千の天使がバスケットボールする

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狭山事件

2005-03-18 00:01:11 | Nonsense
「狭山事件」第2次再審請求、最高裁も棄却 (読売新聞) - goo ニュース

ニュース報道で「狭山事件」と聞き驚いた。だいぶ以前野間宏著「狭山裁判」を読んでいるはずなのに、事件の概要がきれいに消えてしまっているくらい遠い遠い事件なのだ。しかも「帝銀事件」「下山総裁謀殺」に並び戦後の深い闇に今も尚閉ざされている事件だ。つまり真相は時間の経過とともに遠ざかっている。

1963年5月事件発生、女子高校生誘拐殺害。石川被告逮捕。
翌年3月第一審死刑判決。石川さん無罪を訴える。
1974年第二審無期懲役判決。
1977年再審請求。1986年第二次再審請求。

事件発生から42年の歳月が流れているのである。
しかも今もなお、差別による冤罪ではないかという疑念が強く残る事件である。

この事件に関しては、有識者による意見、評論や著書によって語り尽くされているかんがある。また様々な団体による支援活動が根強く続いており、こういう問題に対する充分な知識も関心ももちあわせていない私がものをいうべきではない。
けれども、一つだけ気になることがある。冤罪か、それとも裁判でいう合理性にかなった理由から逮捕された石川さんが犯人なのか。本来の真実の追及をして遺族への慰謝をするという警察と司法の意義から、主流が差別問題へと流れていると感じている。そこにこの事件の深い問題と複雑さ、世間の耳目を集める関心の高さに、今日なおも考えるべき要素はある。
だが、1963年、罪のない一人の女子高校生が無残な殺され方をしたのである。彼女の人生はそこで突然終わってしまったのである。その事実にこそ、一番に目を向けるべきではないだろうか。