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御坊市が3年かけて212橋(2メートル以上)すべて点検へ 〈2016年6月16日〉

2016年06月16日 08時30分00秒 | 記事

2メートル以上の橋すべてを点検(写真は新薗橋)


 国土交通省が、全国で自治体が管理する2メートル以上の道路橋やトンネルを5年に1回の頻度で定期点検するように義務化したのを受け、御坊市は今年度から3カ年計画で対象となる市道の道路橋212橋すべてを点検する。すべて業者発注すれば6000万円必要になるため、少しでも財政負担を軽減させようと、自前で点検できる職員養成に力を入れている。

 点検は遠くからでなく近くからの目視が基本で、必要に応じて触診や打音検査等で橋の状態を確認しなければならない。橋ごとに「健全」「予防保全段階」「早期措置段階」「緊急措置段階」の4段階を調べ、結果に基づき、補修や補強、架け替え、通行止めなどの措置をとる。1回目の点検は平成30年度までに終える必要があるため、各自治体では財源確保など対応に追われている。
 御坊市は、国の基準に基づき延長15メートル以上の26橋と、15メートル未満でも通行量の多い幹線道路の4橋を含めた30橋について橋梁長寿命化修繕計画を作ったが、今後は2メートル以上の212橋すべてが定期点検の対象になるため、昨年度の総合計画実施計画に橋梁長寿命化定期点検事業を新規採択し、今年度から事業化する。
 今後3年間で年平均70橋で点検を行うため、17日開会の今年度一般会計補正予算に今年度分の委託費2000万円を計上。すべて発注すれば3年間で6000万円必要になる計算。今後も5年ごとに同額の点検費用がかかるほか、古い橋もあることから点検の結果、補修や補強、架け替えなどが必要になればその対応も検討しなければならず、点検に必要な財政負担は極力少なくしたいのが本音。
 橋の場合、一定の経験を持ち、講習を受ければ職員自らが点検できるため、市では職員養成に取り組んでおり、今のところ1人が講習を受けて点検の資格を得ている。市は「引き続き点検できる職員数を増やし、財政負担を少しでも軽減できるように小さな橋については自前で点検できるようにしたい」としている。


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