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とのさま不経済新聞 by 雲葉

「よるのとのさま」から改題(2013年2月1日)

続・山手線のホームドア

2010年03月16日 | 新聞×読み
  3月10日付朝日新聞朝刊37面『もっと知りたい!』欄に「山手線もホームドア導入」という記事がありました。

  なんというか単なる機械を通り越して、もはや崇拝の対象にでもなっているかのような論調には薄気味悪ささえ感じます。

  それはさておき、記事中には総事業費が500億円?あれ?550億円じゃなかったの? いきなり50億円ものコストダウンができた理由は書かれてませんし、細かい数字を(細かくないけど)省いただけかもしれません。ここでは550億円で話を進めます。

  記事中には「ホームドアは12年連続で3万人を越えた自殺者を防ぐ意味での期待も高まっている」ともあります。でも首都圏の鉄道での自殺は307件(2008年度)ともあり、全体の1%程度でしかない。しかもこれは踏切など駅以外のケースも含まれており、ホームドアで実際にどれだけの自殺を減らせるのか。

  ところで自殺の理由の多くが経済的な問題とも言われています。平均的サラリーマンの生涯賃金がいくらなのか、拙者は専門でないため詳しくは分かりませんが2億5千万円くらいとしましょう。

  山手線に設置する費用で換算すると220人を終身雇用できる額です。設置のために人員削減が行なわれ、経済的に困窮する人を増やしているとしたら皮肉なものです。まさに“生かさず殺さず”の設備でしょうか。現にホームドアが設置された路線は新幹線を除いて例外なくワンマン化されています。トーチカ有楽町線にも設置だそうですけど、ここもいずれワンマン化されるかもしれません。「ホームドアに前向きなのが東京メトロ」と記事にありますけど、前向きなのはワンマン化の間違いではないかな。

  視覚障碍者対策というなら盲導犬の育成や音声案内装置の充実など、ホームドアのお金で何ができるだろう。不慮の事故というなら報道されないだけで全国でいくらでも起こっている。鉄道は報道されるから目立つだけだろう。100%の安全を求めたければ理想郷にでも行けばいいのではないかな。「命はお金に代えられない」というのは自腹を切ることができる人のセリフで、どうせ自分の懐が痛むわけじゃないという人には当てはまらない。そういうのは無責任と言います。だから拙者は言いません。

  もっとも1路線で数百億円なら大都市圏全体に普及されれば兆円規模の額になる。そこに利権争いが生まれても不思議ではないでしょう。

  かつての国鉄が新幹線建設などの負担で立ち行かなくなったように、今度はホームドアで立ち行かなくなる事業者が出ませんように。

小杉バトル

2010年03月07日 | 新聞×読み
  品鶴線小杉駅開業を控えて、それ関連での検索来訪が目立つようになりました。当えにっきでは2008年12月31日付で「どうする東急」と題して神奈川新聞の記事を引用、運賃比較しました。

  新聞の折込も賑やかになり、タウンニュース中原区版3月5日付でも特集、対抗して東急は今日の折込に『HOTほっとTOKYU特別号』を入れてます。

  タウンニュースでは開業記念イベントの紹介やら中原区長や市議会議員などの挨拶文、それと小杉から主な各方面への新運賃が掲載されています。中原区民アンケートもあり、「横須賀線武蔵小杉駅をどのくらい利用すると思いますか?」という設問に対し(回答者139名)、1位は「余り利用しない

  拙者も仕事が変わってしまったため年に何回かになってしまうでしょうか。そして南武線~東横線、小田急線~山手線内の通過連絡運輸も定期券では残るので通勤経路は変えないという人も多いのでしょうか。特に湘南埼玉ラインは始発が遅く終電が早いため、現状で定期まで廃止したら大幅な不便を強いられることになるためでしょう。

  対して東急は都内へ向かう電車本数の多さや普通運賃の安さを前面に出してます。でも“通勤鈍行”に名称を変えてほしいほどの目蒲線急行の遅さ、そして混雑緩和のため朝の上り急行を準急に格下げした新玉川線など苦しい事情も抱えます。

