きゃおきゃおの庭

近代建築から現代建築までPHOTOたてもの探訪の記録。大切にしているものなど写真で綴ります。

ロアラブッシュ◇建物編

2010-07-24 | 西洋館
古城のような洋館が、道路に面して建っているのが意外。
建てられた当時もそうだったのか、知りたいものです。
ロアラブッシュとは、フランス語で「口の中の水」→「よだれ」
だそうです。

ここは元は、実業家 千葉常五郎が旧佐賀藩主鍋島公爵の令嬢との結婚の際、
父直五郎からお祝いに贈られた邸宅です。
外には、ライオンの口から水がこぼれ、
そして玄関ホールには左右対の天使の口から水がこぼれ、そして庭のふくろうの口から水が落ちています。

ダイニングのテーブル間は余裕があり、女性グループが多かったけれど
静かに食事を楽しめました。
食事が終わる頃は、ほとんどのお客は帰ってしまい
ダイニングは貸切状態。
迷惑とは思いつつ、建物を見学させていただきました。
憧れの洋館を撮れる嬉しさのあまり
舞い上がって あまりうまく撮れませんでした。

ダイニングは、もともと庭だったところにガラス屋根を乗せ、外壁を利用して造られたそうです。
違和感がないのは そのため。
たくさんのエルテのコレクションが、壁を飾っています。







  





一番見たかったのは、この階段の手すり。





ついのんびりしてしまい、外に出たのが4時30分。
スタッフの皆さん、ごめんなさい。

◇ロアラブッシュ
竣工 1918年
設計 黒川仁三
所在 東京都渋谷区渋谷4-2-9

黒川紀章のお父さんの設計で
細部にこだわった、実に味わい深い建物です。
着工から2年間をかけて竣工。
贅を尽くした建物です。(施工は竹中工務店。)


1枚もらいました。photo by oz

コメント (16)
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