日常のあれこれをそこはなとなく

料理、わんことの日々、海外ミステリを中心とした読書、ソフトバンクホークス、JAZZなどを書いていきます。

誰も悲しまない殺人

2024-08-08 06:47:00 | 読書
キャット・ローゼンフィールドの『誰も悲しまない殺人』を読みました。



アメリカ北部の田舎町、カッパーフィールドの貸別荘で殺人事件がありました。殺されたのは、この別荘のオーナーの女性で、頭を猟銃で吹き飛ばされていました。保安官助手の若者が発見し、州警察の刑事が捜査にあたりました。夫のトラックが無くなっており、所在がわからないため、警察は夫を探し始めました。




閉鎖的なこの田舎町では、亡くなった女性リジーは嫌われ者でした。リジーはこの町で生まれ、学校もずっとこの町の学校でしたが、父親がよそ者だったため、ずっと差別されて来ました。さらに、町の希望の星だった野球部のエース、ドゥエインと結婚したため、彼は大学進学を諦めて、地元で森林伐採の仕事を始めることになって、地元の人々からリジーはより嫌われる事になっていたのです。

いやはや、これもとんでもない作品でした。アメリカに限らず、田舎町の閉鎖性の怖さがよくわかる作品でもありました。ミステリーとしてはなかなかよく出来た作品でした。




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