千の天使がバスケットボールする

クラシック音楽、映画、本、たわいないこと、そしてGackt・・・日々感じることの事件?と記録  TB&コメントにも☆

「美しき日々」

2005-03-02 23:20:44 | Nonsense
英語のタイトルは”Beautiful Days”だが、これは日本語の「美しき日々」の方がずっと情緒がある。
いよいよ後半をまわり、佳境にはいってきたこの韓国ドラマに、な、なんと、はまってしまったのである。不覚にも・・・。

昨年は、多くの主に中高年の女性の心をつかまえて社会現象にもなった「冬のソナタ」も、一応殆どの回は観ている。しかし観られないときはビデオをスタンバイするほどのこともなく、涙でヨン様がかすむこともなく最終回に突入した。
韓国映画は、殆ど及第点といえるできあがりなので映画「スキャンダル」は観た。確かにペ・ヨンジュンは顔もカラダも整っている男だった。が、世のご婦人方のように胸がときめくわけでもなく、まして「冬のソナタ」に感情移入できるほどのものはなかった。

それなのに、それなのに、今ではすっかり私もこの韓国ドラマに熱中しているのである。私としたことが。

いつからドラマの展開に熱中しはじめたのだろうか。

主人公ミンチョル(イ・ビョンホン)が乗っているベンツの二人乗り用高級スポーツカーが、若き次期社長候補である青年の富と権力の象徴として思えたのに、実は彼の生い立ちからくる家庭をもたないというポリシーの冷徹さをあらわしていると気づいたときからか。
いつもミンチョルの前では萎縮して小さくなっているヨンス(チェ・ジウ)が、イ・ソンジェの出生の秘密を知ったときに毅然とした態度をとった芯の強さに気づいたときからか。
好青年まるだしの野暮ったいソンジェが、医大を退学して兄のライバルとなり対立していく意外なしたたかさに気がついたときからか。
はじめはぶさいくに見えた妹ミンジの顔が長身とあいまってけっこうチャーミングに見えてきたときからか。
その悪趣味なセンスにくぎづけになったヤン・ミミのファッションを、叶姉妹韓国版として楽しめるようになったときからか。
音痴としか思えなかったセナが歌手になったら、けっこう聴ける歌手だったことに気づいたときからか。

どれもはまる理由のポイントではある。けれども、私をこのドラマのとりこにした決定打は、なによりもイ・ビョンホンの演技力である。
驚いた。演技力という言葉をはじめてこの俳優によって教えられた。

韓国映画に注目するきっかけになった以前観た映画「JSA」の主人公とははじめ全く気づかなかった。あの兵士とは別人なのである。
「誰もがみんな秘密がある」のモテモテ青年とは別人なのである。「純愛中毒」のまっすぐでひたむきな若者とはまた別人だ。同じ身長にも見えないではないかっ。
ドラマの中でもとき強引だったり、人を寄せ付けなかったり、またある時は憔悴して傷ついた弱々しい少年のようだったり、様々な色彩をもっている。
特に目がすごくいい。目で演技が完結しているのである。こんな俳優には出会ったことがない。

そんなわけで、けっしてGacktから浮気をしているわけではないのだが、つまり男としてではなく、一人の俳優としてイ・ビョンホンから目が離せないというわけだ。

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