  加えて通勤定期は太刀打ちできない。そこは南武線の車内広告においても、定期券が現状と比較してこれだけ安くなりますと、例として小杉-横浜間も挙げてますから。

  それにしても東急も大変ですなぁ。乗ってちょうだいとPR、でも田園都市線はなるべく避けてと大井町線利用を勧め、定期を買ったら賞品の応募券をプレゼントなんてやってます。東横特急10周年と称して東横・目蒲両線でも同じようなキャンペーンを実施します。

  利用する側としては競争でサービスが向上するなら喜ばしいことです。拙者にとってなによりのメリットは、例えば都区内発着のキップで中原まで乗り越ししたら、今まで蒲田からの210円だったのが西大井からの160円で済むことでしょう。

旅のDEF

2010年02月08日 | 新聞×読み
  「ABC」にはできない事情がありまして…

  昨日の朝日新聞「声」欄の投書から。投書者は東京都杉並区在住の大学生女子です。

復活願う飛行機内の新聞提供
  1月初め、帰省先の島根県から東京へ戻る際、日本航空機を使った。約1時間20分の空の旅で、楽しみなのは機内の新聞サービス。普段は見ない地方紙やスポーツ紙を読むと、少し豊かな気持ちになるのだ。
  しかし、この日は違った。客室乗務員に新聞を頼むと、新聞サービスは一部の座席クラスを除き終了したとのこと。ショックだった。
  新聞くらい買って搭乗すればいいじゃないかと言う人もいるだろうが、羽田空港で地方紙は手に入らない。これから帰省する故郷の旬の話題に触れてホッとする私には、機内の新聞サービスは欠かせない。
  観光客も地方紙や全国紙の地方版を楽しみにしているのではないか。旅行ガイド本では分からないイベント情報などを機内で見ておけば、旅がより充実すると思う。
  全日空も一部を除き新聞サービスをやめたというが、残念でならない。空の旅が退屈にならないよう、航空会社は新聞サービスをぜひ復活してほしい。

(引用終)

  帰省先から戻ってくるときだったら乗る前に地方紙を空港で買っておけとツッコミたくなるのはぐっと我慢して、拙者も旅行すると地元紙を読むのは楽しみなので投書者の気持ちはよく分かります。

  でもそれは出発する際の交通機関の中じゃなくてもいいと思います。到着してから飲みものでも口にしながらのんびりと読んだって決して遅くはありません。“故郷の旬の話題”なら、今や地方紙各社ともネット配信してますから、ある程度は事前に読んでおけるでしょう。大学生でネット環境皆無の生活をしているとはちょっと考えられません。

  加えて航空各社とも経費削減にはまさに死に物狂いです。機体軽量化のため旅客にもトイレは搭乗前に済ませておけというほどせこい、もとい血の滲むような努力を払っているのですから、新聞紙どころか付箋紙1枚でも減らしたいほどでしょう。

  もちろん“旅行ガイド本では分からないイベント情報”が手に入ることもありますし、拙者自身も現地でそれを読んで旅程を変えたこともあります。でもそれは「ABC」の筆者の助言を実行して、余裕のある行程を組んでいたから柔軟に対応できたのです。欲張って詰め込みすぎるとそれもできなくなるでしょう。

  では拙者は出発から到着までの移動中は何をしているのか。夜行なら寝てますけど、主に旅程の最終チェックです。普通列車や「こだま」号なら、乗換えや「のぞみ」「ひかり」に抜かれるための停車中にホームの売店に行って地元紙を買うなどしてます。車窓を眺めたり睡眠に充てるのもいいですし、移動中に退屈するか否かは工夫次第でどうにでもなります。なので逆に退屈しそうな手段は避けるようにもしています。

  それともこの投書は主要駅や空港でのビジネスチャンスを提供しているのでしょうか。読みたい地方紙や全国紙の地方版をタッチパネルから選択して料金を投入し、高速両面印刷プリンターから排出されるというシステム。あまり需要は見込めそうにないかもしれませんけどどうでしょう?

