Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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春ですね~!

2014-03-22 21:08:28 | Ferrari275GTB
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今日は天気もよく朝は少し冷えましたが日中はどんどん気温が上がってまさに春という気候になりましたね。
お彼岸の中日も過ぎましたのでこの辺りからは本当に三寒四温という言葉がピッタリの気候になって来ました。
そろそろ通勤用の車も夏用タイヤに交換しても良いかもしれません。
また4台分のタイヤを交換するのは骨の折れる仕事ですが近所に住む家族には私しか男性がいないので否が応でも私の所にこの仕事が回って来ます・・・。

いよいよ塗装が近くなって来た275GTBですが細かな部品製作のラストスパートと言う所ですね。
細かな部品は今のうちに・・・

さて今日のご紹介はトランクのヒンジからにしておきましょう。
275GTBと言う車は250GTOまでのフェラーリのクラシックなラインを持った車とデイトナに続く比較的新しいデザインの丁度中間的なディティールを持っています。
余談ですが365GT4デイトナのプロトタイプは275GTBに酷似した物でした,AMRのキットでも2種類のプロトタイプを発売していまして私は両方所有していますがなかなか興味深い造形ですね。
さて275GTBは古いディティールも引き継いでいると書きましたが詳しくそこはどこと聞かれますとトランクのヒンジに有ると思います。
現代の車はトランクのヒンジがボディ表面に出ている事は空力的な問題も有りますし歩行者の保護の観点から突起物をボディの表面に出さない処理が行なわれていますので余り有りません。
フェラーリ275GTBではショートノーズはヒンジが見えないのですがロングノーズではメッキ製の立派な物がトランク部分に付けてあります。
なぜロングノーズだけかは定かでは有りませんが275GTBのノーズスタイルを見る場合にトランクを確かめる事はマニアの間では常識の様です。
前置きがかなり長くなりましたが・・・制作です。
使用素材は0.7mmの真鍮角線です。

真鍮角線の先を尖らす様に削りました。
注意したいのは真っすぐではなく少しRを付ける様に尖らせてあります、画像では必要な寸法に切断してありますがこの作業は切断前に行なっておいた方が持ち手に困らなくていいですね。
裏になる部分に0.4mmの穴を開けるのも同様に切断前の仕事ですね。
また0.4mm真鍮線を差し込んでハンダ付けしますが、これが取り付け用のピンになります。

画像が同じ様な感じに見えますが・・・
太い側に注目して下さい。
切断した部分を丸く削ってありますね・・・切っただけでは余りにも角張り過ぎていまして見た目が良くないですから実車通りに丸めておきましょう。

次の作業はヒンジの前から1/3の部分にスジ彫りを入れます。
スジ彫りと言ってもここは硬い真鍮ですから超硬タガネでは無理です、糸鋸の#6/0を使います、この糸鋸の刃ですと幅が約0.2mm程になります。
本来はこんなスジ彫りは入っていないのです、実車ではその構造からコ字型に切れ目が有りますが何となくここに切れ目が無いとトランクが開きそうに思えないじゃないですか・・・!?
1/43流のデフォルメという事ですね。

次はバフがけですね。
バフは後でも良いかもしれませんがメッキ仕上げの場合は塗装と違い深い傷が有ると作り直しになってしまう場合も有りますから今のうちに確認をしておく方が良いでしょう。

ヒンジを取付ける時にボディを見回してみるとリアウインドの後ろ側の両サイドに角が有るのですが実車ではこの角が結構なだらかな印象なんですね・・・

制作当初からリアウインドの後ろ側が少し猫背に見えていたのですがここの角がきつ過ぎたんですね~。
ペーパーの荒めな物を使って角を落としております。
今のうちに修正すべき物は修正をしておきましょう・・・。

修正をしたボディにヒンジを取付けてみました・・・。
ヒンジの筋彫りはボディの筋彫りに重ならないのが本当ですが、ズレているとどうも不自然に見えちゃいますね~
奥側はボディの筋彫りと合わせたもの、手前側はずらしたもの・・・。
やっぱりボディの筋彫りと合わせておいた方が良いですね・・・

次はグリルを作らなければなりません。
グリルはエッチングを使わず手作業です・・・。
幅1.5mm厚み0.2mmの洋白板をカットします。

短い物だけを重ねて半田付けします。

半田付けをした物に0.9mm幅で糸鋸を使って切れ目を素材の幅の半分だけ入れます。

長い方も同様に切り目を入れますが幅は1.8mmです。
双方に切り目を入れたら組上げてゆきます、そうとうに根気がいりますが・・・必要なのは平常心と根気だけですね(笑)

全部を組上げたらハンダを流して固定致します、ハンダの量が多過ぎると台無しになってしまいますので注意が必要ですね。
過ぎたるは及ばざるがごとし・・・ですね。
多過ぎて失敗してもリカバリーの方法が有りますよ。
ハンダの吸着する銅線をよった物を当ててコテを当てれば余分なハンダは全部吸着されてしまいます。

グリルメッシュが完成したらまわりを整形してボディの内側から取付けられる様にしておきます。

最後にライト本体が収まる様にライトの部分をリューターで掘っておきます、ここまでくれば仮組までもう少しですね・・・(笑)


やっと仮組完了です~!
明日からは塗装に入れますね。