十年ぶりの再会!

2021-11-30 21:25:12 | 日記
東京公演を終えてほっとしたある日、Kさんより突然lineがはいりました。

ちょっと驚きましたが、ちょうど大阪へ行く機会があったので、梅田NHK文化センターで出会って、子供さんの希望で屋上公演スペースで二人を遊ばせながら空白の十年を語り合いました。

勿論彼女は美人でスタイルもよくおどりも好きで上手だったので、舞台で輝く人だと思い大事に育てました。ところが京大卒業後まもなくお相手が決まり、家庭の人になられ、次第におどりの世界から遠ざかっていかれました。私にとっては残念なことでしたが、元来堅実で、ウエディングドレスから新居のカーテンまで自分で縫ってしまうという女性でしたので、ある意味自然ななりゆきでした。それが彼女の正しい選択であったと、十年後の再会で確信しました。

このようにして、自分に合った生き方をして幸せな人生を歩んでおられる教え子を見るのはおっしょはんならではの楽しみです。
絵梨ちゃん またお会いしましょう!







「第三回東京曙會」が終了しました!4

2021-11-19 10:55:00 | 日記
いよいよ最後の演目「雪月花」となりました。
これは数年前に「京の会」で西川清矢さん、舞い矢さんと一緒に踊らせていただいたことがあり、先輩から頂戴した着物も大好きで、何より吉井勇作詞、清元栄寿郎作曲、西川鯉三郎作舞のこの曲が子供の頃から大好きでしたので、りさいたるでは女舞に徹していたため、最後はスカッと男舞でと思い「雪月花」をさせていただくことにしました。
ところが、残念なことに舞い矢さんのお母様の具合が思わしくなく休演となりKさんが代演することとなりましたが、この機会をチャンスと思い精一杯稽古させていただきました。まだまだ役不足ですが彼女なりに頑張ったという評価をあちこちよりいただきました。


有難くも、家元が最後までお残りいただき締めていただきました。手習子で頑張ってくれたYちゃん、Iちゃんの希望を取り入れて少人数で手拭いまきもさせていただきました。皆様に支えられて何とか無事に会を終了させていただいたことを深く感謝申し上げます。
家元がにこやかに笑っておられるのに怖い顔ですみません。

この後、念願の打ち上げをグランドアーク半蔵門で開催しました。
東京西川鯉の會ではこの一年おめでたいことが一杯あったのに、みんなで集まることができなかったので、短い時間ですが満ち足りた楽しい一時となりました。


東京曙會にご出演いただいた皆様、有難うございました!
京都、大阪より上京してお手伝い下さった皆様、応援して下さった皆様有難うございました!
西川くみさん、師範になられておめでとうございました!
西川鯉求さん、東京新聞主催の舞踊コンクールに入賞されておめでとうございました!

「第三回東京曙會」が終了しました!3

2021-11-19 09:25:43 | 日記
次は「旅」です。私も大好きな曲で、鯉矢先生のご指導があったからこそ芸術祭優秀賞をいただいた思い出深い曲です。Mさんはこの曲にぴったりだと思うのでわたしも彼女の選択に賛成しました。体型、気性から言っても申し分なかったのですが、課題は女舞のところでした。私も苦手なところでしたので、指導が難しく今後に持ち越した感じになりましたが、まだまだ若いし、努力家なので頑張ってほしいです。顔司の先生も素踊りがぴったりですねとおっしゃって下さいました。

コロナ禍にあってご迷惑をおかけした人は多かったのですが、「老松」のMさんにもご無理を押して出演していただきました。なかなか状況がよくならない中舞台の日が近づいて来るので、何とか三回上田にお稽古に伺いました。でも、三回で十分な訳がなく、本番までの道のりは大変であっただろうと思います。今まで舞台をご覧になったことがなかったご主人様が会場に来られたというお話を伺って、大変嬉しく思いました。

次は賛助出演の藤間恵麿さんによる「青海波」です。彼は皆さんもご存じなように慶應義塾大学歌舞伎研究会の後輩です。何よりも舞台に出て踊るのが大好きなところが、我々先輩後輩の共通点です。松竹に勤めながらの舞踊家への道は大変でしょうが、理解ある女性に巡り合って(本当か嘘かは知らないけど只今恋人募集中とか)精進を重ねて行かれることを期待しています。頑張って下さいね。
次は東京西川鯉の會の期待の星のRさんによる「大原女」。コミカルな踊りながら、はじめて女舞にも挑戦しました。お面をかぶると前がよく見えない、お面を噛むと息がしにくい等舞台稽古ではじめて経験した悪条件を跳ね返したのはやはり若いなあと痛感しました。有難くも、家元がついて下さり(私は衣装を着なければならなかったので)勇気百倍で得意の奴も頑張ってくれました。
今回の「ママと一緒に!」に出演してくれた子供達のように、ママにくっついていたRさんを思い出しながら感無量でした。


[第三回東京曙會」が終了しました!2

2021-11-19 07:19:51 | 日記
次は一番に「私も出たいです!」と参加表明をしてくれたYちゃんとIちゃんによる「手習子」です。他の出演者には失礼ながら、舞台稽古の時から一番心配のない演目でしたので、二人とも堂々と国立劇場の舞台で踊ってくれました。まだまだ先が長い二人なので、この経験が自信となり、宝となって、更に大きく成長してくれるのが楽しみです。今後の成長を期待しています。

次は「幻お七」です。この演目は、西川流では独自のスタイルで演じられていて、大道具、登場人物に特色があります。今回はAさん自身に確固たるご希望があり、吉三は出さず、清元も通常は西川流では使用しない部分を使いたいということでしたので、私としてはない智慧を絞り、自分の能力以上の振り付けをオンライン稽古の多い中でしなければならなかったので、当日まで心配した演目でした。Aさんご自身、ご覧になった皆様はどのようにお感じになったでしょうか。

次は「近江のお兼」。「今度の会で何を踊ったらいいでしょうか」とMさんより質問された時、まずこの演目が頭に浮かびました。全くはまり役だと思っているのですが、如何でしょうか。最後はさらしを振りますが、なかなか体力があるので心配はありませんでした。舞台稽古ではまだまだ振れますと余裕がある感じでしたが、本番は精一杯のようでした。お疲れさまでした。

次は「静と知盛」ーいつか「知盛」をテレビで放映したことがありました。その直後、Kさんより「今度は知盛がやりたいです!」との連絡。「えっ!」ー正直私はびっくりしました。実は西川流ではとても大事にしている演目で、私が以前させていただいた時には、名古屋へ行って家元(この時は西川右近先生でした)に稽古をしていただかないと舞台にかけられないと言われました。が、かなりの体力がいるので、年齢を考慮すると、早くやった方がいいと結論を出し、本番に臨みました。だから、体力が持つだろうかというのが一番の心配でした。京都のSさんに付き添っていただきました。幕が下りた時、しんどそうではあったけど、まだまだいけるという感じでした。楽屋に帰って来た時「強い人ですね」という声が聞こえました。