Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

692-0055島根県安来市飯生町605-8Studio_Rosso渡部洋士 Tel 0854-22-1546火水曜定休

今日は変な天気でした・・・コレは誰でしょう??

2014-03-21 18:24:59 | Ferrari275GTB
English Version

朝は出勤と同時に雪が降って来まして一瞬ですがうっすらと白くなりました。
いつの間にか雪は止み晴れて来ますと雪が溶けて濡れた芝からは湯気が上がり風が吹くと湯気が竜巻の様に巻いて上がってゆきました。
その後は曇ったり雨が降ったりを繰り返し午後のティータイムには晴れ間がのぞくと言う入れ替わりの激しい天気でした。
気温は低めだった様で外は結構寒かったらしいです・・・外に出ていないのでわからないのです(笑)
でも足元は結構寒かったですね。

そんな中、中庭にまた新しいお客さんが・・・

この方は誰でしょう??
先日の方とはちょっと大きさも色も違っていますね。
先日の方よりも何か強そうな顔立ちですね、これって強面な・・・と言うんでしょうか・・・(笑)


今日は昨日雑用を済ませていたおかげか安心して制作を致しました。

早速ですが朝から旋盤を回しております。
くわえているのは2.0mmの真鍮線です。
何を作っているでしょう??まあわからないでしょうね・・・。
コレはステアリングコラムの部品になります。
250GTOなどと比べると少し現代風の形状をしていましてステアリングが付く側はウインカーなどのスイッチを中に入れなければならないので少し太めですがダッシュボード側は細くなっています。
こんな理由が有る形状なのでおおまかに旋盤で削って原型を作っています。

次はリューターにくわえ直しましてさらに削って仕上げます。
実車ではカクカクとした面で構成されている訳ではなくなだらかなRで構成されていますのでこんな感じに削っています。
旋盤で削り出す場合かなり太い材料から削り出さないとバイトの抵抗に負けてポロッと折れてしまう事が有りますのでこんな細い材料からは加工しないのですが後でリューターにくわえさせないといけないので今回は敢えて素材を2.0mmの真鍮線にしてみたのです。

ウインカーレバーが付く為の穴をあけてみました。
こんな小さな部品にポンチを打つのは素材がコロコロして打ち難い物なのですが木片に少し溝を掘っておいてそこに当てておけはコロコロせずにポンチを打ちやすいのです。
またピンバイスで穴を開ける場合も溝に当てておいて穴を開ければ少しだけ楽です。

左の人差し指の傷は昨日の薪運びで付いたもの・・・木が裂けていますので尖った部分が軍手越しに指に刺さってしまうのです。
ステアリングコラムの部品の中央に0.8mmの穴を開けます。
この穴はステアリングをとめる為の穴ですね。

今度は素材を洋白線に変更して削っています。
ピンボケで申し訳ないですが一番細い部分が0.8mmになりましてステアリングスポークの穴を通してコラムのセンターの穴に差し込む為の物です。この状態で突っ切りバイトで切り取って次の加工に移ります。

次はリューターで細い部分を固定しまして加工します。
こうなったら何の部品なのかわかりますね、これはステアリングのセンターモチーフですね。
最終的にはバフをかけてから中央にフェラーリのマークの入ったデカールを貼ってクリアコートですね。

取付けるとこんな感じになります。
角度や高さなどきちんと確認しておかなければなりません。

リアのウインドウの部分からリアトレイ部分に隙間が有りタイヤハウスの部分が少しだけ見えてしまいますので0.2mmの真鍮板で少し延長しました。これも後では出来ないので今の内にして置きたいですね。

リアのトレイでは後ろの部分もウインドウ下側との間に少し隙間が有りますのでこれも修正をしておきましょう・・・一手間かかりますがこれもやはり今の内にと言う事ですね。

Meri Kits 1/43 Ferrari308Biturbo 今日は力仕事の日でした!

