きゃおきゃおの庭

近代建築から現代建築までPHOTOたてもの探訪の記録。大切にしているものなど写真で綴ります。

本田 君 ◇レースブック

2008-04-05 | レース編み



私は、レース編みが大好き。

宝物は
「Lace book」本田 君 
1988年発行/日本ヴォーグ社
先生との出会いの本

繊細で、ピコットの美しい作品が並ぶ。
勝手に、私は「本田先生」とよんでいる。

この本の作品は、ほとんど編んでみた。 
編む先から 人に差し上げてしまい、手元にはほとんど残っていない。
だから、気に入ったデザインは、3・4回と編んでいることになる。

購入してすぐ、日本ヴォーグ社気付で ファンレターを書いた。
しばらくして、先生の息子さんの奥様から返事が届き、
すでに亡くなったことと、
手芸全般が好きで、常に何かを作っていた先生のことが綴ってあった。
あとでレースブックをよく読むと、すでに亡くなったと記されていた。

2000年に、リバイバル Books シリーズが発売され
デザイン者名のない作品を見て
ひとめで 先生の作品と判った。
とても嬉しくて ヴォーグ社の編集長宛てに、本田先生の作品が取り上げられて嬉しいと手紙を書いた。
編集長から、贈呈本と編集に使った写真が送られてきて、
夢のようで 舞い上がってしまった。
写真は額に入れ、大切にしている。

本田先生の作品の特徴は、少し太めの針で、ソフトに編んであること。
指の締め方で編目の硬さも変わるので
私も そっと 真似してふわっと編んでみている。

レース編みをしていると
遠い日の懐かしい季節の記憶を紡ぐような
優しい気持ちになってくる。
氷の中に閉じ込められた気泡が
溶けて泡となり
水面に向かって のぼっていくような
そんな気持ち。

 


◇オリムパスレース糸40番 白(801)30g
レース針 6号
できあがり寸法
直径41㎝





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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
素敵なことですね! (shusyu)
2008-07-26 06:38:27
こんにちわ!
早速遊びに来ました。
とても素敵な写真がたくさんあって、私のほうが超初心者で、恥ずかしいです・・・私もきゃおきゃおさんのようにたくさんの記事をUPして素敵なブログに成長させたいです。

本田先生のレース編みの話にとても感動してしまいました。
とても好きな先生がいることうらやましく思います。
そしてレース編みもとてもきれいですね。

私は特に好きな作家さんいないんだけど、
料理人の中にはいて、その人の本とかを本屋で見かけるととても嬉しくなります。
そういう気持ちってとても幸せですよね。

あまりそんなことを深く考えてなかったけど、きゃおきゃおさんの記事で幸せな気持ちを思い出しました!
ありがとうございます!
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はじめまして! (きゃおきゃお)
2008-07-26 09:36:30
>shusyuさん

さっそくお訪ねいただきありがとうございます。

レース編みは、ゲージを心配する事が無くて気楽で大好きです。
初めて手芸屋さんの前でこの本を見つけたとき、感動しました。モノクロの写真がとても斬新で素敵なんです。ファンレターを書いてから、あとがきに故人だとの記載があるのを見つけ、残念でした。足跡を追って 作品をを編んでいます。

編みあがると、すぐにまた 違うのが編みたくなって…結局 編んでいるときが一番楽しくって幸せなんですね~

こちらこそ、宜しくお願いいたします☆
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