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紀州新聞 THE KISYU SHIMBUN ONLINE

和歌山県の御坊市と日高郡をカバーする地方紙「紀州新聞」のウェブサイトです。主要記事、バックナンバーなどを紹介。

ロッテ・西川史礁(日高川町出身)、プロ鮮烈デビュー 〈2025年3月30日〉

2025年03月31日 08時30分00秒 | 記事

 西川史礁が、プロ野球の舞台で華々しい鮮烈デビューを飾り、お立ち台に立った。28日に開幕したプロ野球、ソフトバンク対千葉ロッテ戦に、ロッテのドラフト1位・西川史礁外野手(日高川町、龍谷大平安高、青学大出身)が、プロ初安打となる勝ち越し適時打を放つと、左翼手の守備でも好返球で本塁封殺するなど攻守に躍動した。
「1番・左翼」でのスタメン出場は、ロッテの大卒新人としては1997年の清水将海捕手以来、28年ぶりの快挙となった。
 開幕戦の先頭打者として打席に立った第1打席は右飛、2打席目は三振に倒れたが、1―1の同点で迎えた6回に見せ場がやってくる。4回、ソフトバンク小久保監督に「2点目が取れたと思った。あのプレーは大きかった。ルーキーが初の開幕スタメンで…」と言わしめたのは、2点目を阻止した本塁ダイレクト送球での補殺。気分を良くして値千金の一打を放ち、デビュー戦でお立ち台に立った。「記念球は、両親にプレゼントしたい」。

走攻守で躍動、勝利に貢献
 デビュー戦で大きなインパクトを残した。ロッテのドラフト1位ルーキー西川が走攻守で躍動。勝利に大きく貢献し「プロの第一歩は本当にいいものになった。忘れられない日になった」と感慨に浸った。
 最初に守備で見せた。0―1の4回2死一、二塁で周東の左前打に「絶対に刺す準備をしていた」と本塁へ矢のような返球。相手に流れが傾きかねない追加点を防いだ。
 バットでの見せ場は同点に追いついた直後の6回無死一、三塁。内角の難しい球を「イメージしていた感じに打てた」と体を回転させながらさばき、勝ち越しの左前適時打。なお1死二、三塁では、藤原の右前打で「いけると判断した」と三塁コーチの制止を振り切って二塁から生還。その後の猛攻につなげた。
 吉井監督は青学大出の新戦力を「張り切ってやってくれた」と高評価。昨季は8勝16敗1分けと苦手にした相手に快勝し、西川にもチームにも最高の滑り出しとなった。


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御坊市教委が中学校部活動移行で7年度から公認地域クラブ認定制度創設 〈2025年3月29日〉

2025年03月29日 08時30分00秒 | 記事


推進協議会で認定制度実証事業を報告


 御坊市教育委員会は27日、市役所で中学校部活動地域移行推進協議会を開き、令和7年度から公認地域クラブ認定制度を創設し、まずは1年間、実証事業を行い、課題などを洗い出すことを確認した。保護者要望で多かった部活動を存続しつつ、要件を満たした地域クラブを部活動と同等に扱いながら徐々に移行を進めていく方針。

 全国的に生徒数や入部希望者の減少で学校部活動が持続できない状況から国がガイドラインを示して地域クラブ活動への移行を推進している。市内でも部活動を希望する生徒が減少。スポーツはテニスや陸上、野球、柔道、卓球、バレーボール、バスケットボールがあるが、野球は単独チームがつくれないなどの問題が生じている。文化系も美術、吹奏楽、コンピューターなど少ない。
 昨年3月に市体育協会や市スポーツ推進委員会、市スポーツ少年団本部、御坊スポーツクラブ、市文化協会、小中学校長会の代表で構成する協議会を立ち上げ、御坊の実情にあった地域移行方法を検討している。昨年5月に小学4~6年生、中学生、保護者、中学校教員975人を対象にしたアンケート調査を行い、その結果を参考に今後の取り組みを協議。
 部活動を廃止し、地域クラブに移行するのではなく、保護者要望で多かった「部活動も存続し、要件を満たした地域クラブも部活動と同じ扱い」を重視し、当面は部活動と地域クラブが並走していく形を取ることにした。その第一歩として7年度から市教委が認定する公認地域クラブ認定制度を創設し、1年間の実証事業を行うことを決めた。
 この制度はクラブ活動を実施する地域団体等を学校部活動に代わる活動として認定するもの。(1)中学生が参加できるクラブ(2)県教委ガイドラインの遵守(3)活動拠点は原則市内(4)運動クラブは市スポーツ少年団本部に加盟し、日本スポーツ協会で定める指導者資格を有する指導者が運営に携わる――など要件を設けた。
 4月から申請を受け付けるが、事前の声かけでバスケットボールクラブ1団体が申請の意向を示しているほか、サッカー、ソフトテニスの団体にも声かけしているという。申請のあった団体が認定されれば、実証事業として実際にクラブ活動を行ってもらい、その中で課題や問題点を洗い出し、必要に応じて改善を加えながら8年度から制度を本格実施していく方針。認定されると、市立体育館や武道場、各学校の体育館の使用料免除や、学校でのスポーツクラブの紹介などメリットがある。
 徐々に公認地域クラブの数や種目を増やしていきたい考えだが、現在、市スポーツ少年団に加盟している18団体のほとんどが小学生を対象にしているため、中学生の指導は難しいのが現状だという。受け皿となる団体や指導者、練習場の確保、移動手段、費用負担などが課題になるため、今後どのように進んでいくのか不透明な部分が多い。


