Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

692-0055島根県安来市飯生町605-8Studio_Rosso渡部洋士 Tel 0854-22-1546火水曜定休

今日も忙しい・・・普通の日だった!?(笑)

2014-03-27 19:35:46 | その他
English Version

この所何日か忙しい日が続いておりまして駐車場はずっと満車状態です。
お客様の98%程は女性の方が多いのでそれでもさすがに5時を回りますと夕食の準備が有るのか帰宅されます(笑)
最初は忙しいな~と思っていましたがこれだけ続いて忙しいとこれが普通になってしまうので人間の感覚などという物はアテにならない物です。
今日もずっと駐車場が満車でしたがこれも既に普通の境地に入っていますよ・・・(笑)
そんな中2月初めに車が突っ込んでしまった厨房の準備室の壁の塗装工事を行なっています。
外壁にサンダーを掛けて削っていますので少々うるさくてお客様には大変ご迷惑をおかけしております。
明日には完成しますので今しばらくご迷惑をおかけしてしまいますがご了承下さい。


今日も制作を始めたい所なのですが修理物件が送られて来ました。

私的には特に修理を募って行なっている訳では有りませんがブログをご覧になって相談を頂く様ですね。
今回の患者は・・・
メイクアップの完成品シリーズでLSJと呼ばれていた初期のアイドロンシリーズのフェラーリF40コンペツュオーネです。
リアウイングの下側の下側のボディの角にリップが付いているのですがこれが外れた様ですね。
久しぶりに出したら外れていたらしいので力がかかって外れた訳ではない様です。

この車の場合自然に外れる事が有るのか!?と思われる方もいらっしゃるかと思いますがはっきり言って「あります」とお応えしておきましょう。
この車に限らずレジン製のミニカーの場合ミニカーとして完成後にもレジンのボディから溶剤が蒸発しておりまして少しずつでは有りますが収縮しております、エッチングは金属なのでほとんど縮む事は無いのです。
この寸法の違いから少しづつ接着が外れてゆくのです。
この部品だけではなく大きめのエッチング部品に関してどれでも外れる危険性を持っています。
この車ですとフロントウインドの角の部分もほんの僅かに外れておりました。
左上の角がほんの僅かに外れているのがわかりますでしょうか?ここか中央部が外れて来ます、まあ生産から随分時間が経過していますので仕方の無い事でしょう。
途中まで外れたリップを一旦外します。
そのまま強引に取ってはいけませんよ(笑)
エナメルシンナーを部品の接着面に流し込む様に筆でさしてやりまして20分程おいておくと簡単に外れます。

外した部品の接着面には接着剤が付いていますのでエナメルシンナーを含ませた綿棒で擦って古い接着剤を取り去ります。

ウインドは外す程では無かったので爪楊枝を薄く削った物をモールの下側に差し込んで少しだけ浮かしておいてからクリアボンドをエナメルシンナーで溶いた物をほんの僅かに付けておいて接着致します。

接着剤が硬化するまでマスキングテープを細切りにしたもので押さえておきますエナメルシンナーで溶いた物なら一晩くらいはおいておいた方が良いですね。

修理箇所のご紹介があちこちして申し訳有りません。
今度はリップを外した部分の掃除を行います
ここもまたエナメルシンナーで掃除ですね。
意外と接着剤が付いている物です・・・

外したリップを仮組してみます・・・元々付いていたから仮組は要らないんじゃないかな~?
と思った方は失敗されますよ(笑)
先ほど外れた理由を書きましたよね~、ボディが縮んだと・・・。
ボディが縮んだと言ってもわかり難いかもしれませんがこれをご覧下さい!


わかりますか?リップがボディの両側から出ていますよね・・・つまり横方向がこの出っ張っただけ縮んだと言う事なんです。
LSJは出来の良いモデルなのでリップがボディの両サイドから出っ張っているなどという事は絶対に有りません。
実車がそれなら仕方ないですが・・・。
接着するだけでなく長さを調整してやらなければ片手落ちという物でしょう(笑)
両サイドを同じ量だけ削って長さを合わせておきました。
これなら自然な納まりでしょ?断面のタッチアップをしておいたのは当然の事です。

このF40ですが他にも取り付け用のスペーサーが割れているので直して欲しいというご希望が有りました。
この時代のスペーサーはシャーシに接着してある様でして簡単に交換が効かないのですが・・・
展示ベースを外してみると・・・なんとプラスチックのゴミを噛んでいただけでした!

