きゃおきゃおの庭

近代建築から現代建築までPHOTOたてもの探訪の記録。大切にしているものなど写真で綴ります。

今市浄水場 ◇宇都宮市上下水道局

2010-08-21 | 社会科見学
塀伝いに国道を歩いて行くと、正門に到着。



宇都宮市上下水道局 今市浄水場
見学は、平日 10:00~16:00
事前予約が必要です。

と記されていました。
あの、洋館は 浄水場の中にあったのです。

この日は、火曜日。
おそるおそる インターホンの呼び鈴を押してみました。
通りかかった者ですが、予約はしていないけれど見学できないか。
家族旅行の途中、ぜひ見学したい…。
熱意(?)を伝えると あっけなく
「いいですヨ。今、見学者を案内中なので4、50分後にきてもらえますか?」
との返事が返ってきました。もう舞い上がってしまって…大変…。

あわてて家族を探して、見学する旨を話しました。
そういうわけで、急遽 浄水場を見学することにしました。

日差しは強く、遮るものはなにもありません。
職員の方が、丁寧に施設を案内してくれました。
今市浄水場は1916年(大正5年)3月にできた、日本で31番目に古い浄水場です。
表流水を緩速ろ過方式で浄化し、地面の高低差を利用した自然流下方式を利用して
宇都宮市内に送っています。との説明を聞きました。

緩速ろ過方式は一日に約5mのろ過。(急速ろ過方式は、一日に約125mろ過。)
微生物や藻によって浄化される水、体にも良さそうです。
時間をかけて造られる、贅沢な水道水の造られる過程を興味深く見学しました。



中禅寺湖から華厳の滝を流れ落ちた大谷川の水なのだそうです。
発電所や今市用水円筒分水井を通って、ここの着水井に流れてきます。




沈殿池の斜面…
和田堀給水所とよく似ています。







中央に見える建物は、管理棟。
そして左奥に見える赤い屋根が、あの洋館…。



緩速ろ過池
池の中の砂層上部と表面には、生物のろ過膜が繁殖しています
水がこの膜を1日に5mのゆっくりとした速さで通過する際に、濁りや臭い、細菌等が取り除かれます。

  

ハンドルは、今もなお水門を開けるのに使われているそうです。
中央の赤レンガの小さな建物は、計4棟ありました。
右端が調整池。ここに水が入る直前に消毒液(次亜塩素酸ソーダ)を入れて水道水になります。
水辺近くまで見学できて、感激しました。
水道水、大切に使わねば…!



そして、あの洋館にたどりつきました~。

つづく…

◇宇都宮市上下水道局今市浄水場
所在 栃木県日光市瀬川1334-1
コメント (14)
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