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日高川町が13日から5小学校で放課後学習「子ども未来塾」本格実施 〈2016年6月2日〉

2016年06月03日 08時30分00秒 | 記事

昨年、川辺西小でモデル的に実施した放課後学習教室


 日高川町は、平成27年度に県内で唯一のモデル校として放課後学習教室を実施した川辺西小学校はじめ川辺地区の4校と寒川第一小で、13日から「子ども未来塾(町主催)」として本格的に開講する。川辺西小では、夏休みなどの長期休暇を除く毎週月、木曜日の2回、授業が終わった学校の空き教室で、教諭経験者ら地元の指導員が見守る中、希望登録した児童82人が宿題や自主学習を行う。

 国が新年度から取り組む「地域未来塾」は、放課後の空き教室や公民館などを解放し、教師経験者や大学生(都市部など)が指導者にあたり、児童が学習する場。未来塾の本格的な実施に先がけて、川辺西小(尾崎和弘校長)では昨年1年間、県下で1校のモデル校として放課後学習教室を実施。全校児童のうち希望した88人が登録し、毎週月曜日と木曜日の放課後、空き教室を利用してボランティアによる地元の教師経験者2人の指導(無償)で約1時間、宿題やドリルなどの学習を行い、保護者にも好評だった。
 県内では、新年度から46校で本格的に「子ども未来塾」として実施を予定しており、日高川町では新年度予算に、子どもの居場所づくり推進事業として88万円(全額県補助)を予算計上。川辺西小はじめ和佐、山野両小で13日から、江川小で14日から、寒川第一小で16日から放課後学習をスタートする。
「子ども未来塾」では、学年などに関係なく、希望する児童が誰でも参加することができる。川辺西小では新学年が始まった4月から5月31日まで希望者の登録を受け付け、全児童198人のうち82人が申し込んだ。指導者は元教諭や保護者ら6人(各日3人)を予定。登録した児童は、実施日の午後2時30分から午後4時ごろまでの時間内であれば自分の生活スタイルに合わせて自由参加できる仕組みで、宿題などに限らず、指導者と一緒になって子どもたちが学習したいことを考えて指導が受けられる。
 未来塾の実施は、一般の塾などに通わない児童の学習支援につながるほか、放課後の子どもの居場所づくりとして期待されている。町主催事業となり、学校の管理下から外れるため、傷害保険の加入料だけが保護者の負担となる。


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