FC岐阜がわりとマジで死にかけているとご紹介したのが4月中旬でした。
あれからおよそ1ヶ月が経過。残念ながら事態はさらに悪化の一途を辿っていた事が、昨日明らかになりました。
『FC岐阜、来月にも運転資金不足で支援要請』(中日新聞)
最短で6月には運営資金がショートする恐れもあるとの事。6月って言ったらあなた、1週間後ですよ。岐阜の経営はどうなってんの!?
実はこういう発表に至るまでの経緯には伏線がありました。4月下旬の株主総会直後にはこんな記事が出ておりました。
『FC岐阜、2期ぶり最終赤字7100万円 総会で決算承認』(岐阜新聞 Web)
「取締役全員が辞めるべきではないか」
「昨年も同額の増資提案があったが、目標は達成できなかった。今期は達成する見込みはあるのか」
「取締役の中で財務などの各担当者がはっきりしていないのは問題」
「予算管理団体のことなど株主が本当に気になる問題に対する説明が不十分」
「答えが何も出ていない。今日の内容は納得できるものではない」
「問題点は整理されていたが、自主再建策は見えてこない」
昨季は7000万円を超える赤字を出し、累積赤字は4億2000万円超。もう岐阜にとっては天文学的な赤字金額です。
ところがこれだけの赤字を抱え株主総会が紛糾する中、なぜか昨季の支出を上回る今季予算が計上されてしまいました。
これに対し岐阜県知事が苦言を呈し、「助けてもらいたきゃ経営を根本から見直せ」という趣旨の発言をする事態にまで発展しておりました。
『FC岐阜、経営見直し必要 知事が苦言』(中日新聞)
これだけの赤字体質なのに支出を増やし、開幕3ヶ月で資金がショートとか・・・まともな会社とは考えられないほど酷い経営状況です。
予算管理団体に指定された際のあの開き直り具合は「必死」だったのではなく「諦め」だったのかと思うと情けないやら悔しいやら・・・。
しかし、FC岐阜にはまだチャンスが残されております。岐阜県と県財界が支援に乗り出すとの報道が出て参りましたよ。
しかも岐阜経済界の巨人、セイノーホールディングスがついにFC岐阜の支援に乗り出すらしいのです。
『FC岐阜支援で一致 県と財界、再建計画の明示求める』(岐阜新聞 Web)
「存続の危機。官民一体で絶大な支援を」とは岐阜市長のコメントです。苦言を呈していた岐阜県知事も「県にとって大切なチームだが、このまま放置すると遠からず資金ショートに陥る。相当思い切った策が必要」と税金の投入も視野に入れた支援策を明らかにし、これに加え岐阜県経済界も前向きな協力体制を表明。クラブが死にかけたこのタイミングでようやく全県上げてのバックアップ体制が整うというのもどうかと思いますが、とにかくこれでFC岐阜はもう一度生まれ変わるチャンスを得た事になります。
その中でもサッカーから完全撤退を表明した事もあるセイノーHD会長の協力を取り付けた事は本当に大きな意味があります。
そもそも岐阜県を代表するサッカークラブと言えば西濃運輸だったわけですが、運営費の高騰もあってか1997年シーズンをもってチームは廃部。県を代表するクラブが消滅した事を受け、その数年後に誕生したのがFC岐阜でした。
チームの発足には元西濃運輸サッカー部のスタッフも多数関係しているようですが、お金の問題でサッカーから撤退した西濃運輸という会社自体はFC岐阜の発足にはかかわりを持たず、金銭的な支援も今日まで一切行われて来ませんでした。そんな会社のトップが県体育協会の会長だった事もあり、岐阜県経済界はFC岐阜への積極的な支援は今の今までして来なかったという経緯がございます。
未開拓だった大手企業が多数存在するっため、FC岐阜のスポンサー獲得にはまだノビシロが存在します。しかし今回表明された官民一体の支援策に甘えるだけの経営体質では、近い将来再び同じような事態を招く事になるはずです。経営陣の一掃も含め、健全経営の企業体質への生まれ変わりを期待したいところです。
まぁとりあえず何が言いたいかっていうと、「FC岐阜、死ぬな!」っていう事です。
同じJリーグクラブのサポーターとして、成績以外の面でクラブが消滅したり降格したりするのは絶対に見たくありません。
一方、同じように金銭的に苦しんでいる大分トリニータはJリーグからの借入金返済を返済し、来期からのJ1復帰を目指す姿勢を表明しております。
J1へ昇格するためには10月12日までに3億円の借入金を全額返済しなければなりません。1億円は寄付でまかない、残りの2億は大分県や県経済界に支援を要請するとの事です。
『J2大分が1億円募金、リーグ融資完済目指す』(YOMIURI ONLINE)
どん底を経験した以降の大分フロントはよくがんばっているとは思いますよ。ですけど・・・そこまで無理してでもJ1を目指さなきゃいけないのかなぁ。
寄付やら支援要請やらで借金を返しても結局は根本的な解決にはならないと思いますが、どうなんでしょう?
