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川辺IC名変更、コスト面含めて慎重に検討へ 〈2016年6月10日〉

2016年06月10日 08時30分00秒 | 記事

平成33年のフルインター化に向けて川辺ICの名称変更も


 湯浅御坊道路の4車線化に向けた工事が進む中、日高川町議会産建厚生常任委員会がフルインター化に合わせた「川辺IC」の名称変更の請願を3月に趣旨採択したことを受け、町では8日、NEXCO西日本和歌山工事事務所の桑野修所長から、名称変更を行う場合の過程や費用試算などの説明を受けた。過去に名称変更した全国の事例などを参考にすれば、新規路線でない場合、地元側の費用負担も大きくなることから、町では開通予定の平成33年に向けて2~3年かけて慎重に検討して答えを出したい考えだ。

 市木久雄町長はじめ町関係者や議会関係者、名称変更の請願を提出した団体関係者、冨安県議らが同席。桑野所長は、過去に同じように名称変更を行った長野自動車道「安曇野IC」の例を挙げ、カーナビやマップなどシステム改造などにかかる費用を地元が全額負担したことなどを紹介。四車線化やフルインターチェンジ化に合わせれば通常より負担は少なくなるが、それでもシステム改造などには多額の費用が必要で、名称を最終的に決めるのは適正化委員会で、道路利用者が目的地に行きやすく、長くて読み取りにくい名称は採用されない面があるなどと説明した。
 名称変更にはコスト面の地元負担が大きな課題で、フルインター化までには時間的な猶予があることから、市木町長は「名称変更についての要望は以前からあり、3月には議会特別委員会でも趣旨採択された。費用負担を含め、名称変更に対する町民の意見を聞きながら、2~3年かけて方針を検討していきたい」と話した。
 川辺ICの名称については、平成8年の開通当時に他の名前も浮上したが、町名をそのまま使った「川辺IC」となった。町村合併に伴い、新町名が決まった15年にも名称変更話が持ちあがり、町観光協会などが町長に陳情し、町議会に請願書を提出。委員会が請願を採択したが、新町誕生までの期間が短く、一部の住民から「川辺」の名前存続を願う声や反対する議員もあり、提出者が請願を取り下げた。
 4車線化に向けた工事が進む中、今年3月に再び請願書が出され、産建厚生常任委員会が趣旨採択。委員会の意見では「名称が適当であるのか、町民に問う必要があると考える。名称を変更するには町負担が必要で、その財源をどうするのか、それに見合う経済効果があるのかなどを検証する必要がある」としたうえで、名称変更するならば4車線化される機会であるのは確かだとしている。


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