2014-03-20 18:42:25 | 最近手に入れたキットのご紹介
今日は突然でしたが来冬の為にストーブ用の薪運びをしておりました。
薪は半年以上干して乾燥させないと使えない為にこの春の仕事になります、また現状広葉樹は葉を落として根から水分を上げない状態になっていますので木自体としては比較的水分が少なく運ぶのにも軽いというメリットも有ります。
この時期に1シーズン分の薪を準備しおかなければなりません、しかも薪が有るというのは大体の場合いきなり連絡が来る物でして私の様な自営業でないとなかなか難しい物なのです。
今日はその連絡が(やっぱり)いきなり来ました。
薪の束を200買って欲しいと・・・置き場所に困ったから比較的お安く・・・と言う親戚からの甘い誘惑ですわ!
どうせ準備しなくてはいけない物ですし、今回はもう割って薪にしてある訳でして運んでから積んでおけばそれでOKと言う好条件です。
普通なら丸太を運んでもらってからチェーンソーを使って玉切りしてから薪割りをして積んでおきます。
4t車に1台分ももらうと割って積むまで4日間はかかります、また余り時間が経過してしまうと木が丸太のまま乾燥してしまい硬くて割れなくなってしまうのです。
それを考えれば今日の条件は素晴らしい条件なのです・・・まあ少々時間とお金はかかりますが。
結局片道25kmの道のりを3往復して薪を運びクタクタです。
おかげで今年の冬用の薪は1日で準備OKになりました・・・これで明日からまた普通通り制作が出来ます(笑)


なので今日は最近入手したキットをご案内してお茶を濁します(暴)
このキットをご存知の方がいったい何人いらっしゃるでしょうか?
最近このカテゴリーでご紹介するキットはAMRやボシカなどのどちらかと言えば高級品のキットが多いのですが高価だから良いという訳では有りません、比較的お買い求めしやすいキットの中にも結構レアな物が有ったり致します。
このキットがまさにそれでして今までこれを見たのはこの1個だけです。
多分昔は沢山輸入されているかと思いますがヤフオクでは2回くらい見ただけです。
今回入手したのはヤフオクでは無く個人の方からお譲り頂いた物です。
そのキットとはコレです!

名前はFerrari308Biturbo と言います。
308シリーズでターボと言えば実車ファンの方ですとイタリア国内版のフェラーリ308はその税金対策から2Lのターボ付きエンジンを搭載されて売られていたというのは有名な話ですね。
この車はそれとは全く違った成り立ちを持つ車の様ですね。
アメリカでIMSAシリーズを戦う為のマシンだった様です。
多分エンジンの向きは横置きのままでターボ化した物らしいですよ。
ボディは308GTBのフォルムを良く残しておりましてなかなかかっこいいですね。
見方によっては288GTOエボルツオーネなどのと共通性すら感じてしまいます。

裏側には車の名前の他に原型師のイニシャルらしいB.Gの文字が刻まれています。


小物の部品は数が少なく最小限しか有りません。
メリのキットらしくホイールまでメタルの鋳物で出来ています、これくらいはアルミの挽き物にしてやると良いかもしれませんね。
センター部分だけこの部品を使ってリムはアルミの挽き物の構成が良いかと思いますね、それなら制作のハードルを上げる事も無さそうですね。
でも、見た目は確実に良くなるんじゃないかな~!
勿論タイヤも作り直しになりますよね・・・スリックだったらABS樹脂でも良いかもしれませんが・・・

サイドの窓枠などはエッチングで出来ています。
コレもまたシャープな仕上がりが期待出来ます。
しかしエッチングも少し時代を感じさせる精度では有りますが、後は作り手の創作意欲で何とでもなる様な気がします。

不思議な事に裏側に窓枠がもう一つ付けられています、目で見た限り少し枠が細いのでこちらを使ってくれという事でしょうか??


今日は雨でしたが芝生にとっては恵みの雨かな

2014-03-18 17:46:45 | Ferrari275GTB
English Version

今日は暖かでしたが雨が降っていました、時にはかなり強めでしてアトリエ前の水路はオーバーフローギリギリでしたね・・・。
明日は天気が良くなるらしいですが気温は平年並みらしいですから少し寒いかな~。

余談ですが昨日私の所有する土地の境界の件で立ち会いをする事になりました。
元々は安来市の行なった測量で測量ポイントの目印をつけたのですがその目印から国道と私の所有地のポイントを計ってまた目印をつけなければならないのですがこちらの立ち会い無しで勝手に印をつけてしまったのでその件で立ち会いをしてから目印を付けてくれと意見したのです。
国土交通省松江事務所も下請けの測量会社も手順が違った事を認めて改めて立ち会いを致しました。
目の前で寸法を測ってもらうとどうも少し違うのです・・・。
計り始めるポイントが道路横断の橋の下になっていましてポールが真っすぐに立たないのです・・・・これでどうやって距離を測ったんでしょうか?と説明を求めましたが・・・言葉に詰まって説明は無しでした。
この状態ですと僅かながら私有地の中に勝手に国道が通っている事になってしまいます。
今年度中の解決は出来ないでしょうから・・・と言う事で勝手に貼付けた境界の目印は国土交通相さんが外して帰られました・・・が
取り敢えず安来市に測量ポイントが違う事を連絡してみますとの事・・・でもこの測量ポイントを使って今年の固定資産税が課税されるんですけど??
どうなるんでしょうか?
こんな事で税金を使っていて良いのだろうか??まあ向こうから見ればうるさいやつだと思われているかもしれないけど・・・主張しなければならない事は主張したいので・・・
まあ世の中はわからない事が多過ぎますね。

