文章をすでに多く書き、書きなれている人なら、「ガッテン」「ナットク」という部分が多いと思いますが、そうでもない人がこの本を読んだら「書くこと」そのものに躊躇してしまうのではなかろうか、と思いました。
それほど徹底的に、AからZまでの26項目にわたって「悪文」の見本を示しています。しかし狙いはどうしたら「悪文」を書かないようにできるかを説明していることは確かです。
要は、主語をはっきりさせ、助詞の手抜きをしないで、段落のタイミングをうまくとり、言いたいことを明確にし、わかりやすく、曖昧でない、バランスのとれた文章を書きなさいということなのです。そうしたことがこと細かく、例文を具体的に出しながら書かれています。そうは言われても、言うは易く、行なうは難しです。
個人的には、読点の打ち方17ケ条が勉強になりました。また、次のような言い方は誤りの例としてあげられていますが、どこが間違いでしょう??
・「飛ぶ鳥あとをにごさず」
・「頭をかしげる」
・「押しも押されぬ」
・「汚名を挽回する」
・「口を濁す」
・「食指をそそる」
・「手の裏を返すよう」
・「二の舞を踏む」
・「熱にうなされる」
・「微に入り細にわたって」
・「上や下への大騒ぎ」
<正解>
「立つ鳥あとをにごさず」「首をかしげる」「押しも押されもせぬ」「汚名をそそぐ」「言葉を濁す」「食旨をそそる」「手のひらを返すよう」「二の舞を演じる」「熱にうかされる」「微に入り細にいって」「上を下への大騒ぎ」
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