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由良町の協議会が駅まちづくり基本構想案答申へ 〈2025年3月28〉

2025年03月28日 08時30分00秒 | 記事


駅まちづくりをめざすJR由良駅周辺


 自治体がJRの駅や周辺を整備し、交通拠点としての機能アップや鉄道の路線や駅の維持につなげるとともに、人々が集いにぎわいの場とすることで地域活性化をめざす「駅まちづくり」を進める動きが全国的に出てきている。JR紀伊由良駅と周辺整備について協議をしてきた由良町の協議会が駅まちづくりの基本構想案(素案)をまとめ、28日に山名実町長に答申する。今後、これを基に町としての基本構想案を策定していくことにしており、由良町の新たな拠点となる駅まちづくりの実現へ歩みを進めている。
 地方を中心に人口減に伴う利用者の減少で鉄道路線の廃止が相次いだり、多くの利用者や地域住民でにぎわった駅周辺もかつての活気がなくなっているところも多いなか、駅を中心にした町づくりで再生、多くの人が集まる「駅まち」が出てきている。JR桜井線京終駅(奈良県)やJR姫新線太市駅(兵庫県)のほか県内では駅前複合施設「湯浅えき蔵」や駅前公園「御茶殿公園」、築90年のレトロな木造の旧駅舎を利用した「湯浅米醤」を兼ね備えた「湯浅駅」が有名だ。
 由良町の協議会は駅周辺の混雑解消、地域活性化、防災面など考慮した町の新たな拠点とした「駅まちづくり」の基本構想を検討する山名町長の委嘱機関。和歌山大学教授をトップに駅周辺の住民や事業者、各種団体、町職員、議員、JR西日本などからの官民15人をメンバーに昨年1月から協議を重ねてきた。町では地域住民を交えてのシンポジウムのほか、計4回にわたりワークショップも開催。官民一体となって検討を進めてきた。
 基本構想案は「みんなで育みつくろう、由良駅・まち・ひと――多世代の継続的で主体的な参画による由良町らしい持続可能な紀伊由良駅まちづくり――」がビジョン。新拠点施設ゾーンに駅舎と待合機能、カフェ機能、地場産品販売、観光協会の窓口機能など盛り込み、広場ゾーンには憩いの場や子どもの遊び場としてのアメニティ機能、防災機能。ロータリーゾーンには導線整備による混雑緩和と安全性向上、屋根付き駐輪場、駐車場ゾーンには鉄道・施設利用者とも考慮に入れた駐車機能や、他ゾーンと連携した取り組み機能など取り入れている。


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日高川町と縁の企業が関西万博出店へ 〈2025年3月27日〉