冗談も書けない?

2010年02月02日 | 新聞×読み
  まずは当えにっき『2008年12月30日付』をご覧いただきたい。そこにはこのような一文があります。

  「勤務中の県職員喫煙は2本まで/県が制限(神奈川新聞 ~カナロコ)という記事とコメント欄があまりに笑えるので、『調査中のとのさまニャンコは2匹まで』とネタをやりたかったのですが断念。(中略)

  それにしても公務員も大変ですな。なんだか同情しますよ。「税金で食ってるんだから」ってくだりは、まるっきり「金払ってるんだから」と居丈高になる勘違い客の理屈そのものです。このさいトイレに関しても、近い人と我慢できる人とで差があるでしょうから、1日3回とか制限をつけてはいかが?
」(筆者註:神奈川新聞の当該記事とコメント欄はすでにリンク切れです)

  なぜこんなことを思い出したかといいますと、今日の朝日新聞「声」欄でこのような投書を読んだからです。投書者は八王子市在住の匿名さん。おそらく実名を掲載することで投書者に不利益が及ぶと判断したのでしょう。

トイレの回数で首切りとは
  私は契約社員として、公的年金関係のコールセンターで働いて2年近くになります。昨秋、今春から時給の100円減が決定。先日にはスタッフ約70人を半減させると説明されました。手取りは月約15万円。母子家庭の私は収入減どころか失業の恐怖にびくびくする毎日です。
  年金の記録や受給などの問い合わせに対応する仕事です。「1年以上の経験がなければ、使いものにならない」といわれ、知識量が勝負です。人材育成に力を注いだ会社は、顧客の都合ですが人員削減に躍起です。子どもの病気などによる早退や欠勤を理由に首切りをするらしく、目を光らせています。子を持つ母ほど不利になります。
  また、休憩などで離席する際、電話機のボタンを押す決まりです。最近、トイレのボタンができました。回数や時間も集計できます。契約打ち切りの理由にするようです。組合設立も考えましたが、時間もお金もなく断念です。
  こんな理不尽な会社に嫌気が差しています。でも、生活できる時給の仕事は少なく、途方に暮れています。

(引用終)

  匿名とはいえ会社の上司が読んでたら追求されるのではないでしょうかね。『正直に言えば首は保証するよ』と言われて正直に答えたらクビでしょう。そうです、“クビを保証”です。

  拙者はコールセンターで働いたことはありませんが、電話受付なら緊張を要することも多いでしょう。人によってはトイレに行きたくなることもあると思います。不自然に回数が多いと怪訝に思われるでしょうが、それを判断するのは上司です。正当な理由なんてクソクラエでしょう。

  それにしてもみみっちい会社ですなぁ。「70人を半減」どころか全員で辞表を叩きつければとも思いますけど、なかなかそうもいかないんでしょうなぁ。

  そしてうかうか冗談も書けなくなってしまった。この会社の人が拙者のえにっきを読んでるとは思えませんが、まさか本当に実行する者が現れるとは。やれやれ。

哀歌第21部 ~スカイウォーク

2010年01月23日 | 新聞×読み
  ベイブリッジに併設されている「スカイウォーク」が、ついに閉鎖されることになったそうです。(神奈川新聞~カナロコ1月19日付

  拙者が入ったのは2回だけ。1回だけと思ってましたけど、学生時代のできて間もないころに入ってたのを思い出しました。では2回目はというと、えにっきに登場しないから2004年以前ということになります。おそらく探せば半券を取ってあると思うのですが面倒くさい。

  閉鎖理由は利用の低迷というけれど、そのくせ市営定期観光バスのコースにすら組み込まれていないのだから当然といえば当然か。ブルーライン(地下鉄ではありません、念のため)時代は入っていたはずですから。

  さて、2回目の入場はというと鶴見区調査で大黒埠頭を訪れたとき、休憩がてらでした。平日ということもあったにせよ閑古鳥の大合唱で、そのころにはすでに昔日の賑わいなぞ伝説と化していたようだった。

