千の天使がバスケットボールする

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ファーストレディの掟。

2008-06-29 17:13:07 | Nonsense

カーラ仏大統領夫人、イスラエル訪問で「ディオール」着用。

ニコラ・サルコジ仏大統領のイスラエル訪問に同行し、22日にテルアビブ近郊のベングリオン国際空港に降り立ったカーラ・ブルーニ夫人が着ていたのは『クリスチャン ディオール』だった。
キャメル色のコットンドレスに、同じくディオールのゴールドのサンダル、品のいいシャンパンゴールドのバッグ「ベイブ」を合わせた。(2008/6/27 by Fashion Week Daily/MODE PRESS)

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さすがに、センスがよいと感じられる服装だが、少々カジュアルかもしれない。しかし、3月に英国を公式訪問した時の、セリーヌだろうか、あかるめグレーのドレス風コートにおそろいの帽子と手袋は、品があってよく似合っていた。独身のモデル時代の見事な裸体まで含めて、世界でもっとも有名ナファースト・レディと言えば、フランスのサルコジ大統領夫人、カーラ・ブルーニさんだろう。今のところは。

先日、「ファースト・レディはどちらに」を書いたのだが、米国においてはその象徴ともいうべきジャクリーン・ケネディ(私にとっては、ジャクリーヌ・オナシス夫人としての方がずっとなじんでいるのだが)の特集が、今月号の「VOGUE」に掲載されていた。アメリカ大統領夫人として、そのセンスと品格のスタンダートとなり、今も尚、希望に満ちていたアメリカの郷愁とともに愛されているのが、ジャクリーン・ケネディ。以下の掟は、従来のイブニング・ドレスの雰囲気損なわず、手袋と真珠のネックレスでクラシックな様式感をもちながら、ドレスの裾を膝丈にすることによって新鮮な溌剌さに好感をもたせたジャッキーを生まれながらのファースト・レディと尊敬するジーン・クレールさんの記事を要約。

1.裕福な家庭環境で備わったスタイル
1929年、ニューヨークで生まれたジャッキーは、10代で両親の離婚という不幸に直面するが、一貫して裕福な生活をおくり、早い時期からニューヨークのソーシャライトとして知られた。NY郊外イースト・ハンプトンで馬術競技に出場した時の写真が掲載されているが、私はおさげ髪の美しい少女に一目でひかれた。

2.夫にとって欠かせないパートナーであり続けた
外見の容姿は、実はケネディの好みではなかったと伝えられているが、彼女を妻に選択した大統領の目は正しかったと思う。1961年、わずか32歳で大統領夫人として国民の心をつかんだ。米ソ冷戦やベトナム戦争と社会の価値観がゆらぎ、激動の時代だった米国で、国民の求心力となり愛された女性だった。

3.社会に貢献する大切さを世界に広めた
日本のような皇室や王室をもたない米国では、ファーストレディがその役割を担う。重要なのは、常に人々の注目を集める存在だった彼女を通して、その活動の報道写真が世界中に発信されたことだろう。

4.アメリカ文化の歴史的価値を高め、記録した
ホワイト・ハウスの住人となったジャッキーは、大規模で大統領公邸の修復を行い、自ら案内役になってホワイト・ハウスを案内する映像を流し、米国文化を誇りに思う気持ちをアピールした。

5.母としての喜びと悲しみを乗り越えた
長女を出産した亡くし、また大統領就任中にも出産した息子を亡くしている。ケネディ暗殺後の幼いこどもふたりを連れて、葬儀に参列する姿は、当時、世界の人々の胸を痛めた。

6.国家を超越した存在として外交に精をだした
ウィーンで開かれたケネディ大統領とフルシチョフ・ソビエト連邦書記長との会談は失敗に終わったが、フルシチョフはジャッキーに魅了されて「秘密兵器」と呼び、ケネディよりも先にジャッキーと握手をしていたなど、歴史的逸話が多い。

7.時代を超えて、永遠ファッション・アイコン
この掟に関しては、私は、何よりも、ケネディ暗殺後に、当時副大統領だったリンドン・B・ジョンソンが、急遽、大統領に就任する時の宣誓式でジャッキーが着ていたスーツに、まだ惨劇の血がついていたこと以外に語ることはない。

米国民の心に今も強く残るジャッキー。巨万の富と名声、賞賛を受けながらも、彼女の人生は、凡人の想像つきがたい苦難の道だったのではないだろうか。米国の希望の光ともいえた亡きケネディの妻、元ファーストレディとして国民が期待する道のりは、彼女自身の本当の人生と言えたのだろうか。メディアに常にさらされていながら、後年、ジャーナリストに転進したのも皮肉は気がする。結局、記事を読んでいて、神格化されたような賞賛につつまれていて、ジャッキーの本質はベールに包まれてしまった。ジャクリーン・ケネディ・オナシスとは、いったいどういう女性だったのだろうか。

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