西川鯉師匠のご命日は10月31日。お盆やお彼岸にお参りできなかったので、秋晴れに誘われてKさんとおまいりしました。
雲一つない青空を見て、2月11日に襲名披露をさせていただいた日の青空を思い出しました。今まで雨女だったのに、当日の朝、雲一つない青空を見て、「おっしょさんのおかげです！」と思わず踊りながら感謝しましたっけ。あの日に負けないくらい素晴らしい天気でした。四天王寺の池に一杯の亀がいてびっくりしました。こんなに沢山の亀を見たのははじめてだったので写真に撮ってみましたが。
墓参後、せっかく来たんだからと思い、天満橋で食事をしました。淀川添いの風景は大阪ならではのロケーションです。天満橋も長くお世話になった鯉矢先生宅があった場所なので懐かしい所です。沢山沢山の先生方に教えていただきお世話になったことを、改めて振り返りました。
前回はおそるおそるの上京でしたが、今回はやや緊張がほぐれて来たような気がします。とは言っても、東京からタクシーでグランドアーク半蔵門へ。チェックイン後、部屋に入って寝るだけ。翌朝はレストランで朝食をとり
荷物をまとめて歩いて２．３分の国立劇場の稽古場に行き、ただひたすら稽古するだけ。休憩にコーヒーを飲むくらいが関の山。8時間くらい稽古して、タクシーで東京へ。せめて美味しいお弁当を買ってのぞみに乗車。
稽古以外の全てを自粛している状況です。でも、やっぱり稽古に来れて幸せです。その上に、今回はMちゃんがはじめて踊ってくれました。今度も踊ってくれるかな？一年後の東京曙會で初舞台を踏んでくれるよう願っています。
6月の稽古を最後に、ずっとオンラインでやって来た東京稽古がやっと対面稽古になりました。
感染者数が上昇したことと共に、国立劇場の稽古場の貸し出しが中止となり、稽古場そのものを探さなければならない事態となったために、オンラインで三ヶ月やって来ましたが、時間と労力がすごくかかる割に、内容では対面稽古に劣るので、冬のコロナ感染が拡大しない前の上京をずっと検討して来ましたが、漸く10月10日に国立劇場の稽古場が取れたので思いっきり稽古できて、師弟共に晴れ晴れしました。
今までとても恵まれていたのだなあとつくづく思いました。稽古できることの喜びをひしひしと感じました。「長いブランクがあったのに、スムーズに稽古に入っていけるのは、オンライン稽古を我慢して続けて来たからですよ」とUさん。その前にオンライン会議を経験しておいていただいたので、比較的無理なく稽古への移行ができました。その陰には、KさんやMさん等のオンラインに詳しい人のお助けがありました。何とかこんな稽古を今後共続けていきたいと思います。
久方ぶりの方もオンラインは厳しかったようです。めでたく中学生になられたMちゃんが？年ぶりかで対面稽古に参加してくれました。私を遙かに越えて、レディに成長されていました。若いエネルギーの加入で活気づきました。
「Yちゃんと出たいです！」とIちゃん。「？？？」と私。「ハウスデラッセだよりに募集中と書いてあったのでYちゃんと相談して決めたんですがいいでしょうか？」とIママ。
地震がおきたのか？雷か？・・・・・認知症はまだ早いと思っているのに事の次第を把握するのにいやに時間を費やしてしまいました。私はとにかくびっくりしましたが、と同時にエネルギー溢れるYちゃん、Iちゃんが私を、東京曙會を応援してくれることを涙が出る程嬉しく思いました。きっと東京西川鯉の會の皆さんももろ手を上げて歓迎してくれることでしょう！
ベテランもYOUNGも元気一杯。本当に嬉しいです。
10月4日12時よりDVD観賞会をハウスデラッセで開催しました。
私は終わってしまったものを振り返るより、これからのことを夢見る方が好きなのですが、コロナ感染のため舞台を観る機会が激減してしまったので、DVD観賞会を企画しました。
Go Toキャンペーンで京都にお越しになっていた京都文化企画室賛助会員のSさんがお越し下さり、びっくりしました。私のりさいたるの映像をご覧いただき感謝しております。社中の皆さんも12時からお越しいただいた方も多く、共に観賞しながら感心したり、冷や汗をかいたり、笑ったりしながら、今となっては奇跡の一日を振り返りました。
自分に甘すぎるかもしれませんが、なかなかどの演目もよかったと思いました。子供からベテランまで持ち味を生かした舞台であったなあと感心しました。本当に私が全演目を指導したなんて信じられません。南座で開催するにふさわしい立派な会であったことを誇りにしてもいいのではとさえ感じました（ちょっと思い上がりかな？）こんなに上手なお弟子さんが多いなんて脅威です。明日から稽古に励まなくてはと改めて心に誓いました。
ご参加いただいた皆様、有難うございました。次の目標に向かって共に進んでいきたいと思います。
