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9月22日 日高港ににっぽん丸3年ぶり6回目寄港 〈2016年6月12日〉

2016年06月13日 08時30分00秒 | 記事

3年ぶりに入港する「にっぽん丸」


 大型客船「にっぽん丸」(全長166・6メートル、総トン数2万1903トン)が、9月22日に御坊市の日高港に寄港することが決まった。平成25年6月以来、3年ぶり6回目で、大型客船では26年3月以来、2年ぶりとなる。日高港は大型客船が入港しやすく、紀伊半島中央部の立地条件等から高評価を得ており、市は今年から全国クルーズ活性化会議に入会し、情報収集やポートセールス強化に力を入れている。

 ツアーは「世界遺産めぐりと瀬戸内クルーズ」と題して9月21日に茨城県大洗港を出港。22日午前11時に日高港に寄港し、世界遺産の熊野地方や熊野古道、高野山、白浜などオプションツアーを行い、午後7時に出港する。その後、広島の宮島や小豆島を回り、25日に大洗港に帰港する4泊5日に行程。大型船入港時は毎回、市や市観光協会が歓迎セレモニーを行っており、今回も実施予定。
 日高港には「にっぽん丸」が平成16年、22年から25年まで4年連続の計5回入港したほか、日本籍の大型客船で2番目に大きい「ぱしふぃっくびいなす」=全長183・4メートル、2万6594トン=が平成26年に初寄港。「ふじ丸」=全長167メートル、2万3235トン=が平成19年と21年1月に入港しており、徐々にではあるが、定期入港への道筋を付けている。
 日高港は県内他港と比べて接岸料が格段に安く、入港料も無料で「入港しやすい港」と好評を得ているほか、高野山、熊野地方のどちらにも日帰りで行ける立地条件の良さも評価されているが、大型客船が多数入港している和歌山下津港、新宮港と比べるとまだまだ少ない。水深10メートルを12メートルにする日高港泊地整備事業が平成29年度末に完成すれば、さらに大型の客船が入港可能になるため、市は全国クルーズ活性化会議に入会し、情報収集やポートセールスの強化に取り組んでいる。
 同会議は平成24年に設立され、横浜市長を会長に自治体を中心に116団体が入会し、県下では県、和歌山市、新宮市が入会しており、市は「クルーズ船誘致に関する情報収集に役立てるとともに県と協力して日高港のポートセールスに一層力を入れ、日高地方の魅力を積極的にアピールしていきたい」としている。


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