千の天使がバスケットボールする

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タイゾー君の今

2006-01-11 10:19:13 | Nonsense
日本の国会議員の安易な製造方法を嘆いていた私としては、その典型例として最年少(26)の自民党衆院議員、杉村太蔵クンを話題にすべきだろう。
「料亭に早く行ってみたいですね。国会議員の給料は2500万円。議員宿舎は、3LDKで楽しみ。JR乗り放題。しかも全部グリーン車!」
軽薄そのものの発言が、日本中から当然の如く袋だたきにあったのは、今でも国民は忘れていないだろう。こんな議員に、税金をかけてこれから”教育”すること事態、衆愚政治の典型だとは、私も思う。
けれども、このタイゾー君の”天衣無縫”さを、もう少し長い目で見ていたいと密かに考えている。本音を言ってしまえば、タイゾー君の非常識な天真爛漫さは、26歳だった自分にそっくりだ(もしかしたら、今でもそのまんま?)という憐憫と同調、応援したい気持ちもあった。

騒動後のタイゾー君の近況が、読売新聞朝刊で昨日と今日、「小泉チルドレン」としてとりあげられている。
タイゾー君は、筑波大学の体育専門学群を”推薦”で入学したが、中退。(世間ではあまり知られていないが、体育専門とはいえ国立大学なので、一般入試のハードルは高い。授業も講義が多く、学力水準が高いため、推薦組は”やばい推薦”と称されることもある。)裕福な家庭でテニスが上手というだけで受験も難なく突破、苦労知らずだったが就職試験にも失敗して、ニートになり下宿にひきこもる生活を送っていた。母親は泣き、父親から仕送り停止、死にたければ死ねという厳しい最後通牒を突きつけられて、脱出した。その後は、外資系証券会社の契約社員(フリーター)から、自民党の公募に軽いノリで応募したのは、既報どおりで周知の事実。

その経験を活かして、現在タイゾー君はニート対策に自分の生き残る場所と見出そうとし、また厚生労働省官僚も彼を役にたつ駒として使おうという動きが始まった。昨年のクリスマス・イブ、タイゾー君は彼女と過ごすわけでなく、大阪市内にある職業相談機関「ヤングスポットOSAKA」で講演した。最後に白板に、なんと自分の携帯電話のアドレスを記入して公表。
「困ったことがあったら連絡してください。なるべく返事はします」
というこの深く考えていないような軽いノリに、集まった若者はどっとわいたという。今までこんな政治家はいただろうか。マスコミに叩かれたときは、党でなんとかしてくれないかと泣きつき、広報から甘えるなと突き放され、謝罪会見でも遣いなれない敬語で必死に汗かいて精一杯自分の言葉で話そうというタイゾー君、もしかしたら等身大の若者の共感を呼び、彼らと同じ視線と位置にたち、努力と成長次第では、自民党にとっても役にたつ政治家におお化けするかもしれない。それには、彼をバックアップする有能な秘書も必要だ。

■我こそはという優秀な方は、「求む公設秘書」に応募しよう。

彼の鮮度も近頃は下降気味。所詮ジャンク債だったのか、もうしばらく見守りたい気もする。

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