ミズナラの林を登っていくと、駐車場に着きました。
正面玄関はどこ?
左右にログハウス風の建物が伸び、中央に小さな入口が見えます。
ここが、正面玄関でした。
歴史あるクラシックホテルのイメージを消し去るような鮮やかなオレンジに近いログハウス風の外壁。
ロビーは、狭く、パブリックスペースだけど あくまでも、宿泊者のためのラウンジ的。ふらっと立ち寄って、雰囲気を楽しむという感じではありません。(私だけかな、そう思うの)
その、狭いロビーに奈良美智デザインの車が置いてあります。つい運転席を覗いたり、並んで写真を撮ってみたくなります。
フロントを抜けると、ラウンジになっていて、マントルピースを囲むように椅子が置いてあります。遅い秋から早春まで、ゆらゆらと火がともる季節が静かでお勧めですよとホテルの方に言われました。
気のぬくもりを感じる建物で、3階建て。周囲の森に溶け込んで湖畔の道路からも見えません。ということは…お部屋から道路や湖畔が見えないってこと。
秋が深まると葉が落ちて、湖がみえるのだとか。ぜひその季節にどうぞと、フロントの方に勧められたのを思い出しました。
階段室の装飾は、どんぐりやまつぼっくり。最上階ではふくろうが見守っています。どうも、鹿の壁飾りを見ると、志の輔の「ディア・ファミリー」というお噺を思い出してしまいます。あまり普通の家庭では飾らないですね。
3階アートスペースで、「奈良美智展」をやっていました。
建物中央の階段室前にある、こじんまりとした部屋に展示してあります。
水戸芸術館で購入した奈良美智のグリーンのTシャツを持ってきたので、明日着てみよう。。
朝食は、バイキングではありません。
一人一人飲み物や卵料理を注文。ゆったりとした時間が流れていきます。
オムレツは 中がふわふわ。難しいのよね。こういう風に焼くのって。
昔、オムレツに凝って なんども焼いたけど、結局挫折。
上手に焼けたオムレツ、憧れます。
楽しみにしていた夕食。
前日は、「黒毛和牛の網焼きディナー」だったので、「本日のディナー」を注文。
メニューは、本日のオードブル・コンソメ 又は 本日のポタージュ(白いんげん)・鯛のロティ プロヴァンス風又は仔牛肉のソテー マデラドライ風味のクリームソース・シェフサラダ・デザート・コーヒー 又は 紅茶
私は、鯛のロティを注文。皮がぱりっと焼けていて、オリーブオイルとにんにくの香ばしい味付けでした。今度ちょっとまねをして作ってみようかな。ノリタケのお皿に映える料理でした。
メインディッシュのお皿を提げるとき、さっとパンくずをすくうサービスが、私は好き。なんだか どきどきしちゃう。これでレストランの格を、自分の心の中で決めています。リゾートホテルならでわかもしれませんが、短パン姿の男性がいたり、ドレスコードもなく、きどらないレストランです。
入り口のメニューを見たら、このコースは9,800円。食事に来て、最低金額のコースがこの値段では、ひるんでしまう。かといってアラカルトでは、もっと高くついてしまうし。やはり食事付宿泊パックがお勧め。
庭はなく、駐車場脇の斜面に小川が流れています。
水の流れをたどっていったら池がありました。
ニジマスが泳いでいます。
案内板もないので、気がつかない人が多いかも。
ひっそりとした 静かな場所です。
私は、ホテルの部屋の引き出しが好き。宗教の本やホテルからのメッセージや案内が入っている、あの引き出しです。
ホテルの施設説明と絵葉書・封筒・便箋が入っていました。
「時間空間へのご案内」というA5版の小冊子があり、金谷ホテルの歴史と今も大切に引き継がれているものの説明が載っています。冊子を読んだら、次回は、日光金谷ホテルに宿泊してみたくなりました。
金谷ホテルの従業員は、ホテルの写真入りの名刺を持っているのだそうです。(引き出しの中のホテル案内の中に書いてあります)
おそるおそる尋ねたら、どの方も快く差し出してくれました。
写真は、日光・中禅寺両方のホテルの写真で、気に入ったものを選べるのだとか。
たくさん集めると アルバムができそう。従業員の方のホテルへの熱い想いが伝わってきます。でも、言いづらくてやっと7枚集まりました。
中禅寺金谷ホテルを選んだ理由は、天気が悪かったらホテルでのんびりうつろう自然を見ることができるから。奥日光湯元温泉は、宿泊したことがあるので、食事が美味しいとの噂の歴史ある金谷ホテルを選んでみました。
掛け流しの温泉もあり、コストパフォーマンスの高いリゾートホテルです。
予約は、ホテルHPにある宿泊プランがお勧め。電話で予約しました。
◇中禅寺金谷ホテル
竣工 1992年
設計 J・スタージェス
所在 栃木県日光市中宮祠2482