2025年03月27日 08時30分00秒 | 記事


 日高川町船津の平野譲氏が会長を務め、同町の観光施設を指定管理する株式会社フラット・フィールド・オペレーションズ(本社・大阪府泉大津市、平野誠代表取締役社長)が、4月14日に開幕するEXPO2025年国際博覧会(大阪・関西万博)で最多数を出店。日本が世界に誇る人気アニメ「SPY✕FAMILY」とコラボしてキャラクターをデザインしたフードブースやトラックを展開する。今回の万博でしか手に入らないメニューやグッズを提供し、国内だけでなく海外からも大きな話題を呼びそうだ。
 フラット・フィールド・オペレーションズ社(以下F・F・OP社)は、平野会長が一代で築き上げた「本家さぬきや」のうどん販売業務から成長。今では全国各地の温浴施設併設レストランやホテル・旅館など全123店で多様なフードビジネスを展開し、地元の日高川町では観光施設の指定管理だけでなく送迎バスやコミュニティバスも請け負っている。昨年9月末の決算期で年商183億円、万博後の来季決算では年商200億円を見込む。
 F・F・OP社は、関西万博出店に向け、食を通じてアニメの世界観を体験し、日本の魅力を再発見する食文化とアニメ文化の魅力を同時発信する「クールジャパン戦略」と位置づけ、国内外で絶大な人気を誇るアニメ「SPY✕FAMILY」とのコラボを企画。同アニメが掲載された少年ジャンプ+発行元の集英社の審議委員会を経て契約を勝ち取った。
 万博のメインパビリオンの主要入口となる東ゲート側の大阪ヘルスケアパビリオン・ミライの食ゾーン(10区画)の1区画に「SPY✕FAMILY」とのコラボフードブースを出店するほか、「いのちのパークエリア」「静けさの森エリア」に各4台のコラボフードトラックを展開し、多彩なメニューを提供。日産やキリンとタイアップし、国内に3台しかないドラフトカーで生ビールなども。
 アニメコラボ全商品にキャラクターの絵柄がランダムで出る缶バッジが付くほか、主人公の女の子アーニャが大好物のピーナッツを散りばめた容器など、今回の万博でしか手に入らないレアな品を付加したポップコーンやアイスパフェ、チキンレッグ、バーガー、飲料などを販売する。
 アニメとのコラボ以外でも未来食堂のエリアに、社名から取った「F・Fields」を出店。フードロス・ゼロウェイストをコンセプトに、野菜や肉魚などの端材や残飯を分解させて発電するバクテリアを飼育し、幻想的な木のオブジェに灯りを灯す店舗を構え、同店舗では創業以来培ってきたうどんも提供する。平野誠社長は「万博会場にお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。食とアニメとのコラボ、日本が世界に誇る文化を楽しんでもらいたい」と話している。


 その他の主なニュース

26日、日高川町の三百瀬小学校で閉校式

旧御坊町14条地図作成 7年度着手、15年度までに完了

俳句「紀伊山脈」御坊・日高地区大会御坊市長賞に武田惠子さん

ロッテ・西川史礁選手が誕生日に青学大の卒業式に出席


県教職員異動発表 管内小・中学校新校長は8人 〈2025年3月26日〉

2025年03月26日 08時30分00秒 | 記事

 県教育委員会は25日、令和6年度末教職員定期異動を発表した。日高地方の小・中学校では校長8人が退職し、8人の新校長が誕生。教頭は7人が採用・昇進した。異動は4月1日付、退職は3月31日付。

校長の部
【採用】野口小(湯川小教頭)舩木信也▼和田小(和田小同)立花寿雅子▼稲原小(由良中同)藤本和久▼清川小(南部小同)石井尚之▼上南部小(塩屋小同)榎本久美子▼湯川中(湯川中同)曽我昌之▼由良中(由良町教委指導主事)平林大輔▼清流中(印南中)大崎靖子。
【転任】名田小(高城中)高台浩▼松原小(三百瀬小)福田円▼由良小(山野小)橋本和輝▼川辺東小(江川小)花光英香▼新庄小(名田小)伊藤義昭▼松洋中(由良中)吉村元▼日高中(中津中)上野山倫生▼中津中(野口小)柚木勝志。
【退職】松原小・西端成太郎▼由良小・大江基博▼稲原小・川口達生▼上南部小・大野真紀▼和佐小・的場義文▼湯川中・芝一哉▼松洋中・瀬戸敬二▼日高中・砂川浩一。

教頭の部
【採用・昇任】湯川小(湯川小教諭)楠本智史▼清川小(紀南教育事務所指導主事)山本亮子▼川辺東小(日高川町教委同)辻本泰広▼名田中(名田中教諭)杉本智市▼由良中(日高中同)望月一▼印南中(印南中同)芝光世▼大成中(大成中主幹教諭)越本三奈子。
【転任】八幡小(川辺西小)佐原圭亮▼御坊小(和佐小)清長美紀▼塩屋小(三百瀬小)佐々木恵里▼和田小(山野小)坂田香織▼内原小(江川小)中野美和子▼高城小(清川小)浜本智恵美▼南部小(岩代小)井口美幸▼岩代小(内原小)佐々木寿子▼川辺西小(高城小)政井浩二▼湯川中(名田中)塩田晃士▼美山中(高城中)瀬戸まき。