ゴミを噛んだままシャーシ裏のフラットブラックを塗ったのか??ゴミの陰の部分に塗料が回っていませんでした。

外したゴミは・・・結構大きいですね!!

外しますとリアタイヤの前側にも塗料の剥げた部分が・・・

シャーシの裏側の右前には塗料の色ムラが有りますがこれは僕がタッチアップした物では有りませんので・・・(汗)
他の部分はもう少し上手にタッチアップしておきます。
危険を冒して外して塗るよりもこのままタッチアップ程度の方が奇麗に収まりますよ。
さて修理が終わりますとクリーニングをして発送になります。
クロネコさんによると増税前に荷物の輸送が多く遅れが出る場合が有るとの事皆さんもお気をつけ下さいね!


さて今度は他の方からのご依頼・・・何度も言いますが修理屋さんじゃないですよ・・・(笑)
クラウンのパトカーとホンダシビックの修理のご依頼です。
クラウンはボディを固定しているネジが空回りして外れないらしい・・・

確かにボディを止めているネジはかなり硬いですね。
しかもプラスネジの奥行きが浅くドライバーがかかり難いのでなめてしまったんですね。
中国製のプラスネジは規格が日本製と違うのか奥行きが浅いので日本製のドライバーでは合わないんです、ドライバーの山がカタカタとガタが有るんですよ。
と言うかそもそも中国にプラスネジの規格が有るのかどうか??
まあ形だけは真似して上手に作ってあるのだけど・・・
仕方が無いので安物の中国製?精密ドラーバーの先を少し削って差し込むとばっちり決まって緩みました!
お客様がなめてしまったビスの頭は少し金槌で叩いて潰しかかりやすくしておきました。
これで緩めに締めておけば大丈夫かな!?

シビックの方は塗装面が凹んでいるという事での修理でしたが全部塗り替えの必要が有る程凹んでいましてお客様に確認の結果今回は見送りになりました。
まあこんな事も有りますよ(笑)
後で少しですが275GTB編をアップしますので10時以降に再びのご訪問をお待ちしております。

今日もまた・・・何故でしょう??

2014-03-25 22:25:51 | Ferrari275GTB
English Version

今日は朝から怪しい雲行きでしたね~ですが降水確率は20/30とかなり低めだったのでバラの消毒(と言っても木酢液を中心とした物で一般的な消毒液では無い)をしようと少し早めに出勤・・・
アトリエの前まで来たら車のフロントウインドウに雨がポツポツと落ち始めまして準備が整う頃には道路が濡れる程降ってしまいました。
こうなるとせっかく準備をしても延期せざるを得ないですね・・・なにせ天然系の素材を使った消毒は残留性が低いらしく少なくとも12時間以上葉雨に当ててはいけないらしいのです。
仕方ないけど延期ですね。
本日のタイトルですが「今日もまた・・・かなり忙しかったですね」
何で平日なのに忙しいのでしょうか??
普通はもう少し暇なんですよ・・・土日は結構急がしいのですけどね。
11時から午後4時前くらいまで満席でした、さすがにヘルプのサインが出てまして厨房で手伝いをいたしました。

さて今日の制作はパテを研ぐ事になります。
昨日は研いで2度目のサフを入れて・・・などと思っていましたが・・・パテを削るのに時間がかかり過ぎましたね。
盛るのは簡単なんですが研ぐのは簡単にはゆきませんよ。
まず荒めのペーパー(240番とか320番くらいですね)でザックリ落としておいてから400番とか500番とかで仕上げます。
必要以上に細かに物で仕上げる必要は有りません、もう一度サフを塗りますから、それで傷が隠れるくらいの荒さで十分なんです。
有る程度荒めのペーパーを掛ける事で足付けの意味も有るのです。
何でもかんでも細かな仕上げが必要と思っていらっしゃる方もいらっしゃいますが上に塗る又はその処理を考えて作業をする事も大切なのです。
下の画像はまだまだ途中ですがこんなにサフが剥げてしまっています。
でもこのおかげでボディの凹凸がわかりますので剥げたサフも無駄にはなりません。