雨が降ったので朝から制作を始めました。
昨日作った250TR(!)のステアリングが気に入らなくなってしまいまして全て作り直しました。
そんな事をしていたら午前どころか午後までかかってしまいまして思わぬタイムロスをしてしまいました、出来た物は昨日のとそんなに変わらなかったのですが・・・。
バランスを取るというのはなかなか難しい物です。
そんな、こんなで時間だけが経過しましたが275GTBはペダルの制作からですね。
FBつながりの角本さんも数日前にペダルを作っておられた様ですが・・・
ただ構造は少し違っていまして250GTOは下からペダルが生えていますが275GTBは上からのつり下げ式になって現在の車と同じ様になったんですね。
お客様の所に行ってから外れても困るので接着代を大きく取る為に真鍮板にハンダ付けしておきました。
これなら外れる事は無いでしょう・・・。

シャーシへの取り付けはこんな感じになります。
ペダルのつり下げ角度はこんな感じになります。
アームの部分はけっして真っすぐ下になっている訳では無く少し斜めになっているんですね、こうしないと踏み難いのですよ。
ペダル自体の踏面の角度も自然だと思うのですが・・・。

サイドブレーキのレバーも作らなければ・・・
これも角本さんが作っていましたね・・・(笑)
275GTBはレーシングカーではないのでサイドブレーキレバーの根元にはレザーのカバーが付けてありますのでメタルの塊から作ります。
このメタルの塊は250TRのエキゾーストパイプですね(笑)

レザーのカバーにはシワが寄りますのでリューターでシワを削っております、まあこの辺りは雰囲気優先で良いかと思います。

サイドブレーキレバー本体は0.9mmの洋白線をドリルレースしてレバー先端のボタンを作ります。
その下側を少し潰しましてその先を0.8mmまでドリルレースすればレバー本体の完成です・・・そうそうバフを掛けておかなければなりませんね。

大事なのはこの先でクラシックフェラーリのサイドブレーキは日本人には考えられない曲がり方をしています・・・詳しくは実車の画像をよく見て曲げて下さい・・・とっても使い難そうなんですが(笑)
ちなみに細くなった部分はレザーのカバーに差し込む足の部分ですね・・・こんな感じに曲げてあります。

シャーシに取付けるとこんな感じですね。

ついでにドアの内装の上側のトリムを作っておきます。
確かご依頼者さんのご希望は内装がブラックだったと思いますが、もしも他のカラーを希望されても良い様にここの部品を別にしておきます。
この部分はどの車も大体ブラックなんですよ。
下の部分はブルーとかタンとかレッドなど好みで色々なんですがね。
こうしておけば後で塗り分けになっても良いでしょ!?(笑)
仕事人ですから後で困らない様にしておきます・・・ドアの開口部は内裝も切っておきましたよ。

お客様に内装のカラーを再確認しておかなきゃね~塗装も近い事ですし。

今日も暖かく良い天気でしたね

2014-03-17 20:36:39 | Ferrari275GTB
English Version

今日の山陰は春満開でいい天気でした。
ご近所さんはあちこちで冬用タイヤから夏用タイヤに交換される方が多かったですね。
月曜日なのに不思議に思われるかもしれませんが当地で一番の大企業は日立金属でしてヤスギハガネで有名な会社ですね。
この会社は電力料金の問題から!?日月を休日にしているので関係会社を含めて日月休みなのです。
ですからアトリエのご近所も日立関係の会社にお勤めの方は通勤用の車のタイヤ交換は日月が多い訳ですね。

今日は余りにも暖かく天気もよかった物ですから午前中は畑の作業を致しました。
今年はローズガーデンの整備に時間を取られていましたので畑はほとんど触っていませんでしたので作業はかなり遅れています。
この辺りでカツを入れてやらないと春植えの作物を作る事が出来なくなってしまいそうなのです、そうテンパッている訳ですね!
あまりにも段取りが悪くこのままではFB友達の石川さんに笑われそうで・・・。
また今日はアトリエの窓から見る中庭を見ると変わったお客様が・・・なんて言う鳥なんでしょう??
ツグミやスズメはよく見ますが、これは新顔ですね。
K子さん曰く
「餌台の上のパンをスズメやツグミに混じってついばんでいた」と言っていましたのでパンの耳も食べるのかな?