  なにせ周辺には広場しかない公園と倉庫街だけ。本当に“わざわざ”足を運ぶような場所だった。対岸の本牧や新山下には商業施設ができてるのとは対照的に、寂れた雰囲気を味わうなら最高というだけだったろう。600円も払って何度も来たい施設ではない。交通費を加えればランドマークタワーの展望室を越えてしまう。せめて対岸とつないでいればまだ価値があったろうにと思う。

  今年の初日の出では市バス17系統の臨時便を出して見物客を運び、しかもけっこうな賑わいだったという。それなら花火などイベント開催時くらいは復活しそうではある。どのみち橋の安全のため維持費はかかるのだから。

  「史上最大の村おこし第2弾」の恩恵にも与ることなく消えてゆく。先述のように、国道357号線設置時にスカイウォークも本牧へ伸ばせなかったのかと悔やまれてならない。

好きだということは

2009年12月13日 | 新聞×読み
  このごろ以前所属していた旅サークルの機関誌を読み返しています。手前味噌のようですけど、もう10年は前のものにしては一向に古さを感じさせません。

  そんな中で拙者も寄稿し、JR四国完乗記なんてのを載せていただいてます。鉄道だけでなく、当時は方々にあったバス路線も乗り潰していました。今となっては追憶の彼方になった街や集落が脳裏に浮かび懐かしい限りです。

  そんな折、高知県内のあるバス路線を乗っていたら運転手氏と話しになり(ローカル路線ではよくあること)、その日の宿泊場所について尋ねられました。結論から言えば当時走っていた土讃線の夜行列車を深夜の阿波池田駅で降りて徳島線の始発を待つという行程でした。

  季節はまだ寒い3月。運転手氏には四国一寒いと言われる場所で過ごすことに驚かれ、「好きだということは恐ろしいもんじゃのう」と半ば呆れられるほどでした。

  そんな出来事を懐かしんでいたら、今日の朝日新聞「声」欄にこんな2通の投書が。

  1通はアニメおたくに憧れる女子中学生。
  曰くアニオタについて『私は自分が夢中になれるものがあって素晴らしいじゃないかと思います。幼いころ、テレビに映るヒーローやヒロインにあこがれてまねをしたり、マンガの発売日に本屋さんに走って買いに行ったりしたことはありませんか。毎日がキラキラ輝いていたはずです。それを忘れたかのように、仕事や勉強に追われていれば、夢中になれる何かがすこしずつ減っているような気がします。アニオタは、大人になっても幼いころからあこがれていたものを追いかけ続け、夢を見続けています。私は、とてもうらやましくも思います。アニオタを嫌う人たちは、そういう夢を忘れてしまったのでしょうか。

  つまるところ夢を追いかけ夢中になり、イベント会場のエスカレータに大挙して押しかけ破壊するのもまた一興なのかと。どのような趣味者にしても良い一面しか見ずにいるなら、それもまた偏見というものでしょうか。

  もう1通は長野県在住の40代の主婦で、男性アイドルグループに入れ込み、日々の生活は倹約に努めながらも、コンサートやらグッズやらには惜しみなくお金を注ぎ込んでいるというもの。

  これ自体は笑って済ますのですけど、この2通が同じ日に掲載されたことで、編集部になにか意図があるのかと勘繰らずにはいられませんでした。

  そういえば近ごろ、ライフワークの“全国鉄線制覇”も滞ってますな。お給金が入ったらまた一歩を踏み出してみたいところです。好きなことに対してかける執念、強くありたいと同時に節度も保ちたいものです。

どんなおまつり?(^^;

2009年11月27日 | 新聞×読み
  11月9日付で記した「なか卯武蔵中原店」は昨日朝10時に開店、新聞にチラシが入ってました。でも新規開店なんだからみそ汁券でも付けとくとかさぁ。(と勝手なことを考える

  それよりも店舗の場所が中原駅から「徒歩3分」って 求人広告では「5分」としてあり、40%もの時間短縮を実現できたのはなぜだろう。しかもはす向かいの宅配ピザ店すら「徒歩4分」です。近ごろは不動産屋だって統一基準を用いてるし、いくらなんでもいい加減すぎないか?