日高高校長に坂口氏
県立高校、南部は丸山氏

校長の部
【昇任】南部高(笠田高教頭)丸山寛▼和歌山盲(みはま支援同)松下香好。
【転職】日高高(教育総務局人権教育推進課長)坂口雅紀。
【転任】田辺工高(南部高)辻強志。
【退職】日高高・山本直樹。

教頭の部
【昇任】紀央館高(紀央館高教諭)平木俊宏▼たちばな支援(南部高同)草羽久視子。
【転任】田辺高(紀央館高)石丸晃一朗▼日高高定時制(南紀高通信制)洞將展。


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御坊市職員異動 部長級に古谷守幸、山﨑真也、林守 氏昇格

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御坊市消防人事異動 消防長に戸山貴文氏、署長に角秀樹氏


4月4日、「川辺東小学校」誕生へ 〈2025年3月25日〉

2025年03月25日 08時30分00秒 | 記事


川辺東小の校舎となる現和佐小


 日高川町立の小中学校再編で新年度に「川辺東小学校」が誕生する。校区は同町の山野、江川、和佐、三百瀬4小学校と川辺西小の玄子、早藤、蛇尾地区。昨年には校章、2月には校歌も決まった。開校式は4月4日午前9時30分から。26日に三百瀬、和佐。27日に江川、山野には閉校式を予定している。
 町の学校再編では昨年、美山地区の寒川第一、笠松、川原河の3校が統合し、美山小学校が誕生。来年度には、美山、中津、早蘇中学校が統合し、新生「央和中」の開校も控えている。
 川辺東小学校の校舎として利用する現在の和佐小学校では、開校に向け、校舎や体育館を改築。各教室の空調機器も新しく整備し、現在のランチルームを家庭科室にするなどの配置変更。校舎の床や壁、天井を新しくし、外壁も美しくなった。体育館は外壁を塗り替え、照明器具も新しくLEDに変更。外にはトイレを新設。屋外の高圧受電設備も取り替えた。

校歌はエヴァ主題歌の作詞家 
庄野真代さんが作曲手掛ける
 校章には町民から19点の応募があり、総務部会で候補を絞り再編委員会で審査。デザインは林輝星さん(千津川)が応募した、みかんの花と日高川をイメージし、中心には川辺東小学校の「東」が記されたものが校章となった。また、校歌も決まり、作詞は人気アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の主題歌「残酷な天使のテーゼ」などを書いた和歌山市出身の及川眠子さんと、作曲は大阪市出身のシンガーソングライター庄野真代さんが手掛けた。開校式でお披露目となる。
 地域に愛され、惜しまれながらの閉校となる4校は、いずれも創立約150年。ピーク時は、全校児童200人を超える学校もあったが、昭和後期頃から減少の一途をたどり、現在は少ない学校で20人程度となっている。和佐はこれまでに2714人。江川では、明治7年度から同34年度までの児童数の記録はなく、同35年度から令和6年度まで1072人。山野は2053人。三百瀬は1861人の卒業生を輩出した。4校の最終年度は、和佐9人、江川6人、山野2人、三百瀬5人といずれも1桁の卒業生を送り出し、今月末に1世紀半も続いた伝統ある歴史に幕を下ろす。新小学校では、130人程度の児童でスタートする。


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梅の里中学野球大会で「印南・大成」優勝

御坊市内少年野球協会杯「名田」優勝、ちびっ子甲子園へ


業界初の真妻ワサビ泡洗顔料、今春発売 〈2025年3月23日〉

2025年03月24日 08時30分00秒 | 記事


「和さ美フォーム」をPR
(写真左からネイリストの楪すずさん、大洋化学の神戸さん、
アイリストの道余京華さん)


