「しがねえ恋の情けが仇」で始まる長セリフが有名な「与話情浮名橫櫛」
長い間観てないなあと思っていたところ、三月に歌舞伎座で仁左衛門と玉三郎のポスターを見て、観ずにはいられねえと思い、観劇しました。特に前半の「見染め」を観るのははじめてだったので、二人が互いに見染め惹かれ合う様子が印象的で、当たり前ながらあまりにもうまいので感心しました。特に「羽織おとし」は人間国宝ならではで、女に惚れた男の可愛さを堪能でき、この舞台を観られたことに幸せを感じました。前半に休演があり心配しましたが、何とか見られてほっとしました。体に気をつけて、少しでも長くいい芝居を観せてほしいし、できるだけ観るようにしたいです。
また、新開場十周年を記念して新緞帳ができました。東山魁夷作のもので新しい時代を感じさせてくれました。