この3連休で成人式、青年式、二十歳の集いなど、20歳のお祝いをする式典が予定されている自治体がたくさんあると思います。成人年齢が18歳になったのでこの式典の呼称がちょっとややこしいんですけど、とりあえずここでは「成人式」で統一しますね。
能登半島地震の影響で成人式が中止になる自治体が出ているそうです。被災地では会場が避難場所になっていたり、救援物資の保管場所として使用していますし、何より被災直後のこの混乱期に被害が大きかった地域で式典を執り行うのは極めて困難です。残念ですが、自治体の判断に従うほかありません。
石川県内の成人式、12市町が中止…会場が物資受け入れ場所・ライフライン復旧せずhttps://t.co/g7CmACftcm#ニュース
— 読売新聞オンライン (@Yomiuri_Online) January 5, 2024
そんな中、宮城県石巻市が成人式のお祝いイベントの一環として行う予定だった打ち上げ花火を中止するというリリースを出しています。13年前に起きた震災の被災地として能登半島地震の被害の大きさを鑑みた上での中止の判断だそうですけど、その決定に対する疑問の声も上がっています。
【打上花火の中止について】
— 宮城県石巻市 (@IshiCityOffice) January 5, 2024
令和6年1月7日(日)に、かわまちオープンパークにて新成人のお祝いイベントが開催されますが、令和6年能登半島地震による甚大な被害に鑑み打上花火を中止いたします。
犠牲になられた方のご冥福をお祈りするとともに、被災された皆さまに謹んでお見舞い申し上げます。 pic.twitter.com/PRWtqCTuJl
東日本大震災の際には日本全国で自粛ムードが広がりました。世の中の雰囲気的に「嬉しい」「楽しい」「面白い」という感情が忌み嫌われ、自粛警察なる人たちまで現れる始末。それによる経済活動の停滞が懸念される事態にもなりましたが、西日本の皆さんが経済活動を止めずに生活してくれたおかげで今の日本があります。被災地を思いやる心は大切ですが、過度な自粛は不必要だと、我々はあの震災で学んだはずです。
そんなことよりも、自治体の公式SNSが「慎んで」とするところを「謹んで」と間違える方がよっぽど被災地に失礼だと思うのです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます