フェルディナンド・フォン・シーラッハの『禁忌』を読みました。
セバスティアンは、ドイツの貴族の家柄に生まれました。父はその名家を維持できず、一家は没落して行きました。セバスティアンは奨学金を得て名門の寄宿学校に入りました。彼は色彩に対して非常に鋭敏な感覚を持っていました。学校を卒業してから写真家に弟子入りして写真技術を学びました。その後独立して高い評価を得る事ができました。
先鋭的な作品で評判を得ていて、彼女もできた彼でしたが、ある時誘拐・殺人容疑で逮捕されてしまいました。ただ、被害者と思われる若い女性の死体が発見されていないまま立件されてしまったのです。セバスティアンから弁護を依頼された敏腕弁護士ビーグラーと検察官とのやりとりになりました。
この作者はとっても曲者です。この作品も一筋縄では行かない作品でした。僕は好きですけど。
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