 (株)古田鉄工所=古田謹章代表取締役、御坊市島=の新しいグループ会社として令和5年5月に設立した化粧品会社「アーベント・シュテルン(株)」=楪悦子代表取締役、同=が、地元の大洋化学(株)=上西一永代表取締役CEO、同=と初コラボして業界初の真妻ワサビ泡洗顔料「和さ美フォーム」を開発、商品化した。今春から発売し、国内のホテルなどと取り引きするほか、海外への輸出販売も予定している。
 同社は、次世代エイジングケア化粧品スキンケアブランド「MYTREYA(マイトレーヤ)」の第一次代理店として販売業務等を手掛けるほか、自社製品のシャンプー、トリートメント、ボディーソープ、ヘアーオイルの販売、アイサロン・ネイルサロン「ティアレ」を開設。最新のレーザー加工機を導入した刻印(名前、イラストなど)も行っている。
 印南町真妻出身の楪代表取締役が「地元の保育園、小中学校が廃園・廃校となった中、真妻の名前を残すため、発祥の真妻ワサビを使った化粧品を開発できないか」と考え、真妻ワサビのハイブリッド型水耕栽培、真妻ワサビ関連商品を売り出している大洋化学(株)とコラボして開発。抗菌作用や抗酸化作用等がある真妻ワサビの葉から成分を抽出しながら実験、検査等を積み重ねて1年がかりで商品化にこぎつけた。
 天然由来の美容成分である真妻ワサビ葉エキスを配合することで洗顔後の肌にハリツヤを与え、肌の健やかさを考えて美容成分のNMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)も配合。ピリピリするのではといったワサビのイメージを払拭し、毎日の洗顔で汚れを落しながら「心も癒やすリラックスタイムにしてほしい」と、香りにこだわり「心地よいペアー&フリージアの香り」を採用した。
 容器やデザインにもこだわり、容器は高級感のあるおしゃれなものにするため一から開発した。男女問わず、ファミリーでも安心して使えるという。今春から1本(300ミリリットル)5500円(税込)で発売。全国のホテルなどと取り引きするほか、市内のMARUNI(株)などでも取り扱ってもらう。自社や大洋化学(株)での店頭販売、ネット販売のほか、バンコクなど海外での輸出販売も予定。
 楪代表取締役は「大洋化学様とコラボし、新製品を開発できたのは最高の幸せです。女性が活躍でき、若い人たちが楽しく、やりがいを持って働ける会社にしていきたい。海外にも販路を広げたい」、大洋化学(株)新規事業開発部の神戸夢乃さんは「良い新製品ができあがり、本当にうれしい。ぜひ多くの方に使っていただきたい」と話した。販売取扱店も募集中。問い合わせはアーベント・シュテルン(電話23・0888)へ。


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大成幼稚園(御坊市)の閉園セレモニー 〈2025年3月22日〉

2025年03月22日 08時30分00秒 | 記事


楽しい思い出にと、新卒園児や参加者がバルーンリリース


 園児数減少に伴い、今月末で閉園する御坊市立大成幼稚園の閉園セレモニーが20日に行われ、新卒園児3人をはじめ、これまでの卒園生、地域住民約300人が参加。楽しい思い出をつくろうと、新卒園児のダンス、参加者全員によるバルーンリリース、獅子舞、じゃんけん大会などで盛り上がり、56年の歴史に幕を下ろした。
 卒園生で市観光協会観光PR大使のモデル・タレント、坂尻夏海さんが司会を務め、第1部の閉園式典で三浦源吾市長が「園児の思い出がたくさん詰まった大成幼稚園が閉園を迎えるのは万感胸に迫るものがある。歴史に幕を下ろすが、これまで地域とともに実践してきた貴重で特色ある子育てを今後は市内の他の幼稚園でも参考にし継承していきたい」と述べ、宮路雅仁市議会議長もあいさつ。
 園歌斉唱に続き「みーやちゃん」が新卒園児3人に写真入りの目覚まし時計をプレゼント。特設ステージ壇上に設置した大成幼と書かれたパネル、園旗、新卒園児を囲んで参加者全員でバルーンリリースを行い、150個の風船が高々と空に舞い上がった。
 第2部の思い出づくりでは、小学生以下の子どもたちが「みーやちゃん」とじゃんけん大会を行い、上位10人にグッズなどをプレゼント。地元の藤井若中が餅まきを行い、威勢の良い獅子舞を披露し、参加者を楽しませた。最後に新卒園児と教諭が参加者の声援、拍手を受けながらダンス「獅子舞」を踊った。
 昭和44年開園。ピークの平成18年度は76人が在籍したが、園児数は年々減り続け、令和5年度は新入園児が初めてゼロとなり、今月末で閉園。卒園生は1529人。園舎は市立4園で最も古い昭和44年竣工の木造園舎のままで、跡地利用については未定。

24日と25日一般開放
 24日午前9時から午後4時までと、25日午前9時から正午まで、園舎を一般開放する。募集した幼稚園での思い出などメッセージ166枚も20日から園舎に掲示。教委は「最後の思い出にぜひお越しください」と呼びかけている。


