私は国際ソロプチミストという組織に所属しています。
この組織の中で出会った素晴らしい方は数々いらっしゃいますが、とりわけ尊敬しているのはスイス・チューリッヒから毎年秋に京都にいらっしゃるイボンヌさんです。
一月間、ウェスティン都ホテルの特別室を借り切られるのですから、我々とは比べ物にならないほどの大金持ちです。なのにそんな素ぶりは一切なく、100円ショップでの買い物を自慢して見せてくださいます。いつも他人への心配りの細やかなことー驚くばかりです。もう86歳になられているのに、毎朝6時からの2時間のピアノの練習を休むことなく毎日続けられているのには頭が下がります。「私は毎朝2時間!あなたは何時間?」と聞かれてぎゃふん!毎年開催されるさよならパーティには素晴らしい演奏をご披露して下さいます。86歳でチューリッヒから京都へ来られるのさえ大変なのに、日々努力されて、いつも前進されている人生の大先輩を見て、私もかくありたいものだとしみじみ思いました。来年の再会を楽しみに!
最後の日はLinくんの勧めで海を見に行こうということになり、淡水へ出かけました。
潮風を感じながら珍しい露店を見たりお寺を見たりしました。30センチもあるアイスクリーム、大きなイカ焼き、色々な漢方薬を食べ物として売っているのに驚きました。
その後、ミーハーですが台北101に行きました。382m、地上89階に設けられた展望台へは37秒で着くのが売りですが、その前後は嫌になる程待たされました。が、イヤーホンガイドでは色々な説明があり、ここにも又ITを駆使して楽しめるように工夫されていたので、長い間並んだ苦痛を忘れてしまいました。
最後の夜は海鮮料理にしました。ボリュームたっぷりのお魚に満足しながら、台湾ビールに加えて日本酒も飲みました。Linくんは日本酒がとても好きだと言っていました。
帰国する日もLinくんは見送りに来てくれました。この日は見送った後出社するとのことでしたが、三日以上も私の為に時間を費やしてくれたのには感謝の言葉が見当たらない程有難く思いました。空港に着いたら電話がかかり「もう着いた?大丈夫?」と。日本に帰ったらメールで「もう着いた?疲れていない?」と。
こんなに親切にしてもらったのは人生?年の中ではじめてでした。Linくんが特別に親切な人なのか、台湾の人が総じて親切なのかはわかりませんが、心暖まる旅ができたことをとても幸せに思いました。
Linくん、亜弥ちゃんお世話になりました。また、日本に来てくださいね!待っていますよ!
膨らんでしまったお土産をAさんにいただいた鞄につめて、JALに乗りこみました。
二日目はLinくんと亜弥ちゃんと三人で故宮博物館に行きました。台湾観光の定番です。一日に一万人以上の人が訪れるそうです。古いものを展示していますが、3Dなどを駆使して若者にも興味を持ってもらえるように工夫されているのには驚きました。京都も大いに見習わなければならないなあと思いました。LinくんがITに詳しく色々説明してくれて勉強になりました。
学会を終えた中田の慰労会を4人でしました。冷たい台湾ビールはとても美味しく、何はともあれ小龍包を賞味しました。沢山の人が列をなして並んでいるのには驚きましたが、「僕は二時間並んだこともありますよ!」とLinくんに言われ、台湾の人(多くは観光客かな?)の食欲に目を丸くしました。
三日目は仕事で会えないと亜弥ちゃんが泣き出しました。再会した時にきれいな花束をプレゼントしてくれたので、君品ホテルの部屋に飾って亜弥ちゃんを想い過ごしましたが、あっという間に別れる時が来てしまいました。彼のこと、将来のことを色々話してくれましたが、こんなにも私のことを尊敬し(笑)愛してくれているのかと思うと、私も別れ難く涙しました。