サフを研ぐ為のペーパーは両面テープで木片に貼ってペーパーを掛けますが240番の物が無くなってしまいましたので作っておきます。
空研ぎペーパーの裏に両面テープを貼っています、この時に使う両面テープはご自分の好きなタイプを使われれば良いのですが私はテープの本体が不織布では無くP.P製の物を使っています。
理由は値段ではなく作業製の問題であります。
不織布の場合は貼る場合にはP.P製と変わらないのですが剥がす時に粘着が木片に残ってしまい奇麗に剥がすのに時間がかかるのです、不織布の一部が木片に残ってしまいますと木片の面が平面にならず凹凸が出てしまいせっかく木片を使う意味が無いのです。
ですから私はほつれ難い・・・と言うかほつれないP.P製の物を使っています。
貼る場合は何列も貼っておいて2列ずつ大きなカッターナイフで切っておきます。
使う時にはその状態から必要な幅で切って中央の両面テープのつなぎ目を折り曲げると簡単に裏紙を剥がす事が出来ます。

シャーシも細かなピンホールが結構有りますのでパテを入れましたが全面に近いほどパテを盛ってしまいました。
こう言うのを実車の世界では総パテと言ったり致します。
つまりパテ細工という事なんですが1/43ではそのパテのほとんどを削り取ってしまう事になります。
しかし細かな部分が多い事や雑な作業をしたくないので丁寧な作業を心掛けると時間がかかりますね。
こればかりは仕方ないですね。

パテが少なかった部分や忘れていたインテーク内側などに2度目のパテを打ちました。
本来なら一度で済んでいたはずですが・・・すっかり忘れていました。
こんな場合でもウレタンサフならサフの上からでもポリパテを盛る事が出来ますので助かりますね~(笑)

明日は定休日ですが雨が降ったら製作を進めたいと思います、その代わり明後日が晴れたら製作をお休みして庭仕事をしようかと思っています。


今日は忙しい一日でしたね~。

2014-03-24 17:53:19 | Ferrari275GTB
English Version

アトリエのまわりは一足お先に春になった様で桜がほとんど満開に咲いています。
と言ってもこの桜はサクランボの成る物なので普通のソメイヨシノよりは開花が速いらしいです。


今日はなぜだか朝からお客様が多い・・・月曜日だぞ!?とつぶやいても理由は定かじゃ無い・・・ギャラリーのイベントが新聞に掲載されたせいか?でもお客様に聞いても『あらそうなの?』って言う声も多かった、なぜ多いのかこれがわかれば毎日お客様を増やす事も可能なはずと思うのですがそんな事が出来るならもうとっくにやっている(笑)
とにかく多い日と少ない日の差が大き過ぎますね~。
午前中は遅れていたジャガイモの種芋の植え付けをしました。
それでも3月中に植えておかなければ芋が出来るまでに標準で植えてから100日かかるらしいのです。
と言う事は6月中頃には出来るのかな?
ジャガイモは気温が高過ぎる様になると枯れてしまいますので成長に適した気温が100日無いといけない訳ですね・・・最近は夏が暑過ぎるので早めに植えて早めの収穫という事になっているらしいのです、つまり遅れは禁物なんですよ。
まあ今日男爵5kgメークイン5kgを植えてしまいました。
これで美味しいジャガイモにありつける・・・はず。

そして制作です。
275GTBのサフを塗りたいのですが一つだけ忘れ物が有りました。
シャーシの裏のプレートを金属素地仕上げにしたかったのでマスキングを・・・その前にシャーシの裏だけにミッチャクロンを塗っておきました。
酸化防止とウレタンクリアーの密着を上げる為ですね、硬化後にマスキングをしました。

サフ塗装に先立ってステアリングのグリップ部にウレタンサフを塗りましたがセンター部分はクリアーで仕上げたいのでこの部分のサフは筆塗りです。
マスキングしてブラシで塗れない事は無いのですが苦労の割に奇麗に仕上らないので筆塗りが一番ですね。

これでやっとサフを塗る事が出来ました。
サフを塗ると傷や研磨不足の部分や細かなス穴が見えて来ます。
一発目のサフを塗るとがっかりする位ス穴が出てくる事が有りますね。
まあどうにもならないんだけど・・・下地処理を続けるしかないからね。

