【岩崎俊夫BLOG】社会統計学論文ARCHIVES

社会統計学分野の旧い論文の要約が日課です。

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中村明『悪文-裏返し文章読本-』

2010-06-26 00:18:42 | 言語/日本語

            
 文章をすでに多く書き、書きなれている人なら、「ガッテン」「ナットク」という部分が多いと思いますが、そうでもない人がこの本を読んだら「書くこと」そのものに躊躇してしまうのではなかろうか、と思いました。

 それほど徹底的に、AからZまでの26項目にわたって「悪文」の見本を示しています。しかし狙いはどうしたら「悪文」を書かないようにできるかを説明していることは確かです。

 要は、主語をはっきりさせ、助詞の手抜きをしないで、段落のタイミングをうまくとり、言いたいことを明確にし、わかりやすく、曖昧でない、バランスのとれた文章を書きなさいということなのです。そうしたことがこと細かく、例文を具体的に出しながら書かれています。そうは言われても、言うは易く、行なうは難しです。

 個人的には、読点の打ち方17ケ条が勉強になりました。また、次のような言い方は誤りの例としてあげられていますが、どこが間違いでしょう??

 ・「飛ぶ鳥あとをにごさず」
 ・「頭をかしげる」
 ・「押しも押されぬ」
 ・「汚名を挽回する」
 ・「口を濁す」
 ・「食指をそそる」
 ・「手の裏を返すよう」
 ・「二の舞を踏む」
 ・「熱にうなされる」
 ・「微に入り細にわたって」
 ・「上や下への大騒ぎ」

<正解>
「立つ鳥あとをにごさず」「首をかしげる」「押しも押されもせぬ」「汚名をそそぐ」「言葉を濁す」「食旨をそそる」「手のひらを返すよう」「二の舞を演じる」「熱にうかされる」「微に入り細にいって」「上を下への大騒ぎ」


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