岩瀬君なら名前がわかるかもしれないけど・・・僕ではダメですね。
芝生を貼っている森林組合の方を監視していましたが・・・5分程すると飛んでいってしまいました。
また遊びに来て欲しいな~


さて制作は午後からの短時間になってしまいましたが少しでも進めたい所ですね。
今日はまずインナーのドアハンドルから作ってみましょう。
洋白線0.6mmを潰してその中心に0.5mmの穴を開けます。
その穴に0.5mmの洋白線を差し込んで半田付けします。
その反対側を潰して少し曲げれば275GTBのインナードアハンドルが完成致します。
この時代のフェラーリはこんな部分も繊細で美しい部品が使ってありますね。
その何パーセントを再現出来ているのかわかりませんが・・・取り敢えず努力します。

次は金属リングです、内径は0.6mmですね。
内径が中途半端な数字ですね。
こんな厳しく寸法を決めて金属リングを作る場合一番簡単なのはドリルのキリの柄の方を使って巻くんですね。
洋白線の0.6mmを使えば良いと思われるでしょ?洋白の0.6mmは柔らかくて曲がってしまうのです。
たとえば0.4mmや0.3mmも同じでしてキリの刃の無い方を使えば洋白を使うよりも硬くて巻きやすいですね。

今回作った金属リングはサイドウインドのレギュレーターハンドルの根元に付ける物ですがそのハンドルの素材が0.6mmを使うからですね。
0.5mmでは少し細いし0.7mmでは少し太い・・・微妙な感じですね。
レギュレーターの方も反対側の端を潰して穴を開けています・・・ここにハンドルを差し込んで接着する訳です。

よくわからないかもしれませんがバフを掛けておきました。
ひと磨きするだけで質感が全く変わって来ます、手をかけるだけ良い物になります。

2ドアですからインナーのドアハンドルとウインドレギュレーターは2セットずつになります。
ここでは仮組は省略します。
理由はこの後アセトンに浸けますのでまたバフを掛けなければならなくなるからですね。
省略出来る部分は省略します(笑)

次はステアリングを作りましょう。
真鍮のグリップ部を作ります。
仕様材料は0.7mmの真鍮線ですね。
焼き鈍しをしておいてリング状に巻いて半田付けをします。
ハンダ付けをしておくと糸鋸の刃を折ってしまう確率が1/10になります。
大体切れる直前に刃が引っかかって折れちゃうのです。

今回も刃を折らずに切る事が出来ました。
若干斜めですが問題有りません、そうそう外径は9.0mmになる様に丸めていますが9.0mmってかなり大きく感じますよね。
しかしこの時代の車のハンドルは大きくてグリップが細いのが特徴なんです、しかもグリップはウッドですから塗装も乗りますから少し細目が良いですよね・・・。

熱したハンダゴテを当てて分解致します。
これは全く問題ないですよね・・・難しい作業じゃ有りません。
ムムム・・・!


念のためにステアリングのスポーク部分を乗せてみます。
乗せて見るとはっきりわかる事が有ります・・・
グリップが太いですね・・・これだと完全に70年代くらいの車の雰囲気ですね~。しかも何を間違えたのか外径が小さいです(凹むな~!!!)


仕方が無いので0.6mmで作り直しをしました。
外径が予定通りの9.0mmでもまだ太く見えてしまう・・・。
またやり直し!!ふ~何やっているんだ~今日は畑をして疲れたのかな??
0.5mmの真鍮線を使ってやっと理想のステアリングが出来ました。
塗装を考えたらこれくらいの太さでなければ時代が違ってしまいます・・・ステアリングの太さは大切なんですよ。


このカテゴリーで書くには問題が有るかもしれまいけど250TRのステアリングもついでに作っておきましょう。
250TRは5個も必要なのでついでの話じゃないかもしれませんが・・・
ついでのついでに作り方を細かく説明しておきましょう。
スポークの部分は少しコーン状態になる様に折り曲げておきます。

どこか1ヶ所をハンダ付けしておきまして他の2ヶ所の位置関係を調節します。
寸法は最初の時点で合わせておきますよ長過ぎるとか短過ぎるとかはNGです、画像くらいならOKですね。
残り2ヶ所のうちで一番良い位置関係の部分をハンダ付けします。最初の所は今回半田付けをする部分から遠いので溶けてしまう事は有りません落ち着いて作業しましょう。下に画像ではT型の下のスポークをハンダ付けしていますね。

残った1ヶ所の位置関係を調節します、スポークがグリップの厚みの丁度中心になる様に高さを調整致します。
で、ハンダ付けします。


ステアリングの制作はそう難しくないでしょ?
位置関係の調節だけきちんとやっておけば難しくは有りません、強いて難しい部分を上げるとしたらグリップ部分を正円に整形する事とスポークの最初の1ヶ所のハンダ付けでしょうか・・・!?

