ジャック・カーリィの『ブラッド・ブラザー』を読みました。
カーソンはアラバマ州モビール市警の刑事です。突然ニューヨーク市警から捜査協力を依頼されてニューヨークへ出向きました。かつて仕事で関係のあった逸脱行動矯正施設長のヴァンジーが死体で発見され、残されていた動画で、捜査にはカーソンの協力を求めて欲しいと言っていたからでした。死体は激しく損壊され、通常の殺人とは一線を画していました。
ヴァンジーの施設には、ある殺人犯が収容されていました。その犯人ジェレミーは、自分の父と何人かの女性を惨たらしく殺害して逮捕され、施設でヴァンジーのもと矯正に励んでいました。しかし、彼は施設を脱走したこともわかったのでした。カーソンは実はジェレミーの年の離れた弟で、兄が逮捕された時に名前を変え、地元を離れ、大学で犯罪心理を学んで警官になったのでした。ヴァンジー殺害はジェレミーの仕業だと確信したカーソンはニューヨーク市警とともにジェレミーを探しはじめました。
よくできたミステリーですが、ちょっと頑張りすぎというか盛り込み過ぎのようにも感じました。