Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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今日は275GTBのテールランプを作ります

2014-03-15 21:22:09 | Ferrari275GTB
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一昨日から昨日と余り良い天気ではないのですが中庭の芝生を貼りに来て頂いています。
3月も半ばになりましたからそろそろ芝生を貼っておかないと今年の生育に問題が出ると困りますからね~1年のうちで一番良い時期に芝生を貼ってもらう事が出来てまずは一安心ですね。
もう少し暖かくなってからですと新芽が出てしまいますので芝も水分を欲しがりますから潅水が大変なんですね。
今の時期なら気温もまだ低いですし雨もまだ適度に降りますから・・・
ちなみに今日の中庭の様子です。
下の画像の左側に電柱の様な物が見えますがツルバラを巻く為のガーランドです。
この柱にロープを渡してツルバラを巻くのです。

下の画像は中央部分ですが左側の色の濃い部分は古い芝生です、右側の明るい色の部分が今回新しく貼った芝生ですね。
まだまだ継ぎ目が有りますが芝の生長と共に継ぎ目はわからなくなります。

今度は反対サイドからの撮影の画像です。
新たに整備した土地は240坪有りますので都会なら何棟か家が建つ広さです、ただこの土地は農地なので建物はこのままでは建てられません、農地法という法律で守られた農地なんです。
田舎は田舎で色々難しい事も有りますが色々と勉強をしながら付き合っていくしか無いのです。
今回中庭を整備するのには農地は大変都合が良かったですね・・・登記の地目を畑に直しましたので花畑にすれば法律に合致します!
法律にも合致して荒れ地が花畑になればご近所も喜んで下さいます、しかも固定資産税は安いです。
もちろんお客様も早速散歩をされた方も有りました。

さてさて、仕事!仕事!仕事をしなきゃ!!

一昨日作る予定になっていたフェラーリ275GTBのテールランプレンズですが先日作った物は惜しくも僅かにセンターがズレていまして使い物にならなかったのです・・・今日は何とか成功させたいですね。

同じ方法で削っても良い物は出来ませんので今度は少し手順を変えてみましょう。
2色のアクリル板を接着して丸く削る所までは同じですがここからはちょっと違います。
丸く削ったアクリル板をチャックしているのと反対側の端面を削って平面に仕上げ一旦治具から外して丸い部分を切り取ります。
今まではそのままセンターの加工をしていましたがこの時に何らかの原因でセンターがズレてしまうのが問題ではないかと考えたのです。
この時に2色が奇麗に半分ずつになっている事を確認します。
端面仕上げの中心が2色境界の上に来ていますとセンターが出ているという事になります。
下の画像の物はOKですね。

丸く削った素材を改めてチャックに固定してやります、私の使っている旋盤のチャックは3ツ爪ですから丸い物は正確にセンターを出す事が出来ます。
中央にセンタードリルで僅かに当りを取ります、そして1.4mmの穴を開けます。
一つの素材から1個しかレンズを作りませんので深さは2~3mm有れば十分でしょう。

次は外周を仕上げます。
必要な太さは3.4mmですのでその寸法になる様にバイトを移動させて削ります。
センターに穴を開けてから外周を仕上げる事にしたのも訳が有ります。
センターに穴を開けると接着した部分を剥がす様な力がかかってしまいます、当然ですが接着が良くないと剥がれる事も有ります。
ですから外周を削ってしまうと接着面が減って接着強度が下がってしまいますから先に穴を開けて外周を削る順番を取ります。

穴の中に外径1.4mm内径1.0mmのアルミパイプを接着します。
この場合使う接着剤は瞬間接着剤です。
はみ出たアルミ管はナイフでカットしておくと後で削りの作業が少なくて済みますよ。

