桒田三秀税理士

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バナナ

2012-11-06 18:13:33 | 経営
 バナナが値下がりしているという。店頭価格は2008年に1キロあたり248円だったものが、2012年6月以降に200円程度まで下落。需要が高まる8~9月上旬にかけて210円程度まで回復したが、10月上旬には192円まで値下がりした。

 190円台は1979年以来の安値水準にあたる。

 安値の原因は、主としてフィリピンからの輸入量が増えていることだ。フィリピンが日本向けのバナナの輸出を増やし始めたのは、2012年5月ごろからとされる。ちょうどこの頃、中国とフィリピンの間では南シナ海・南沙諸島の領有権を巡る対立が激しくなった。

 5月には中国海軍の艦船が、フィリピンが領有権を主張するパラワン島沖のイロコイ礁近くで建築資材を降ろし、ブイや杭を設置する行動に出るなど、「一触即発」の状況だった。

 中国はフィリピンにとって、日本に次ぐ世界第2位のバナナの輸出先。しかし、中国が南シナ海の領有権をめぐる対立の「嫌がらせ」の一環として、フィリピンバナナの輸入を制限し始めた。

 中国メディアによると、中国がフィリピンからの輸入バナナの検疫を強化し、大連港や上海港では通関できなかったバナナが腐るなどしてフィリピンの業者に総額10億フィリピンペソ(約19億円)相当の被害が出ているという。

 そこでフィリピンでも、対抗して中国向けバナナの輸出を減らし、その分を日本に振り向けているようだ。

 嫌がらせを受けているのは日本だけではない。

 
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