嫌いな人

　私は前中日監督落合氏が嫌いだった。

　今回トレードで中日からカープに来た久本投手が、落合前監督にアドバイスを求めたら「カープに行け」と言われたという。

　何故なら落合氏によると「カープは今後強くなる」からだ。

　これを聞いてちょっとだけ落合氏が嫌いでなくなった。嫌いな人からでも褒められるのは気分がいい。　

　人間関係は、一方が嫌いだと片方も相手が嫌いというケースが多い。多分、落合氏も私のことが好きではないだろう。

　同様に私はミッツ・マングローブも大きらいだが、ミッツも私が嫌いに違いない。

　しかし、よく考えると「ジャイアンツかカープ」で迷った時、ジャイアンツは今年頂点を極め、これ以上強くはならないが、カープは４位と低迷し１５年間Ｂクラスだ。

　今後強くなるのは、当たり前じゃろ？

ブルブルマシン

　時間や強度をセットして台の上に乗ると、ブルブルと振動する通称「ブルブルマシン」。フィットネスクラブだけではなく家庭にも普及した。

　うちにも一台あるが、いつのまにか物を掛けたり置いたりして埋もれていた。先日、思い立って復活したのであるが、久しぶりに乗るとおなかのあたりが痒くなる。

　痒みの原因は「脂肪の分子がぶつかり合って燃焼している」からだと勝手に思っている。

　そこで画期的な使用法を編み出した。

　世の中には体の割に顔のデカい人が多い。通常、このマシンには立って乗るのであるが、顎だけを振動する台に乗せたら相当効果があるに違いない。なんせ立って乗っても顔の肉がかなり揺れるのだから。

　そこで、今月末に会う「モアイ像」ことＭ社のＴ支社長に「いい方法がある」とこっそり教えてやろうと思っている。

　私もかなり顔がでかいが、Ｍ社のＴ支社長の半分しかない。いずれにしても今は「小顔」がブームだ。

　しかしいきなり試したら、脳みそが液状化現象を起こす恐れがある。

　まずＴで試してからでないと危険すぎる。

境界線

　隣地との境界線が明確でないケースは珍しくない。うちの裏は竹藪で、地面に境界を示す杭が打ってある。

　それくらいなら同じ日本の領土の中でのやり取りで済むのだが、とんでもない話を聞いた。

　日本は領土問題を複数抱えているが、いずれも海洋部だ。国境を直に接している国では別次元の問題がある。

　ベトナムと国境を接しているある国は、竹で国境を示しているという。ベトナムの向かいの国の住民は毎日、竹を抜いてベトナム側へ１メートルずつずらしているというのだ。

　多分、住民は「国土を広げている」と認識してその行為をやっているのではなく「自分ちの畑を広げている」ということなのだろう。

　うちの裏は私有地ではなく「県有地」で、私は広島県民である。そして竹はいっぱい生えている。

悲しい性

　夫婦がお互いに贈りあうプレゼントの原資が明らかになった。

　夫は自分の小遣いの中から切り詰めて妻へのプレゼントを買うのに対して、妻は生活費の中から、あるいは「夫の口座から落ちるクレジットカード」から買うという。

　つまり夫が「妻から買ってもらった」と思っているものの大半は、実は自分で買っているのと変わらないことになる。

　これとよく似た関係が国と国との間にもある。日本はお人好しで、「大国だ」と言う一方で「まだ発展途上国だ」というような国にＯＤＡなどで巨額な支援をしている。

　その国は、軍備を拡大し、アフリカなどに経済援助して影響力を強化している。人に援助してもらいながら他人に援助しているのである。

　多くの男(私を除く)は妻に言いたいに違いない。

　「お前は中国か！」



　

太陽の党

　東京都知事の石原新太郎氏が「たちあがれ日本」を母体として「太陽の党」を結成した。我々世代で「太陽の党」と言えば、大阪万博の「太陽の塔」だろう。

　私は正直、今回の石原さんはちょっとタイミングをはずしたなと言う感じがする。亀井静香氏ではないが「Too Late」だ。

　せめて「たちあがれ日本」はそのままで、単独で「維新の会」に合流するという判断はなかったのだろうか。

　謀はタイミングが合わないと成功しない。

　ＣＤがレコードだった頃、Ａ面とＢ面があり、通常Ａ面はアルバムからのシングルカット曲でＢ面はおまけと言う感じだった。

　Ａ面で売れると思って出した曲がすでに時代遅れで、もはやＢ面でしか売れない曲を出してしまった「落ちぶれた演歌歌手」。

　今回の石原さんを、こう例えたら怒られるだろうか。