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日高川町 川辺4小学校で最後の卒業式 〈2025年3月20日〉

2025年03月20日 08時30分00秒 | 記事


涙ぐみながら歌う卒業生ら


 日高川町の学校再編で今月末、川辺地区の和佐、江川、三百瀬、山野の4小学校が150年近くの長い歴史に幕を下ろす。19日には4校を含む町内全7校で卒業式が挙行され、合わせて72人が6年間の思い出を胸に学び舎を巣立った。
 山野小では谷口真優さんと玉井陽菜さんの2人が卒業。橋本和輝校長が卒業証書を手渡し、「山野小は今月末閉校となります。この学び舎で過ごした日々、美しい風景、温かい地域の方々との出会いは、心の中で永遠に生き続けます。最後の卒業生として、この地域への誇りを胸に自信を持って未来に羽ばたいてください。皆さんの未来が希望と喜びに満ち溢れたものになるよう心から願っています」と式辞した。
 在校生が思い出を振り返りながら感謝を伝え、2人は学校で過ごした日々、教員や保護者に感謝の言葉を述べ、在校生にエール。「山野小で学んだことを誇りに思い、頑張ります」と決意を示し、在校生からの歌と、全校児童で「旅立ちの日に」、全員による「蛍の光」で別れを惜しんだ。
 同校は、明治8年開校で令和6年度までに2053人の卒業生を輩出した。


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御坊市塩屋公共下水道事業、7年度完了予定 〈2025年3月19日〉

2025年03月19日 08時30分00秒 | 記事


7年度事業完了へ(写真は塩屋浄化センター)


 17日午後に開いた御坊市議会産業厚生常任委員会で、平成16年度から着手している塩屋処理区公共下水道事業は「令和7年度完了予定」と報告した。総事業費は60億7000万円にのぼり、事業完了まで21年の歳月を要した。今後の大きな課題となるのが各家庭への接続率アップ。2月末現在で32・6%と伸び悩んでおり、まずは早期の50%以上をめざして広報等に力を入れる。
 塩屋処理区は南塩屋、北塩屋、湊、天田、猪野々、森岡各地区が対象。計画処理区域は78ヘクタールで、計画処理人口は2300人。平成16年度に事業着手し、23年2月に塩屋浄化センターが完成し、同4月から一部供用を開始。処理能力は日最大1300立方メートル。総事業費は60億7000万円。
 管路は幹線2・2キロを含め総延長27・5キロ。幹線は4年度までに完了し、支線も96%が終わっており、7年度で工事発注する1・2キロ(天田、湊両地区)が最終となる。中継ポンプ21基も残りは7年度で工事発注する1基のみ。7年度工事費はあわせて2億3657万5000円を予定。
 今後の大きな課題となっているのが各家庭への接続率。接続しなければ使用料金が発生せず、市に収入が入らない。収入が少なければ施設の維持管理費は一般財源から投入しなければならず、接続率アップが必要不可欠。2月末現在の接続率は32・6%と伸び悩んでおり、農業集落排水事業4地区平均87%と比べてもかなり低い。
 接続が進まない要因としてトイレなど改修費用がかかること、高齢者世帯や空き家が増えていることが挙げられる。下水道事務所は広報誌、回覧、工事説明会など機会あるごとに早期の接続を呼びかけており、当面の目標として「できるだけ早期に50%以上をめざしたい」としている。

集合処理方式は塩屋が最終
市街地は合併浄化槽に転換
 手つかずの状態にあった御坊処理区公共下水道事業は、令和4年度に集合処理方式から個別処理方式に転換することを決め、集合処理は塩屋が最終となる。
 御坊処理区の対象地域は旧御坊町、湯川町財部・小松原・丸山・西富安、藤田町藤井・吉田・津井切の8地区。面積は442ヘクタール。概算事業費は461億円。厳しい財政事情に加え、少子高齢化の進展や社会情勢の変化などで事業を進めるのは「困難」とし、個別処理方式の合併処理浄化槽推進に転換した。
 委員会で議案可決 17日の市議会総務文教、産業厚生両常任委員会で令和7年度当初予算など議案21件をいずれも可決。最終24日の本会議で委員長報告し、採決する。


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18日、県立高校入試合格発表 管内3校426人にサクラ咲く

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(株)たにぐち日高川工場が管内小中学生へ「チョコストロー」寄贈