小学校は室温調査し、31年完了へ(写真は御坊小)
御坊市は、懸案の小中学校空調整備事業を今年度事業化し、中学校3校は今年度中に設計、来年夏に整備を終え、小学校6校は今夏に室温調査を行い、その結果を参考に平成30年度、31年度の2カ年で整備する。湯川中学校改築工事が完了したあとに着手予定だったが、先の市長選で柏木征夫市長の公約に入っていたことから早速事業化した。小中学校とも普通教室(特別支援教室含む)すべてに整備するが、特別教室は利用頻度等を勘案しながら検討する。
小中学校では校長室や職員室、保健室、コンピューター室、給食配膳室、ランチルームなど一部に空調を整備しているが、普通教室は夏場になると室温が40度近くになる湯川小の2教室を除いて未設置。対象となる普通教室は小学校が6校あわせて56教室。中学校は改築工事で普通教室、特別教室すべてに空調を完備した湯川中、すでに普通教室に整備済みの大成中(組合立)を除く3校あわせて18教室あり、総事業費は約2億5000万円。
昨秋決定した第4次長期総合計画(28年度~32年度)で事業採択されたが、平成28年度から30年度までの3年間で着手、実施する実施計画では具体的な着手時期は決めていなかった。市長選の選挙公約に入っていたことから今年度の事業化を決め、6月定例議会に上程した今年度一般会計補正予算にまず御坊、河南、名田3中学校の工事設計費270万円を計上。今年度中に設計を終え、平成29年度当初予算に工事費を計上し、夏休み中に整備を終えたい考え。
小学校は平成29年度に設計し、平成30年度、31年度の2カ年で整備する。6校それぞれで最も室温が高いとみられる教室を選んで7月1日~20日、9月1日~16日の間、毎日午前8時と午後3時の2回、室温を記録。その結果、室温に大きな差が出ればその学校を優先的に整備する。4幼稚園の10教室は小学校にあわせて整備する方針。
特別教室は3中学校で計53教室、6小学校で計79教室あり、普通教室とあわせると6億円以上の予算が必要になるため、すべてに整備するのは難しいという。図書室など利用頻度の高いところは整備し、逆に利用頻度の低いところについては整備を見送る方針で、今後、学校の意見も聞きながらどこまで整備するか検討する。
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