(本題)
  その昨日の新聞折込にあったイトーヨーカドーのチラシです。「まつり」好きな同店とはいえ、これはちょっと…

バス事業者様、「電子マネー脳」に感謝しますか?

2009年11月25日 | 新聞×読み
  ついにというか、関東の大多数の路線バスで使える「バス共通カード」が終焉を迎えることになりそうです。仕事が変わってバスに乗る機会がめっぽう減った矢先で、タイミングがいいやら悪いやら。

  廃止それ自体はともかく、ではICカードでの利用が便利になるのかといえばそうでもありません。ICカードでの注意点の詳細は2007年3月11日付『PASMO ~子供と障碍者は要注意』をご覧いただくとして、バスポイントの計算期間が毎月末までというのは変わらず。バスカードのプレミアムに相当する「バス特」がいくらか増えるようでも、恩恵を受けられる人はごく僅かでしょう。つまり実質値上げです。

  バス特の付与は利用回数ではなく利用金額に応じてなので、半額運賃の小児や障碍者はもちろんのこと、例えば従量制運賃区間で初乗り(神奈川県だと170円)利用がほとんどという人には明らかに不公平になる。そういう人は紙回数券に逆戻りしろというのか。省資源化の時代にICカードをエコと謳いながら偽善も甚だしい。

  月末までに1万円(実際はバス特が優先使用されるのでそれ以上)乗ればバス特を計1740円と、従来より40円増やすという。そんなヘビーユーザーが実際にどれだけいたのか。同一事業者(区間)ばかり乗るなら最初から定期を買うだろう。全線定期券を発売してる事業者も少なくないのだから。

  朝三暮四どころか後で暮れの4つ目を取り上げられることにも気づかず、バス特が増えると手放しに喜ぶ向きが増えるなら、「電子マネー脳」も極まれりだろう。

  とりあえず川崎市ではバスカード廃止に伴うパブリックコメントを募集しており、意見は出しておきました。期待はできませんけどね。古い川柳に『公聴会 反対意見の捨て所』というのがありますから。

エコポイント

2009年10月19日 | 新聞×読み
  新聞の「首相動静」によると、鳩山クンは昨日の昼(12時55分)、プレッセ田園調布店で買い物したらしい。

  そこで気になったのが、買い物袋は持参していたのか、それとTOP&カード(またはTOP&現金専用カード)を持っているのかということ。

  いやまぁ環境問題云々よりも、東急ストア(プレッセも東急の一業態)で買い物してレジ袋を辞退したときにカードへ付与されるポイントを「エコポイント」というんですよね。(相鉄ローゼンも同じ呼称)

  レジで会計時に掛員から『エコポイントお付けしま~す』と言われて何を思うか思わないか。国家事業と紛らわしいと言われても、東急ストアは2006年5月から実施していて謂わば“先駆者”だし、変えるなら国のほうでしょ。

  でもスーパーは関東ローカルだし、「ファミリーマート」のようにコンビニ以前から名乗ってる店が改名を迫られたりしないのと同じで、まさかこれで混乱をきたすとは思えないのですが…。

  もっとも、東急のポイントで家電と交換してくれと言ってくるお客がいたら滑稽だけれど。

これもわからん!

2009年10月06日 | 新聞×読み
  今日の朝日新聞朝刊「ニュースがわからん!」欄で、賃貸入居契約の更新料は無効とした大阪高裁判決について解説されてました。

  我が家も賃貸なので更新料が今後不要になるかどうかというのは関心があります。もっともその分が毎月の家賃に跳ね返るかもしれませんが。

  大学合格者が納めた授業料も、入学辞退で返還しないのは無効という判例が相次ぎました。サービスを受けていないのに対価を支払ういわれはないということでしょう。

  そうした一方で、相変わらず残り続ける不可解な“慣習”もあります。鉄道事業者が料金を二重徴収するケースです。

  例えば中央本線の特急に乗れる「あずさ回数券」でグリーン車を利用したいとしても、グリーン券の他に特急券も必要になる。回数券ですでに特急料金は支払っているのに、なんでまた特急料金が必要なのか。新幹線のようにグリーン車用の回数券は設定がないし、普通車が満席でグリーン車にと思ってもこれではバカらしい。

