平野レミ、和田誠の『旅の絵日記』を読みました。
この本は、一家が中学生と小学生の2人の息子を連れてヨーロッパを旅行した時の日記です。文章は主に平野レミが書いて、和田誠のスケッチやイラストがたくさん収録されています。所々に和田誠のコメントや2人の息子の日記なども出て来て楽しいです。7月25日にパリに入り、フランスを南下してスペインに入り、さらに足を伸ばしてイタリアに至り、8月18日にローマから帰国するという壮大な旅行です。
この旅行では、現地のガイド兼ドライバーの関原さんがコーディネートしています。毎日走る距離が半端ないので大変だったと思います。平野レミさんは、現在はお料理関係のにぎやかなおばさんとして認識されているようですが、もともとはシャンソン歌手でした。でも、フランス国内では、お料理やワインに関するコメントが主で、シャンソン関係のお話は出て来ませんでした。
大まかな行程はあったようですが、けっこう行き当たりばったりで驚かされます。特に宿は現地に着いてから確保するという、出川の電動バイクの旅のような旅行で、当時のヨーロッパはこれでも平気だったのかと思いました。夏の南フランスなどはバカンスシーズンで、今だったら絶対無理だろうと思いました。美味しそうな食べ物のお話は楽しいですし、ワインが必ず出て来るので飲みたくなります。この本はきっと何度も読み返すだろうと思いました。