サフが一区切りしたので硬化が完了するまで他の部分を加工しましょう。
メッキ部品など磨いてみましょうか・・・と言う事で一番大きなメッキパーツであるバンパーを800番のペーパーを使い空研ぎして大きめのペーパー傷を消してゆきます。
ちょっと画像がピンボケで申し訳有りませんね~。

バフを掛けてみてまだ細かな磨き傷が見えるようなら一つ前の工程に戻って磨きましょう。
何度か繰り返してやると本格的に奇麗になって来ますよ。

ウインドの枠もアセトンに浸けたので輝きが無くなってしまいましたのでここで一度磨き直しておきます。
磨いたときの力の掛け方で変形をする事が有りますのでボディに当てて確認しておきましょう、ボディの方もサフが硬化していますので手で持っても全く問題無しですね、ウレタンサフは硬化が非常に速いので作業製も良いですよ。
密着も良いのですからね~ラッカーサフの様に簡単にチップして剥がれる事も有りません。
短所は気を許すとすぐに厚くなってしまう事でしょうかね・・・。

メッキに出す部品も磨きをかけておきましたテールパイプは爪楊枝に刺しておいて磨くと保持が楽ですね。
色々やってみて一番良い方法を自分で見つける事が大事ですね。

さてサフが硬化したので次はパテですね。
スジ彫りのまわりや僅かに凹んでいて研磨では修正出来ないものはパテを使います、まあ仮組の状態でハンダでないと修正し切れない部分は既に手を打っているのでそんなに沢山盛る必要は無いのですがス穴とかは結構有りますね、いずれも画像で見える程では無いのですがさすがのウレタンサフでも完全に消し去る事は出来ず結構広い面積にパテを打つ事に成りそうです。

シャーシ側にもス穴が有ります、それも結構広い面積に・・・
結局こんなにパテを打ってしまいました。
と言ってもそのほとんどは削ってしまう事になりそうですね。

こちらはパテに頼らず削りと研磨で何とかしたいシートの表皮ですね。
細かく張りの有るシート表皮を再現したいので時間はかかりますが削っては磨き削っては磨きを繰り返して1時間かけて形状を直します。
これもサフが入ったからその形状の不備がわかった訳ですね。
時間はかかりますが手作業で直すしかないでしょう。

裏にはお約束のス穴が・・・ここはパテを使います。

明日もパテの研磨と2度目のサフを入れて形状の確認をしたいですね。
ボディカラーはシルバーなので下地のサフはビシッと決めたいですね・・・シルバーの下地はブラックを磨きで仕上げておいた方が良いかな・・・


天気・・・最高です!

2014-03-23 16:06:16 | Ferrari275GTB
English Version

夜から朝にかけては放射冷却の為に結構冷え込みますが昼間は温度が上がり過ごしやすい日が続いている山陰地方です。
このお彼岸の間の3連休は皆様はいかがお過ごしだったでしょうか?
私は彼岸の入りの日に墓参りを済ませてからずっと仕事でして、全くお休みの感覚は無いですね(笑)

275GTB は仮組を完了しましたので今日から塗装の準備で分解致します。
タイヤとホイールの一部は樹脂製の部品なのでアセトンに浸ける前に外しておきます。
シャーシとボディはネジ止めなのでネジは取り外しておきます。

ホイールのアウターとインナーも分解しておきます。
理由は組立ての時点でホイールのインナーとアウターの間にブレーキディスクを仕込む為ですね。
アウターのホイールの穴はかなり小さいのですがそれでも見えそうならブレーキディスクを入れておいた方が良いですからね~。

ペダルを作っている時に書きましたがこの車はミッションがデフの前側に付くトランスアクスル方式なのですが実車の画像を見てみるとエンジン後部、つまりミッションの付く部分が足元に大きめにせり出している事がわかりましたので真鍮板でこの出っ張りを作ります。
その為にダッシュボードを一旦外してセンタートンネルに切り込みを入れておきます。