  JR九州ではグリーン料金だけ追加すれば利用できる特急回数券も存在するようだけど、なぜ他社が同じようにできないのか不可解でしかない。

  新聞記事中には『こうしたトラブルの損害額は1件ごとだと少ない。勝訴しても元がとれないし時間もかかる、と泣き寝入りも多い』とあります。かつては200円のために国鉄を相手取って最高裁まで争った人がいたけれど、今やそんな気力がある人などいないだろうし、事業者側も訴えられない限りは知らん顔してるのではないかな。

  高速道路の割引だ無料化に文句を言うのも結構だけど、自分たちがみすみす増収の機会を逃していることにも目を向けてはどうかと思う。

昼刊→夜刊はいかが?

2009年07月25日 | 新聞×読み
  仕事中に新聞配達の人を見かけることはたびたびあります。朝刊は寝てる間に来ますから、もちろん夕刊配達です。

  以前は夕刊というと16~17時台に配達されることが多かったのですが、今では14時ごろというのも見るようになりました。我が家でも15~15時半くらいが多いでしょうか。これでは夕刊というより「昼刊」です。

  技術の進歩で記事の〆切から配送までの時間を短縮できた効果でしょうし、販売店の人たちの負担も軽減されるのでしょう。

  その一方で、昼までの出来事を昼下がりに配達されても読むのは日が暮れてからというのでは、なんとなく損した気分になってきます。

  そこで、朝刊と夕刊を逆転させてみるのはどうでしょうかね。その日の出来事を家に帰ってからゆっくり読めるよう、記事の〆切も遅くして、19時前後くらいに配達できるようにする、いわば「夜刊」です。朝刊は今の夕刊くらいの軽いものにして、折込広告も夕刊へ(もちろん特売チラシなどは翌日以降の内容に)。日祝日は従来どおりの朝刊でいいでしょう。

  日本は宅配制度が確立しているせいか、欧米に比べると新聞購読率の低下は目立ったものではないようです。でもある程度のニュースならネットで無料という時代、安穏とはしていられないと思います。

  実施となれば販売店はもちろん、新聞社の勤務体制など大幅な見直しが必要でしょうし、コスト増となればやっぱり無理かな?

紙面軽視では困る

2009年06月22日 | 新聞×読み
  今日は2本立てで。

  朝日新聞夕刊に「ストリートビュー『肖像権侵害せず』 総務省が見解」(見出しは紙面)という小さな記事がありました。毎度お騒がせなサービスに対して総務省が見解を示したと。ところが読み進むと聞き捨てならない一文が。

  『グーグルのストリートビューなどインターネット上で道路沿いの映像を見られる情報サービスについて総務省は22日、原則として個人情報保護法違反やプライバシー・肖像権の侵害にはあたらないとの見解をまとめた。(中略)

  総務省のワーキンググループは〔今年4月から議論を開始。その結果〕、写り込んだ人の姿や表札は個人情報保護法で保護すべき個人データにはあたらないと判断。プライバシーや肖像権の侵害にあたるケースも極めて限定的なため、一律にサービスを停止すべき重大な問題があるとは言い難いと結論づけた。』(下線筆者、〔〕内は紙面では省略されている)

  ちょっと待ってよ。それじゃ住宅地図に課せられているオプトアウト(「個人情報の保護に関する法律」第二十三条第2項に関する経済産業省ガイドライン)と矛盾するんじゃないか? この総務省見解を基に住人本人から寄せられる掲載拒否を無視しても問題ないことになり、法的整合性が問われてしまうのではないか。加えて経産省見解とも相反するし、いったいどうなっているのか。

