2021舞踊の会ー山めぐり

2021-02-24 11:44:00 | 日記

振り返ってみれば、浴衣会や舞い初めの会では踊って来ましたが、本格的な舞台は南座の襲名公演以来踏んでいないことになります。どんな分野でも練習だけをいくら積んでも、やはり本番経験を積んでいかないと、自分のやる気も上がっていかないし、勘もすこしずつ鈍っていくのではないかと思います。

このコロナ禍の中では仕方のないことですが、今必要なことは舞台に立つことだと思い、「舞踊の会」に出演することを決めました。

ところが、この状況の中では東京から地方さんに来ていただくことが無理だということで関西在住の方々でするということになりました。西川流は、西川鯉三郎と清元栄壽郎先生の名コンビで素晴らしい作品が数多生み出された経緯からか、清元の作品がとても多いのが特色です。色々な流派の先生方が出演される舞踊協会関西支部の会である「舞踊の会」では、できれば西川流ならではの作品を踊らせていただきたいと思い苦慮しました。

そんな中で漸く思いついたのが常磐津「山めぐり」でした。この曲は西川流独自のものではありませんが、鯉三郎先生が得意とされていた演目の一つであり、又千代先生が名古屋をどりに出演された演目であることから映像も持っていましたので、何とかそれを頼りに勉強しようと考えました。

でも、なかなか厳しい道であることを今痛切に感じています。私は幸いなことにいつも助言して下さる先生に恵まれて来ました。今皆さんがいらっしゃらなくなって自分一人になってみて、何と今までの自分が幸せであったか、今後の茨の道を考え、しばし茫然としました。後ひと月、何とか自分のものにしたいと孤軍奮闘?中です。


家元講習会

2021-02-14 15:11:30 | 日記

2月13日 取り立て師匠に対する講習会が開催されたので、西川会に行って来ました。

一年前に右近先生にお稽古していただいた日のことが懐かしく有難く思い出されました。あの時は緊張していたのか、大きく思えた稽古場がやや小さく感じたのは不思議でした。

寿・吾妻八景・柏の若葉・梅の栄の稽古が行われましたが、コロナ禍である為、人数制限をして行われました。写真ではあまりよく見えないのですが、私の木札が「西川充」から「西川鯉」に変わり、いやに上の方にあるのでびっくりしました。


あれから早や一年!

2021-02-14 14:55:27 | 日記

早いもので、南座で開催させていただいた襲名披露公演より早や一年!

今振り返ると、自分でも驚くような幸運な公演でした。

あれ以来、女神とやら教祖さまとやら色々な呼び名で呼ばれるようになりました。とにかく、地道な努力を忘れず、師匠の名を汚すことのないよう心して前だけを向いて頑張りたいと、気持ちを新たにしています。

そんな私に、嬉しいプレゼントをKさんよりいただきました。先日の舞い初めの会ではじめて着てみました。鯉の瀧昇りが描かれています。Kさんのお気持ちに感謝しています。


2021西川鯉の會舞い初めの会

2021-02-10 22:23:18 | 日記

1月31日、京都は緊急事態宣言中でしたが、例年通り「舞い初めの会」を開催させていただきました。

それぞれご事情がある中、ご出演いただいた皆様、また、ご来場いただいた皆様は心底日本舞踊を愛して下さっているのだなあと嬉しく、また有難く思いました。

まず、西川流初唄「元日」から始めさせていただきました。何年前のものか定かではありませんが、丑年のお扇子があったので使わせていただきました。舞い初めというには1月も最後の日でしたが、やはり初唄はお正月らしく、西川流であることを改めて感じさせてくれました。

次にベテランの「旅奴」、急に怪我人が出て三人で踊るはずが急に二人になってしまった「鶴亀」、振り付けた私よりご本人がしっかり覚えて踊ってくれた「千本桜」、白の着物が雪を連想させてくれた「雪」、夜桜の着物がぴったりの「祇園の夜桜」、昨年の浴衣会と今年の舞い初めの会に二分割して踊られた「江戸風流」、以前にはつまらなく思えたのに最近はいいなあと、やっと思えるようになった「北洲」、会場の手拍子の応援を受けて楽しく踊って下さった「ぎっちょんちょん」、4人の大阪から参加して下さった美女による「藤娘」、得意のレパートリーになればいいなあと思っている「鶴亀」、最近日本舞踊の楽しさに目覚めた雰囲気の「蓬莱」で前半を終えました。

後半は二、三日前に「藤娘」を踊ったばかりだったので間に合うかと心配だった「新曲浦島」、同じ世代の踊り仲間がいなかった私からすれば羨ましいかぎりの「二人手習子」、三人で踊るはずだったのに二人になってしまった「賎の苧環」、三年は女舞の勉強をと頑張っておられる「吾妻八景」、ここのところ男舞に精進しておられる「卯の花」、沈みがちな世の中に明るさをという気持ちで踊られた「江戸風流」、怪我からのカムバック一作目の舞台は好きなものを踊りたいという思いで踊って下さった「雪」、コロナにおびえている高齢者に元気を与えようと思って踊ってくださった「人生一路」、やっぱりいいおどりだなあという私の思いが伝わって二人立ちで踊って下さった「北洲」、そしてとにかく明るく楽しく終わりたいという思いで、最後は私の「住吉踊り」で終演とさせていただきました。

この状況の中で、例年のように舞い初めができたことはとても嬉しかったし、南座以来お目もじできなかった皆さんが応援に駆けつけて下さったことは、言葉にならない程嬉しかったです。

幹事の皆さんは色々考え、対策を練って下さいました。お集まりいただいた皆さんとゆっくりお話しできない今、せめてもとお赤飯をお土産にして下さいました。こんな時もあったなあと振り返って懐かしめる日が早く来るといいですね!

今回は見られなかった方の為に、全曲の写真をUPさせていただきました。