その膨らみはそんなに大きな物ではないのですが形状はこんな感じです。
ダッシュボードの下側になりますのでそんなに目立たないかもしれませんが・・・知っていて作らない訳にはいかないのです。
実車画像を見ていてアシスタントシートの足元にフットレストが付いている物が有るのですがこれは標準なのかわからないですね。
もう少し調べてみて結論を出したいと思います。

転ばぬ先の杖という言葉が有りますがまたそれを使わないといけないかもしれません。
Camのキットは前側にはシャーシとボディを接合するビス穴が有りますが後ろ側には明確なビス止めポイントは無い様なのです。
普通前後2ヶ所のビスは必要なのですが、これが1ヶ所しか無いと言う事になりますと後側は接着剤による固定をしなくてはならないですね。
しかし接着剤を使うと分解修理が不可能になってしまいますので出来れば避けたい所です。
ここにビス止めをする為の加工をしましょうかね~。
下の画像の様にここには何も無いのですが・・・。

250TRのボンネットを切り取ったのですがそのボンネットの裏側に丁度ビス止めのダボが出ていますのでそれを使いましょう。
ここにはネジ止め時に回すトルク、そしてシャーシを留める時に引っ張る様にかなりの力がかかってきますからハンダ付けはよく溶かしておかないと外れてしまいます。

ダボを付けたらシャーシ側も加工が必要ですね。
ダボの位置に合わせて穴を開けます、穴の周りを斜めにえぐっておきますと皿ビスを使った場合にビスの頭が見える事も有りません。ついでにその両端の穴はキットに備えられた余り出来の良いとは言え無いエキゾーストの取り付け穴です、もちろん自作のエキゾーストを使いますからこの穴も不要になりますからハンダで埋めておきます。
よく質問を頂くのですがその中でも「穴やボディの凹みを修正する場合パテとハンダの使い分けの違いは何でしょうか?」と聞かれることが有ります。
私の場合パテを使った場合厚みが0.5mm以上、穴なら0.5mm以上になる場合はハンダを使います。
後で剥離したり退けて凹んだりするのを避ける為なんです。
今回は1.0mmほど有りましたのでハンダを使って埋めました。

後ろ側のボディとシャーシの取り付けが決まりましたのでボディとシャーシの間のクリアランスを調整する事にいたしました。
ここのクリアランスは留める方法を決めていなかったので未調整のままでした・・・順番的にはもっと早くしておいた方が良かったかな~。

分解した部品を並べてメッキの物と塗装の物とに分けておきましてその中でも修正が必要な物とそうでない物に分けて作業が堂々巡りしない様にします。

コチラがパテ修正をしなければならない物ですね・・・。
最終的に削って済む物は削って仕上げます、出来るだけぱてはつかいたくないのでね。

サフを塗る為に持ち手を付けます。
これも重要な作業でして、なるべくサフが1回で済む様にしておきます。
裏表と別々に塗る場合にはどうしても倍の時間がかかってしまいますからね、なるべく時間を短縮出来る様に持ち手の付け方も重要なんですよ。
もちろん付け方が悪くて落下してしまうとかは論外ですよ(笑)。

明日はサフを入れて様子を見ますが、思ったよりも肌が良く無い部分が有りますからピンホールをパテで潰してゆかないといけないでしょう。

春ですね~!

2014-03-22 21:08:28 | Ferrari275GTB
English Version

今日は天気もよく朝は少し冷えましたが日中はどんどん気温が上がってまさに春という気候になりましたね。
お彼岸の中日も過ぎましたのでこの辺りからは本当に三寒四温という言葉がピッタリの気候になって来ました。
そろそろ通勤用の車も夏用タイヤに交換しても良いかもしれません。
また4台分のタイヤを交換するのは骨の折れる仕事ですが近所に住む家族には私しか男性がいないので否が応でも私の所にこの仕事が回って来ます・・・。