内装が無いぞー!?

2014-03-16 20:47:00 | Ferrari275GTB
English Version

今日は南風の強かった山陰です。
どうやらこれが「春一番」だそうで山陰もいよいよ本格的に春になるという事でしょうか・・・。
気温も15度くらいまでは上がった様でして朝の内に中庭のオリーブとブラッドオレンジのビニール袋を外してやりました。

さて仮組も終盤になる(と思っていたのは私だけ?)はずだったのですが、よく見るとこのキットにはドアの内装が付いていない様でしてどこを探しても見当たらない・・・。
元々インストがなかったので有るのか無いのかわかりません。
全く無いのもまあ当時のキットとしては珍しくないのですが・・・プロバンスなどはほとんど無いですよね・・・。
まあせっかくなので内張りを作っておきます。
素材はいつものメタルの板を使います厚みは・・・!?0.8mm程でしょうか。

ドアの部分のスジ彫りを入れます。
左右で大きさや形状が変わるとみっともないのでアルミ板でガイドを作っておいてスジ彫りを入れています。

次はドアのアームレストです。
実車画像を見るとアームレストが付いていますのでこれもまたメタルの板から切り出して削っています。

最後に曲げてやれば簡単に出来ます。
一見面倒な部品の様ですが作ると実に簡単です、内装の無いキットを作る場合には一度お試しくださいその効果は絶大ですよ。

ドアの内装の一番下の部分にアルミかステンレス製のプレートが付いています。
これは乗降時に靴が当たって内装が傷む事を防止する物でしてキックプレートと呼ばれている物ですね。
275GTBはレースカーでは無くGTカーですのでこんな内装が付いているのです。

でも実際に内装に付けてみるとちょっと大きいですね。
しかし、小さい物はどうにもならないですが大きな物はまだ小さく削れます・・・と負け惜しみを書いてみました。

内装をシャーシに取付けてみてちょっとトラブルが起きました。
内装の壁がアシスタント側のシートのサイドに当たって取り付ける事が出来ないです。
ウ~ンこれは困ったぞ。
シートが無ければ下の画像の様に収まるのですが・・・。
275GTBですがシフトゲートはセンタートンネルよりも左にオフセットされています、また他の250シリーズに比べるとセンタートンネルが小さいのです。これには理由がありましてこの車のミッションはリアのデフと同じ場所に付いていましてトランスアクスルと呼ばれる構造になっています。
その小さなセンタートンネルの真上に小物入れが取付けられているのですがこのキットはその小物入れが右側にオフセットされているのです。
このオフセットの理由は不明ですが別にドライバー側のシートに当たる訳でもないのにです・・・。
実車の画像を見る限りオフセットは無い様ですので小物入れを中央に来る様に移動したいのですが、この小物入れシャーシに一体でモールドされています。
しかし幸いな事に縁が厚くそれらしくないのでこの際作り替えてしまおうと・・・

真鍮板を組み合わせてさっさと作ってしまいました。
これはスチールブロックの上で最終の削りを行なっている所です。

モールドを削る前に作った物をシャーシにあてがってみて大きさや形状をチェックしておきます。

リューターやヤスリを駆使して削りました。
ついでにシート位置を決める為の四角な出っ張りも削っておきました、全部削っても良かったかもしれませんが・・・せっかくなので半分残しておきました。

早速ですがアシスタントシートを付けてみました。
これで左右のシートが左右均等に付けられる様になりました。
小物入れの高さも実車画像と同じ感じですから全く不自然さを感じませんね。

ドアの内張りを取付けてみました。 
固定は内装の下側の厚みの部分に0.5mmの穴を開けてピンを差し込みました。
後で位置関係がわかり難くなると困るのでまあピンは必要でしょう。

先ほど作ったアームレストも0.5mmのピンで位置決めをしてあります。
後はレギュレーターハンドルやドアのオープナーレバーも作っておきたいですね。