Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

692-0055島根県安来市飯生町605-8Studio_Rosso渡部洋士 Tel 0854-22-1546火水曜定休

Ferrari250GTスペリメンターレ追加決定しました!

2014-03-06 20:30:08 | その他
English Version

ご予約を募っておりましたモデルアート111製のフェラーリ250GTスペリメンターレですが数日前にご予約が予定された数に達しましたが未だにお問い合わせを頂きます。
モデルアート111の方に追加割当をお願い致しまして3個の追加が認められました。
一旦売り切れという事でお断りをさせて頂いた方々もいらっしゃいました、まだ連絡を迷っていらっしゃる方もどうしても欲しいと思われる方は再度ご連絡を頂きたく思います、先着で3個のみとなりますよろしくお願い致します。
何しろ111個の生産でしかも全てに通し番号が付いていますから同じ番号が有ると言う事は絶対に有りません。
ですから当初から割当を行っているはずですから追加は相当に厳しかったですね。
今回、私は運が良かったのかもしれません。

同社が今回販売しているマセラティでも同様な事が有ります、私の分のキットも放出していますが・・・今になって問い合わせが非常に多く今ダメ元で交渉中です。
今現在手元に有る物が唯一とすれば封を切ったキットが一つあるだけですがこれにもすでに問い合わせがありまして現在お客様の返事待ちになっています。
(なんと原稿を書き終わるまでにご返事を頂きまして売約済みになりました!)


そのマセラティA6GCSのキットが到着致しましたので早速ですがインプレッションをお届けしたいと思います。

まずエンジンキットですこんな感じで入っていますエンジン本体はホワイトメタル、挽きものはアルミ製のファンネル、エッチングはボンネットが載る縁の部分がエッチングで入れて有ります。
他にワイヤー類が少々という感じですね。

フィーリング43のエンジンキットに比べればちょっとシンプルですが金属製のエンジンという所が大切な所ですね。
それに他に流用が出来るエンジンが無いのも有り難いエンジンキットですね。
インストは極めてシンプルです。
ですがこれには秘密!?が有ってエンジン下部がシャーシにモールドされているんですよ。
そして普通のエンジン付きの様に板状のシャーシの上にエンジンが載る訳では無くパイプフレームの様なフレームの上にエンジンが載りますからエンジンルームを見るとエンジンを通して地面が見える構造になるのです。
大変良く考えられていますね、こんな新しい発想が嬉しいですね。

エンジンキットを見るとその本体が期待されますね。
それでは早速本体を見てみましょう開けてみるとこんな感じです・・・・期待が膨らみますね~!

バキュームが入っていますが何と3枚も入っています!
これなら2回は失敗しても大丈夫ですね・・・もうバックアップも必要ないかな~。

ボディはこんな感じですね。
実に綺麗なキャスティングで先日のDB4ザガートとは全く違います。
もう見ただけで良さがわかりますね~。

これが先程書いたシャーシ部分です、ブロックの下側が一体でキャストしてあるのがわかりますね・・・そしてパイプフレームも・・・エンジン後部のバルクヘッドもエンジン付きを意識した構造になっています。
これなら苦労しないし原型の作り手のスピリットが伝わってくる様な造形です。

シャーシ後部に一台ずつ打たれたシリアル番号です。

実車の画像と比べてみた訳ではないので確かな事はわかりませんけどこの抑揚の有るボディ形状は格好良いですね。

エッチングはこんな感じです・・・ここにも新しい試みが有ります。

スポーク越しに見えるドラムの表面にはエッチングが準備されています。

ボンネットを留める為の革製のストラップは折り畳んで組み立てれば複雑な形状の革製ストラップが誰でも簡単に作れます。

実はグリルも枠が別部品になっているのでグリル本体を軽くプレスすると特徴有る中央の凹みを再現する事が出来ます。
(画像提供はモデルアート111のクロージャーさんです)

フューエルキャップの構成もなかなか新しい試みが試されています、これで誰でも特徴有る形状が再現出来ますね。

ステアリングは3枚のエッチングで構成されていますがその一枚にステアリングのリムのリベットまで再現されています。

ホイールの入っている袋には何も特徴が無い様な・・・いやいやそんな事は無いですよ。

タイヤには細かなパターンが入っています、それは私が作る年代ごとのタイヤにはかなわないかも・・・(自信過剰か!?・・・笑)しれませんが必要にして十分な物であると言えます。

少し心配になるボンネットの精度ですがそのまま上に載せてみると・・・載せただけで引っ掛かる部分は何も無いのに・・・落ちない!

ボディの塗装はブルーのツートンカラーなのですが薄い方はデカールが付いています、自信の有る方は塗り分けで作っても良いですしデカールでもシャープに出来るんじゃないですかね~。


このキット総括すると大変良い点数をあげたいですね。
100点満点なら95点かな・・・

原型氏のマイケルクレイグ氏のやる気満点のキットですね、精密3Dデータに基づくMFHのキットが幅を利かせているこの最近のキット界ですがその正反対に有るキットと言えるかもしれませんね。
決して格好良い車でもないですし戦績が凄く良かった事も無い、どちらかと言えばマイナーな車種と言えるでしょう。
しかし丁寧に原型を作り新しい表現にも挑戦をしているこのキットは素晴らしいと思うのです。

マイナスの5点は?と聞かれると思うけど・・・シリアル番号を僕の為に120番くらいまで延ばして欲しい事と開発時間をもっと縮めて欲しいですね(笑)

次のフェラーリ250GTスペリメンターレにも期待が持てそうです、もっと追加しておくべきかもしれませんね。