あれからおよそ1ヶ月が経過。残念ながら事態はさらに悪化の一途を辿っていた事が、昨日明らかになりました。
『FC岐阜、来月にも運転資金不足で支援要請』(中日新聞)
最短で6月には運営資金がショートする恐れもあるとの事。6月って言ったらあなた、1週間後ですよ。岐阜の経営はどうなってんの!?
実はこういう発表に至るまでの経緯には伏線がありました。4月下旬の株主総会直後にはこんな記事が出ておりました。
『FC岐阜、2期ぶり最終赤字7100万円 総会で決算承認』(岐阜新聞 Web)
「取締役全員が辞めるべきではないか」
「昨年も同額の増資提案があったが、目標は達成できなかった。今期は達成する見込みはあるのか」
「取締役の中で財務などの各担当者がはっきりしていないのは問題」
「予算管理団体のことなど株主が本当に気になる問題に対する説明が不十分」
「答えが何も出ていない。今日の内容は納得できるものではない」
「問題点は整理されていたが、自主再建策は見えてこない」
昨季は7000万円を超える赤字を出し、累積赤字は4億2000万円超。もう岐阜にとっては天文学的な赤字金額です。
ところがこれだけの赤字を抱え株主総会が紛糾する中、なぜか昨季の支出を上回る今季予算が計上されてしまいました。
これに対し岐阜県知事が苦言を呈し、「助けてもらいたきゃ経営を根本から見直せ」という趣旨の発言をする事態にまで発展しておりました。
『FC岐阜、経営見直し必要 知事が苦言』(中日新聞)
これだけの赤字体質なのに支出を増やし、開幕3ヶ月で資金がショートとか・・・まともな会社とは考えられないほど酷い経営状況です。
予算管理団体に指定された際のあの開き直り具合は「必死」だったのではなく「諦め」だったのかと思うと情けないやら悔しいやら・・・。
しかし、FC岐阜にはまだチャンスが残されております。岐阜県と県財界が支援に乗り出すとの報道が出て参りましたよ。
しかも岐阜経済界の巨人、セイノーホールディングスがついにFC岐阜の支援に乗り出すらしいのです。
『FC岐阜支援で一致 県と財界、再建計画の明示求める』(岐阜新聞 Web)
「存続の危機。官民一体で絶大な支援を」とは岐阜市長のコメントです。苦言を呈していた岐阜県知事も「県にとって大切なチームだが、このまま放置すると遠からず資金ショートに陥る。相当思い切った策が必要」と税金の投入も視野に入れた支援策を明らかにし、これに加え岐阜県経済界も前向きな協力体制を表明。クラブが死にかけたこのタイミングでようやく全県上げてのバックアップ体制が整うというのもどうかと思いますが、とにかくこれでFC岐阜はもう一度生まれ変わるチャンスを得た事になります。
その中でもサッカーから完全撤退を表明した事もあるセイノーHD会長の協力を取り付けた事は本当に大きな意味があります。
そもそも岐阜県を代表するサッカークラブと言えば西濃運輸だったわけですが、運営費の高騰もあってか1997年シーズンをもってチームは廃部。県を代表するクラブが消滅した事を受け、その数年後に誕生したのがFC岐阜でした。
チームの発足には元西濃運輸サッカー部のスタッフも多数関係しているようですが、お金の問題でサッカーから撤退した西濃運輸という会社自体はFC岐阜の発足にはかかわりを持たず、金銭的な支援も今日まで一切行われて来ませんでした。そんな会社のトップが県体育協会の会長だった事もあり、岐阜県経済界はFC岐阜への積極的な支援は今の今までして来なかったという経緯がございます。
未開拓だった大手企業が多数存在するっため、FC岐阜のスポンサー獲得にはまだノビシロが存在します。しかし今回表明された官民一体の支援策に甘えるだけの経営体質では、近い将来再び同じような事態を招く事になるはずです。経営陣の一掃も含め、健全経営の企業体質への生まれ変わりを期待したいところです。
まぁとりあえず何が言いたいかっていうと、「FC岐阜、死ぬな!」っていう事です。
同じJリーグクラブのサポーターとして、成績以外の面でクラブが消滅したり降格したりするのは絶対に見たくありません。
一方、同じように金銭的に苦しんでいる大分トリニータはJリーグからの借入金返済を返済し、来期からのJ1復帰を目指す姿勢を表明しております。
J1へ昇格するためには10月12日までに3億円の借入金を全額返済しなければなりません。1億円は寄付でまかない、残りの2億は大分県や県経済界に支援を要請するとの事です。
『J2大分が1億円募金、リーグ融資完済目指す』(YOMIURI ONLINE)
どん底を経験した以降の大分フロントはよくがんばっているとは思いますよ。ですけど・・・そこまで無理してでもJ1を目指さなきゃいけないのかなぁ。
寄付やら支援要請やらで借金を返しても結局は根本的な解決にはならないと思いますが、どうなんでしょう?
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