いよいよ塗装が近くなって来た275GTBですが細かな部品製作のラストスパートと言う所ですね。
細かな部品は今のうちに・・・

さて今日のご紹介はトランクのヒンジからにしておきましょう。
275GTBと言う車は250GTOまでのフェラーリのクラシックなラインを持った車とデイトナに続く比較的新しいデザインの丁度中間的なディティールを持っています。
余談ですが365GT4デイトナのプロトタイプは275GTBに酷似した物でした,AMRのキットでも2種類のプロトタイプを発売していまして私は両方所有していますがなかなか興味深い造形ですね。
さて275GTBは古いディティールも引き継いでいると書きましたが詳しくそこはどこと聞かれますとトランクのヒンジに有ると思います。
現代の車はトランクのヒンジがボディ表面に出ている事は空力的な問題も有りますし歩行者の保護の観点から突起物をボディの表面に出さない処理が行なわれていますので余り有りません。
フェラーリ275GTBではショートノーズはヒンジが見えないのですがロングノーズではメッキ製の立派な物がトランク部分に付けてあります。
なぜロングノーズだけかは定かでは有りませんが275GTBのノーズスタイルを見る場合にトランクを確かめる事はマニアの間では常識の様です。
前置きがかなり長くなりましたが・・・制作です。
使用素材は0.7mmの真鍮角線です。

真鍮角線の先を尖らす様に削りました。
注意したいのは真っすぐではなく少しRを付ける様に尖らせてあります、画像では必要な寸法に切断してありますがこの作業は切断前に行なっておいた方が持ち手に困らなくていいですね。
裏になる部分に0.4mmの穴を開けるのも同様に切断前の仕事ですね。
また0.4mm真鍮線を差し込んでハンダ付けしますが、これが取り付け用のピンになります。

画像が同じ様な感じに見えますが・・・
太い側に注目して下さい。
切断した部分を丸く削ってありますね・・・切っただけでは余りにも角張り過ぎていまして見た目が良くないですから実車通りに丸めておきましょう。

次の作業はヒンジの前から1/3の部分にスジ彫りを入れます。
スジ彫りと言ってもここは硬い真鍮ですから超硬タガネでは無理です、糸鋸の#6/0を使います、この糸鋸の刃ですと幅が約0.2mm程になります。
本来はこんなスジ彫りは入っていないのです、実車ではその構造からコ字型に切れ目が有りますが何となくここに切れ目が無いとトランクが開きそうに思えないじゃないですか・・・!?
1/43流のデフォルメという事ですね。

次はバフがけですね。
バフは後でも良いかもしれませんがメッキ仕上げの場合は塗装と違い深い傷が有ると作り直しになってしまう場合も有りますから今のうちに確認をしておく方が良いでしょう。

ヒンジを取付ける時にボディを見回してみるとリアウインドの後ろ側の両サイドに角が有るのですが実車ではこの角が結構なだらかな印象なんですね・・・

制作当初からリアウインドの後ろ側が少し猫背に見えていたのですがここの角がきつ過ぎたんですね~。
ペーパーの荒めな物を使って角を落としております。
今のうちに修正すべき物は修正をしておきましょう・・・。

修正をしたボディにヒンジを取付けてみました・・・。
ヒンジの筋彫りはボディの筋彫りに重ならないのが本当ですが、ズレているとどうも不自然に見えちゃいますね~
奥側はボディの筋彫りと合わせたもの、手前側はずらしたもの・・・。
やっぱりボディの筋彫りと合わせておいた方が良いですね・・・

次はグリルを作らなければなりません。
グリルはエッチングを使わず手作業です・・・。
幅1.5mm厚み0.2mmの洋白板をカットします。

短い物だけを重ねて半田付けします。

半田付けをした物に0.9mm幅で糸鋸を使って切れ目を素材の幅の半分だけ入れます。

長い方も同様に切り目を入れますが幅は1.8mmです。
双方に切り目を入れたら組上げてゆきます、そうとうに根気がいりますが・・・必要なのは平常心と根気だけですね(笑)

全部を組上げたらハンダを流して固定致します、ハンダの量が多過ぎると台無しになってしまいますので注意が必要ですね。
過ぎたるは及ばざるがごとし・・・ですね。
多過ぎて失敗してもリカバリーの方法が有りますよ。
ハンダの吸着する銅線をよった物を当ててコテを当てれば余分なハンダは全部吸着されてしまいます。

グリルメッシュが完成したらまわりを整形してボディの内側から取付けられる様にしておきます。

最後にライト本体が収まる様にライトの部分をリューターで掘っておきます、ここまでくれば仮組までもう少しですね・・・(笑)


やっと仮組完了です~!
明日からは塗装に入れますね。