稽古、プログラムの作成、校正に追われていて、ブログを書く時間がなかった日々から、少し解放されて、出来上がったお扇子を見ながらイメージを膨らませています。
「廓禿」は、いつか充利さんが「禿」を踊られた時、私も踊ってみたいなあと思ったのがきっかけです。勿論初舞台は「羽根の禿」ですが、その時の記憶は当然ながらあまりないので、踊りたくて仕方がなかったあの頃を思い出しながら原点に戻ってみようと思って選曲しました。義太夫のノリがとてもいいので楽しいですが、禿なのでテンポが速くこっぽりを履き、衣装を着たら、さぞやしんどいだろうなあとちょっと心配です。
「廓禿」以上に心配なのは「綱館」です。
渡邉 綱を十回以上も経験されている京志郎さんがあまりうまいので圧倒されています。「あんたは会主なんだから」と意地悪く励ましてくれる友人をあっと言わせなきゃと思い、一週間頑張って互角に渡り合いたいと思っています。
セリフが多いので覚えるのが大変!後半は大立ち回りもあり、禿以上に体力的にしんどいです。もうやるしかないよね。