桒田三秀税理士

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税務調査官の目 その36

2010-12-19 09:40:11 | 税と会計
 税務当局の目はストックとフローの二つの行動に向けられる。つまり所得を隠した時と
使ったときだ。所得を隠すのは意外に簡単な場合がある。しかし隠した所得を飲食などの消費ではなく、不動産などの目立つものを買うと資金の出所を問われ、そこで脱税が発覚することもある。

 保険会社からの満期保険金は、100万円以上のものについては税務署に対して文書で報告することが義務付けられている。従って●○生命から何月何日に誰が受け取ったか税務署には分かるようになっている。

 不動産などの移転も年に何回か定点観測していて、所有権が移ると「お尋ね」の文書や申告書などを送ってくる。無視していると呼び出されたりする。

 映画「マルサの女」でも出てくる話だが、脱税で蓄財した金を表に出すとき、つまり裏金を表金にする一つの方法として、宝くじの当選券を額面額以上で買うという方法がある。つまり1億円の当たりくじを1億500万円で当選者から買うのである。脱税自体は案外簡単にできても、脱税した金を使うときが困るのだ。

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