日常のあれこれをそこはなとなく

料理、わんことの日々、海外ミステリを中心とした読書、ソフトバンクホークス、JAZZなどを書いていきます。

ペット・サウンズ

2018-10-02 05:10:43 | 読書
ジム・フジーリの『ペット・サウンズ』を読みました。



この本は、アメリカの作家で音楽雑誌編集者だったジム・フジーリが、ビーチ・ボーイズの『ペット・サウンズ』について、このアルバムを作り上げたブライアン・ウイルソンを中心にとことん掘り下げて書いた本です。ペット・サウンズというアルバムは、それまでのビーチ・ボーイズのアルバムとは一線を画した画期的なアルバムでした。僕は、この夏ビートルズを初期のアルバムからしっかり聞いていて、その伝記なども読んだのですが、このペット・サウンズが出てきていて、あの名盤『サージェント・ペッパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』に影響を与えたという事を読んでいたので、書店でこの本を見つけた時に一も二もなく手に取っていました。

ブライアン・ウイルソンは、自身の恋愛や、父親との関係で大きな悩みを抱えていました。その内面がこのアルバムには反映しています。自分たちの音楽を見つめ直して、より深い所まで曲やサウンドを追求して行きました。その結果、それまでのアルバムとは全然違ったテイストの音楽になりました。当初商業的にはヒットしなかったそうですが、その後このアルバムの音楽的価値が再評価されて現在まで、売れ続ける名盤になりました。翻訳した村上春樹もぜひ聞いてくださいと言っています。



というわけで、僕もAmazonで購入して聞いてみました。ビーチボーイズは、村上春樹のデビュー作『風の歌を聴け』にも、カリフォルニア・ガールズが出てきて、当時聞いてみましたが、ピンと来なかったのを覚えています。で、このペット・サウンズですが、他のビーチボーイズの音楽とどう違うのかよくわかりませんでした。ちょっと悲しい曲調の歌は多いように思いましたが、いかにもビーチボーイズっぽい曲にしか聞こえないのです。この本で絶賛されているような圧倒的なサウンドには思えませんでした。もうちょっと聞いてみますけど。
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