  ところがネット(アサヒコム)に掲載された記事を読むと、紙面では以下の文が省略されているのだ。

  『ただし、同省は、映像の撮影や公開に関する事前の情報提供やサービスの周知、申し出があれば、速やかに画像を削除するなどの対応を事業者に求めていく方針だ。

  これがなにより重要なのであって、記者というか紙面レイアウトを組んだ人は大した事柄じゃないと考えたのでしょうか。紙面のみでこの記事を読み、拙者と同じような所感を抱いた人が「声」欄に投書したらトンチンカンな話になってしまうでしょう。

  月曜夕刊には池上彰氏が紙面に苦言を呈するコーナーがありますけど、ネットより紙面を軽視する傾向にも苦言をと願いたいところです。こんなことが続くようでは、ますます購読離れが進んでしまうでしょう。

市道か県道か

2009年06月07日 | 新聞×読み

  昨日の話ですが、野川のディスカウント店へ行った帰り、川崎信用金庫野川支店の前にパトカーが3台止まってました。

  強盗の類いではなさそうで、交通事故かなにかかなと思ってすぅっと通り過ぎただけでした。そして今朝の新聞で消防署員が酔っ払い運転して人身事故を起こしたということを知りました。(朝日新聞=紙面は神奈川版に掲載、神奈川新聞~カナロコ

  朝日の紙面を読んでいたら現場が「県道」とあったので中原街道かと思ったものの、そういえば信金隣の、街道から直角に入る道沿いの複数の駐車場フェンスがずいぶんと薙ぎ倒されていたし釈然としません。

  そこで他紙のサイトを探してみると、承前の神奈川新聞、讀賣、産経は、先述の街道から入る道を指して「市道」(といっても路地のような細い道路ですが)、毎日は単に「路上」としています。

  これだけなら少数派の朝日に分が悪そうですが、もうひとつ気になったのが現場所在地が各紙とも「高津区野川」となっている点です。野川は高津区と宮前区に分かれて存在していて、川崎信金や駐車場の所在地は「宮前区野川」です。両区の境が中原街道上の信金側歩道に沿う形でとおっており、現場が高津区なら県道で間違いないことになります。

  警察は地図や路面の境界標などから現場を特定して記者に発表しているはずですし、警察発表が誤ったのか記事が誤ったのか、なんとも言えません。「路上」とだけしていた毎日の書き方が無難だったのでしょうか。


  Z社の地図を基にしているgoo地図では区境が街道中央寄りに書かれてますな。市の都市計画地図が正確だと思いますが、ここには添付できないのでご容赦を。

ないほうせん

2009年06月03日 | 新聞×読み
  「内方線」と書きます。ある新聞記事で見かけ、聞きなれない言葉だったので読み進むと、点字ブロックの一部らしい。

  駅においてホームの内側であることを示す突起がブロックと平行して引かれているということ。存在が初耳だったのは恥ずかしながら不勉強だけど、実物を見たことがあったかどうかも記憶にない。こんど電車に乗るときは注意してみよう。もっとも現在の敷設率がまだまだ低く、国鉄を除いても30%に満たないようなので、拙者が利用する路線にあるかどうか。(国鉄はローカル線が多いせいか10%未満とのこと)

  設置目的は点字ブロック同様、視覚障碍者への安全対策だ。左右対称の点字ブロックではホームの内か外か判らなくなることがあるため、それを補う目的という。

  なるほどこれならホームドアより安価、と思ったら、安いは安いけど、考えているより大きな額だった。

  今年になって京阪電鉄が全51駅の全乗り場に設置を決め、その費用は3400万円だという。(同社プレスリリース=pdf形式

  でも単純にひと駅あたりにすれば70万円にも満たない。ひと駅何億円もするホームドアや、それに付帯する設備に車輌の置換え費用と比べれば僅かなものだろう。ホームドアも万能ではなく、一部に見られるこれがすべてを解決するかのような考えは非現実的でしかない。

  そういえば飛び込みや犯罪抑止に効果を期待されている青色防犯灯の普及はどうなったのだろう。これらの組み合わせで駅での事故は格段に防げると思うのだけど。京急弘明寺駅では今も煌々と光っていましたが。