きゃおきゃおの庭

近代建築から現代建築までPHOTOたてもの探訪の記録。大切にしているものなど写真で綴ります。

生誕100年 東山魁夷展

2008-04-20 | 美術展
強風と大雨の日、東京近代美術館へ出かけた。
先週、ドライブの途中美術館の前を通ったら行列が見えて人気の程がうかがえた。

この日は、あいにくのお天気。
着いたら券売場は閑散としていて、良い感じ。
中は、人もまばらで ゆったりと見てまわれた。

東山魁夷の絵は、造形的で造られた美しさのようなイメージがあったが
川のスケッチを元に作成された「たにま」に至るまでの作品を見て、あくまでもスケッチから入り
消去して単純化していった過程を見て意外に思った。
正確なデッサンを元に、計算された省略美がそこにあること。

唐招提寺の障壁画、第1期の濤声(部分)と第2期の揚州薫風が展示されていて、おもわず係りの人に「これは 本物ですか?」と尋ねてしまった。まさか本物が展示してあるとは思えなかった。驚き!

静かに 青い海の怒濤が聞こえてきそう。こんなに近くで見れるなんて、ただただ感激。

大きな作品の多い中で、小さめな作品
遺作「夕星」を、昨年 長野県信濃美術館 東山魁夷館で見たときの記憶が蘇った。
青い夢幻的な世界に、輝く小さな星。
作家の心の中の世界に 深く引き込まれて行く。
遠い星の光が 輝いている。
とても優しい気持ちに包まれた。

2008.4.18

◇生誕100年 東山魁夷展
東京近代美術館
2008.3.29-5.18

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