千の天使がバスケットボールする

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首相をめざす片山さつき議員

2006-01-20 23:49:26 | Nonsense
市場外騒動が起きると訪問するブログ「中年金融マン」のぐっちさんが、オヤジ英語と絶賛?されていた片山さつきさんの当選後の近況が、読売新聞に載っていた。これは、けっこう笑える。確かに片山さんは、元ミス東大という華麗なる女性の着ぐるみをきたおやじだった。その発言と行動は、まさにエネルギッシュで油ぎった、いえ(失礼!)油ののった中年おやじに通じる”オーラ”がある。

①自信満々
46歳で官僚から政界への転身は、はっきり首相をめざしたため。
<役人であがりになってからの余生を参議院で過ごすには、手遅れ。代議士になってから頂点をめざすなら、40代半ばがタイムリミット。>

11月の政務官人事で、当選3回前後で就任する経済産業政務官に飛び級で昇格。
<自分は、ほかの新人議員と求められていることと違う。>
みんなとは違う、特別扱いを充分に認識してる片山議員は、早速官僚時代の人脈を生かし、関東農政局幹部を招いて、地元の農業関係者の説明会の開催し、国土交通省や経済産業省とのパイプ役を務めた。このパイプが、果たして太いかどうかは疑問が残るが、行動の早さと地元へのアピールを忘れない機転には感心する。

②気配りと巧みな自己アピール
情報収集のために訪れた主税局長へのおみやげが、「片山系」という地元静岡産みかん箱だった。まさにあっぱれというしかない。
選別した娯楽番組や週刊誌で笑える私生活を暴露して、親しみやすさもアピール。「高慢な女」というイメージを変更するためのメディア戦略らしいが、素顔を隠すのは、無理というものだ。元夫を高飛車に一刀両断に斬るコメントに、私はむしろ好感をもっているのだが。(正確に言ってしまえば、そういうはっきりものを言う片山さんに親しみやすさを感じてしまう。)

③敵は徹底的に撃墜する戦闘力
11月27日、かっての選挙戦での対抗馬、城内実氏の選対本部長・中谷多加ニを訪問し、「党本部は、もう城内クンの公認はないと言っている。」と、最終勧告を伝えている。おまけに中谷家と家族写真まで撮るという念のいれよう。もし片山さんが本当に将来首相になったら、外交面では期待できそうだが、小泉政権以上に社会的弱者には厳しい政府となりそうな気もしてくる。なんだか、雲行きがあやしい・・・。

「勝ち馬に乗ること、自分の能力は仕事で生かされる。」
こう発言する片山さんは、きれいごとでなく本音で勝負する正直な面もあるが、オーソドックスな男性政治家と同じ「技」を女性がやっているだけ、と言うならば、政治家としての新鮮味には欠けている。
日本初の女性首相は、という世論調査で、堂々3位(1位は小池百合子さん、2位は田中真紀子さん)に入ったということも、嬉しいらしい。首相になりたい、というのは本気だった。ただこの国の政治のあり方で自民党の女性が首相になるのは、遠い先のお話である。それにいつ気づくのだろうか。
女性が女性政治家を語るのは、ともすれば中傷ととられかねないので難しいが、私が期待しているのは、姫だるまの猪口邦子さんだ。理由は、40歳で双子を出産した底力ではないけれど。