とのさま不経済新聞 by 雲葉

「よるのとのさま」から改題(2013年2月1日)

駅は使いやすいか

2019年04月27日 | 新聞×読み
  昨日付の朝日新聞朝刊オピニオン面に「(耕論)駅よ、使いやすく」という記事がありました。

  バリアフリーの観点から3名が意見を述べているわけですが、あれを作れこれを作れといっても大半が営利事業である鉄道に採算度外視で求めるのは無理というもの。とはいえもっと根本的なところで使いづらくなっているのではとも感じ、自宅最寄りの南武線武蔵中原駅を例にあげて考えてみました。冒頭写真は年初に撮った富士山です。(特に本文とは関係ありません

  先月のダイヤ改定でちょっとした問題になっているのが、ホーム上で時刻表の掲示がなくなったというものです。

  

  中原駅では改札口の前に1か所だけ。改札を入るとあとはホーム頭上の電光掲示板のみとなり、一覧できるものはありません。そしてこの時刻表を見ると、行先と当駅始発列車、そして快速が運転されていることは分かるものの、快速の停車駅は分からないし、どれに乗れば目的地に最も早く着けるのかも分からない。どうやら別の案内を見なければいけないようだ。

  話は反れますが今回のダイヤ改定では印刷されたポケット時刻表の配布もなくなりました。時刻が知りたきゃスマホで検索しろということらしい。需要が減ってコストに見合わなくなったというなら仕方ない。さりとていちいち検索する手間も面倒だ。

  

  我が家ではこんな感じにスキャナで取り込み、プリントアウトし貼っています。(写真は昨年のダイヤ改定時のもの) 上り電車だと始発駅をメモして例えば「○○分発は登戸始発だから比較的すいてそう」などと使っていたわけです。配布をやめるならこのレイアウトをPDF化してサイトに載せてほしいところ。そうすれば印刷でもスクリーンショットでも1枚で済みます。

(閑話休題)
  さて改札内へ入るとまた厄介が待ち受けています。エスカレーターです。

  

  こちらは下りホームへ向かうもの。こちらには階段がありません。階段は背中側にあります。「急いでいるなら階段を使え」と言われましても著しい迂回を強いられます。加えてメンテナンスなどで片側が使えなくなったら、否応なしに著しい迂回を強いられるわけです。

  

  なおこちらは上りホームへの通路。川崎方のエスカレーターは下りで、上りは立川方にあります。これなら選んで利用することが可能です。法律で半ば画一的に作らねばならない事情はあるにせよ、利用する側の目線があるようには感じられません。

  

  ホームに上がると鎮座してるのがご利用案内です。「のりかえ路線案内図」というのはありますが快速停車駅はどれだろう? 太字で記された駅かなと考えるも、尻手は通過駅ですし、逆に停車駅の鹿島田、武蔵新城、稲城長沼は細字です。

   裏面は真っ白

  ではどこへ行けば快速停車駅が分かるかなと探せば、柱にありました。

  

  これでようやく快速停車駅と目安の所要時間が分かりました、やれやれ。

  鉄道に詳しかったり、乗り慣れているなら気づきにくいかもしれなくても、不案内な人にとってちょっと不親切かなと感じてしまいます。できれば情報はなるべくワンストップで得られるようにするのも“利用しやすさ”ではないでしょうか。

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