今年もあと二日となった12月30日、とてもいい天気だったので四天王寺にある鯉先生のお墓に、襲名披露が無事終えられたことを報告しに伺いました。以前、駒井先生とご一緒した時、とても喜んで下さったことを思い出し、お誘いしました。事故渋滞があり、予定より時間がかかりましたが、何とか寒くならない前に墓参ができました。「お鯉さんは淋しがり屋だったから三人で(息子も同行しました)賑やかに来てくれたことを喜んでくれたはるわ」と駒井先生がおっしゃいました。
京都に帰って京都ホテルに帰ってお鯉先生の思い出話をしました。お鯉先生が「私亡き後は、この子のことを頼みます」と駒井先生に頼まれたから、今日の私があるんだと改めて感謝しました。
駒井先生は息子に芸妓さんはホステスではなくお客様に芸をご披露する存在であること、お客さんはその芸を楽しむだけの素地をもってほしいと語られました。何処まで理解できたかはわかりませんが、花街が、せめて京都ではあるべき姿で残っていってほしいと語られました。花街で生まれ育った駒井先生の遺言のように感じながらお話を伺いました。年の瀬の貴重な思い出の時間になりました。