紀州新聞 THE KISYU SIMBUN ONLINE

和歌山県の御坊市と日高郡をカバーする地方紙「紀州新聞」のウェブサイトです。主要記事、バックナンバーなどを紹介。

参院選公示、西本篤(新)由良登信(新)鶴保庸介(現)3氏立候補 〈2016年6月23日〉

2016年06月23日 08時30分00秒 | 記事

 第24回参議院通常議員選挙が22日に公示され、7月10日投開票に向け、18日間の選挙戦に突入した。和歌山選挙区(改選1)は幸福実現党新人で党県副代表の西本篤氏(46)=和歌山市=、無所属新人で弁護士の由良登信氏(64)=共産・社民・生活推薦、御坊市=、自民党現職で党参院政審会長の鶴保庸介氏(49)=当選3回・公明党推薦、岩出市=の3人が立候補し、和歌山市内で第一声を放った。事実上は4選をめざす鶴保氏と野党統一候補の由良氏の一騎打ちで、由良氏が鶴保氏にどこまで迫れるか。選挙権が18歳に引き下げられて初の国政選挙となり、若い新有権者の動向も注目される。21日現在の県内有権者数は国内外あわせ84万1055人(男39万3203・女44万7852)。

豊かな社会へ新しい選択を
幸福新人 西本篤候補

 午前9時から選挙事務所前の和歌山市湊1828の20、幸福の科学和歌山支部市駐車場で出陣式を行い、同本部の竹内知弘選対本部長や関西シティ(株)つばさプロの田中誠一代表取締役社長ら支援者が集った。
 西本候補は「18歳以上に選挙権が与えられ、新しい若い力が加わることは素晴らしいこと。日本の未来を選択するチャンスとして受けとめてほしい。国防と経済政策が問いかけられている選挙で、新しい選択をしてほしい。政治家が国民から税金をたくさん取って、ばらまくのではなく、国民を豊かにすることが政治の仕事であり、国を守るためには軍備も整える。7年前から党員となり、同じ主張を繰り返してきた。日本の未来を開くために、心豊かで繁栄する社会、共存共栄できる社会を作ることを目指している。平和を愛さないような国に対しては物を申していく。新しい選択で正義のメッセージを届けてほしい。命をかけてこの国の誇りを取り戻し、繁栄に導くため、走り抜く」と第一声を放った。
 田中代表取締役社長は「和歌山から幸福実現党の議員1人を」と呼びかけ、竹内選対本部長は「西本候補はさわやかで政治への思いも熱く、若い人に道を示せる。未来を切り開いていけるのは幸福実現党しかない。和歌山に西本候補のさわやかな風を吹かせたい」と訴えた。


戦争法廃止、憲法改正ストップ
無所属新人 由良登信候補

 和歌山市の南海和歌山市駅前で出発式を行い、支持者ら180人が集まった。はじめに市民連合わかやまの豊田泰史代表が「憲法違反の戦争法は立憲主義、民主主義の破壊行為。この動きを阻止するために由良候補を擁立した。誤った政治を正そう」とあいさつ。共産党比例代表の坂口多美子候補らに続き壇上に上がった由良候補は「絶対に負けられない、勝たねばならない選挙。全力で走り続けます」と力強く第一声。安倍政権に「戦争法や憲法改正の話をほとんどせず、経済で票を取って戦争への道を突き進もうとしている。その経済政策もすでに破綻している」と痛烈に批判した。経済政策に「大企業の儲けがしたたり落ちるのを待てという政治は止めさせねばならない」と述べ、「直接国民の生活、家計を豊かにする政策に転換する必要がある」とし、最低賃金の引き上げや原則的に正規雇用にする施策など提案した。戦争法には「外国の攻撃から守る備えではなく、自衛隊の人が命を奪われ命を奪い、テロを誘発する危険がある」、憲法改正に「個人よりも国家の価値を優先させる戦前の社会へと逆行している」と警鐘を鳴らし、ともに「許してはならない」と力を込めた。最後に「当たり前の政治を回復させるため全力で頑張ります。市民と野党の共闘が動き出した。みんなの力で政治を変えよう」と訴えた。


力あわせてふるさと再生を
自民現職 鶴保庸介候補

 午前8時30分から和歌山市手平2丁目88の1の選挙事務所前で出陣式を行い、選対本部長の世耕弘成内閣官房副長官、公明党の浮島とも子代議士、仁坂吉伸知事、市町村長、県議、市町村議をはじめ多くの支持者が参集した。
 鶴保候補は「3期18年間仕事をさせていただき、当選回数で言えば党内で5本、10本に入るまできた。もう若いとか、経験が少ないとかは言えない。私が国政を引っ張っていくという強い気持ちでやりたい。全国一律の基準ではなく、私たちの基準、ルールで政策をつくる時代がきた。私たち自身でアイデアを考え、行動していくことが大事。力を合わせてふるさと再生へ共に行動しよう。高速道路はあと少しで紀伊半島を一周し、5年後には田辺まで4車線化できる。もう少しで大きな果実が獲れ、ご恩返しできる。そのために圧倒的な支持をいただきたい。私を使ってほしい」と支援を訴えた。
 世耕副長官は「鶴保さんは国政の最前線で活躍し、政策面から安倍内閣をお支えいただいている。圧倒的勝利で、和歌山から安倍政権継続の力強い声を発信してほしい」、浮島代議士は「選挙区は鶴保候補、比例は熊野正士の大勝利を目指し全力で戦い抜く」、仁坂知事は「和歌山の誇りにかけて圧倒的勝利をもたらそう」と呼びかけ、頑張ろう三唱で気勢を上げた。


その他の主なニュース

 日高町シルバー人材センターがワンコインお助けサービス初計画

 美浜町が津波避難ビル指定協定書締結式 全国初、合同宿舎空室も避難場所に

 ソフトテニスUー14県代表に管内9人が近畿選考会へ

 日高川町寒川の集落近くにクマ出没、連日の出没情報に厳重警戒