ここからは手作業の方が旋盤の精度より良い様です。
アルミ管の内径を1.2mmまで広げます。
これはアルミ管の厚みが余りに厚いと中央のリブレクターの大きさのバランスが取り難いからです。
私はピンバイスを使って普通に1.2mm拡大しましたがここも旋盤で・・・と言われる方は止めませんので旋盤をお使いください。
ただアルミ管が0.1mmの厚さになりますので回転で熱を持って瞬間接着剤が外れる事も有ります。

手でピンバイスを使う場合でも1.0mmで通しておいてから1.1mmで少し拡大、次に1.2mmで最終的な寸法になる様にしています。
一度に1.2mmで穴を開けるとセンターが狂いやすいと思うのです。

今度は中央のリフレクターの部分を削ります。
3.0mmの赤いアクリル板をはば3.0mmに切った物をリューターで削ります。
ヤスリやペーパーを使って1.2mm程になる様にします。

中央のアルミ管に差し込んで接着します、この場合も接着剤は瞬間接着剤です。
余分な出っ張りをカットしてこんな感じになります。

今度は磨きです。
精度は必要ないですから私はプロクソンの木工旋盤に固定してペーパーで仕上げます
最初は320番程度のペーパーで荒仕上げです

次は600番程度です。

削りはこんな感じで行なっています。
木片に付けるのはいたずらに角を丸めない様にです、多少は丸めますが角は有る程度必要ですね。
次はタミヤの2000番、バフレックスの3000番と少しずつ番手を上げてゆきます、最終はコンパウンドでピカピカに仕上げます。

最後はまた旋盤に戻りまして突っ切りで切り落とします。
厚みは1.4mmにしています。
厚過ぎても変ですし薄くても強度が無くなってしまいます・・・難しい所ですね。

そして完成形がこれです、これだけ時間をかけて4つの部品(1台分と予備部品)が完成致しました。

右側が今回作ったもの、左側はセンターが狂った物ですね。
画像で見ると遜色無いかもしれませんが実物を見るとどちらが使いたいのか一目瞭然ですよ(笑)

AMR 1/43 Porsche 935-K4 Jagermeister

2014-03-15 15:31:23 | 只今制作の御相談中のキットたち
本当はだいぶ前に入手していたのですが・・・

私のアトリエには友人のキットを預かっている箱が有りまして、友人から貴重で大切なキットが送られるて来るとその箱の中に入れておくのです。
それは貴重なキットを入手しても手元に有ると飽きて簡単に売ってしまう事を防ぐ為なのですが、いつも反射的にその箱に入れる癖がついてしまいまして自分のキットを入れてしまった様なのです。
ある日同じキットが送られて来まして、「同じキットが有るんだけど??」と連絡して自分のキットだった事が発覚してしまいました。

AMRとしては初期のキットらしく小さな段ボール箱に入っていますね。
状態としては良い方だと思います、この時代のラベルは本当によく剥がれたものが多くオークションで買った物などはラベルが無い事も珍しく有りません。ラベルが無いとオリジナルの箱かどうかもわからなくなってしまいますのでコレクターさんには評価が下がってしまう事でしょう。
私はコレクターではないつもりなのでラベルにはこだわらないのですが、無いよりは有った方が良いですかね~。

ボディはマッシブでAMRらしい造形です、K3のキットも持っていますがそれに比べても一層力強い感じがします、クレーマーのポルシェとしては最終デザインと言っても良い様な形状ですね。
ウイングステーもセンターの一本だけでもたせているデザインは特殊ですがなかなか良いですね。

ボディの分割はこの当時のAMRのパターンに沿った物でフロントフードはバリエーションを考えたのか分割式です。

内部の部品もAMRの文法に添った物ですが内部のダクトとかもしっかりと再現してあります。
でも初期の作品ですから甘い部分も有りますがそれは作り手がカバーするというお約束の部分でもあります。

インストは手書きの味が有る物で私はこの手書きと言うインストが好きですね、今のは親切ですが味気ない感じがするのは私だけ??

デカールはこんな感じです、イエガーマイスターですからボディカラーはオレンジで完成した姿を想像するとかっこいいと思います、楽しみですね~!