工藤鍼灸院・院長のひとりごと2

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秋春制は実現可能か?

2023年10月19日 19時27分15秒 | サッカー馬鹿
昨日開催されたJリーグ実行委員会において、シーズンの秋春制への移行を前向きに進めていく方針が各クラブに伝えられたそうです。最短で2026年W杯北中米大会後の26-27年シーズンから変更されることになるそうです。


この会議に先立ち、先日Jリーグがシーズン移行の詳細を動画でリリースしています。反対派の方々が懸念している様々な問題に答えるかたちの動画ですけど、イメージだけで反対している方は一度この動画をご覧ください。Jリーグの樋口さんがとてもわかりやすくこの問題を解説してくれています。正しい情報を元に議論を進めれば、また違った印象になるかも知れません。





Q)なぜシーズン移行が検討されているのか?
A)ACLのシーズン以降など、外部の環境の変化がきっかけ。

Q)シーズン以降によって何が出来る?
A)①暑い中での試合数の減少、②ACLシーズンとの一致、③欧州シーズンとの一致により選手やクラブに大きなメリットが生じる。

Q)シーズン以降による懸念事項
A)ステークホルダーとの年度の異なり、降雪地域の対応、移行期の対応、試合開催できる期間が短縮、寒い中での試合数の増加、移籍関連など。クラブとの話し合いを継続中。

Q)シーズン移行した場合のスケジュール案
A)現状はA、Bのふたつの案を軸にその中間も考慮して話し合いを進めている。
【A案】8月1週頃開幕、12月3週頃ウインターブレイク、2月2週頃再開、5月最終週に閉幕。現状シーズンオフ期間の12月と2月に少し試合期間が増える案。
【B案】8月1週頃開幕、12月1週頃ウインターブレイク、2月3週頃再開、5月最終週に閉幕。降雪地域の負担を増やさない案。シーズンオフよりウインターブレイクが長くなる。

その他)来シーズンからサマーブレイクを4週間程度取らないかという議論もしていて、その場合はA案とスケジュール(平日開催数等)はほぼ同等。

私は今シーズンが始まるまでは秋春制反対派でした。日本の降雪地域で冬場に高いレベルのサッカーをするのは不可能ですし、交通機関の乱れ等があれば観客動員にも大きな影響が出ると考えていたからです。ところが、実際にJリーグが改革しようとしている秋春制の中身をよく精査してみると、反対派が思っている問題点はさほど影響がないことがわかりました。
さらに今夏の暑さはもはやスポーツには不向き。気候変動の影響で夏場のスポーツはもはや命にかかわる状況に陥っており、秋春制への移行は避けられない状況です。来季から導入を検討しているサマーブレイクは移行への予行演習も兼ねているのだと思います。
暑さを避けると言いつつ、秋春制でも結局暑い時期に試合をするなら今と変わらないのでは?という意見に関しては、シーズンのスタートが春か夏かでシーズン中のピークをどこに作るかが変わって来るため、選手としては秋春制の方が負担が少ないという意見もありました。選手ファーストなら断然秋春制です。

現状、私も容認派になりつつありますが、反対する人やクラブがあるのも理解できます。それでも真っ向から反対するのではなく、どうすれば秋春制への移行が実現できるかをみんなで考えることが、今後のJリーグ、日本サッカー界にとっては非常に重要なことなのだと思います。



年2回のオフで増えるキャンプ費用(約1400万円)に対するJリーグからの補填があることもほぼ決まっているそうです。そうなると一番の問題点は冬場に練習や試合ができるかどうかではなく、4月始まりのカレンダーで動いている行政が管轄している公共施設で試合をしているクラブが年間スケジュールをどう押さえるか。大きな問題はこの一点なのではないでしょうか。

いずれにしても、もはや秋春制移行を前提に議論を進める時期なのだと思います。
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