7月10日まで京都国立近代美術館で開催されています。
清方の名作中の名作「築地明石町」は師匠の代表作の一つです。
この作品を拝見した時は、私もまだ若く、その素晴らしさを感じとるだけのものを持ち合わせていなかったのかもしれませんが、清元の歌詞の中に「細々と舞の師匠をして・・・」というくだりがあり、これを聞いた時にこの作品がとても嫌いになってしまいました。生意気にも師匠に「あんな作品はもう踊らないでください」と頼んだこともありました。
所在不明になっていた名作が公開されていることを聞き、思い出を辿る気持ちで行きました。
全く印象が違いました。その優しさ、女らしさ、姿のよさに圧倒され、一気に虜になってしまいました。分厚い本も鞄もゲットしました。
お稽古に来られたNさんと「築地明石町」を賛美、意気投合して、大いに盛り上がりました。
師匠の「築地明石町」を今一度、鑑賞してみようと思います。