黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『お振るいあそばせ!』鈴木有布子(新書館)

2006-07-26 | 読了本(漫画)
恋が日々の原動力、と断言するさくら。可愛いけれど、厳格な家柄のお嬢様である彼女は敬遠され気味で、告白してもフラれてばかり。
そんなある日、親友である空の兄・大地が古文の代用教員としてやってくることに。校内の好みの男子すべてにフラれてしまった彼女に、空は兄を勧めるが……『お振るいあそばせ!』、
死期の迫った人間の元に訪れる天使。彼の今回の仕事は、もうすぐ死を迎える少女・キリエを導くことだったのだが……『キリエの場合』、
交通事故で死んでしまった少女・ゆうな。天国と地獄、そのどちらに行くか決まっていないという稀なケースである彼女を担当することになった死神は……『ゆうなの場合』、
ある事件を起こし、長い間、老いる事無く投獄生活を送っていた青年・獏。恩赦により釈放された彼は、居場所もなく公園で過ごしていた。そこで少女・あかねと出逢うが……『夜明けまえ』の4編の他、表題作のおまけマンガ『ごめんあそばせ!』2編を収録。

女の子メインな1冊。
お振るい~の2人のノリがとても楽しいですね♪そしてカバー下の“カマキリを持った男”に大爆笑(笑)。
『夜明けまえ』はあとがきによると、同タイトルの作品が存在するようですが、たしか鈴木さんが“にいがたマンガ大賞”で、最優勝作品賞&水島新司賞を受賞されたのがそのタイトルだったような……。

<06/7/26>

『近江戸かわら版 異界より落ち来る者あり 下』香月日輪(理論社)

2006-07-26 | 読了本(小説、エッセイ等)
怪我を負い、妖怪たちの棲む大江戸へと異界から落ちてきた少年は、黒眼鏡に着流し姿の謎の男・鬼火の旦那に助けられた。
元の世界ですさんだ生活を送っていた彼は、この世界で昔の自分を見つめなおした末、元の世界ではなくここで生活していくことを選択。雀と名づけられる。
やがて彼は、人間としての視点を通しての大江戸を観察した文章を見こまれ、かわら版屋として働くことに……。
そんなある日、狼男の同心・百雷が、当代一の役者・蘭秋太夫の困りごとの相談にのっているのを知り、興味を持つ。しかし、事は同じ一座の役者の死という意外な方向へ……。

上下巻ですが、この下巻の前半分は時間的には上巻よりの前、雀がこの世界にやってきて、かわら版屋として働くまでの顛末が描かれています。
大江戸に来て、物事にちゃんと向きあえるようになった雀は、本当に可愛く、愛しいです。

<06/7/26>

COLLECTION SIMPLE PLUS

2006-07-26 | 音楽
 ビクターから過去に発売された、主にアニメ系作品のCD(『Wish』『CLAMP学園探偵団』『NOIR』『AVENGER』※初回限定盤)からのALI PROJECTのベスト盤。
 清浄な雰囲気漂う『WISH』に始まり、退廃的な『地獄の季節』に至る、白アリ→黒アリへのアリプロ音楽の変遷を見ることの出来る1枚になっています。……というか“依頼されるお仕事”の変遷な気もしますが(笑)。
 個人的に、『エンジェル・エッグの作り方』とか『少女殉血』あたりも入っていると嬉しかったのですが;
 ちなみに通常盤には、DVDの代わりに『亡國覚醒カタルシス』のorchestral crowd ver.が収録。男声コーラスとオーケストラサウンドがまた違った趣きで楽しいです♪
 
 初回限定盤についてくるDVDには、(『薔薇色翠星歌劇団』以来の)待望のPV『亡國覚醒カタルシス』と、『月蝕グランギニョル』のライブ映像が収録。
『亡國~』のPVでは、お着物姿で刀を手に歌う和ゴスなアリカさんと、全身白塗りで踊る謎の男(アリカさんのお好きな、大駱駝艦の若林さん)、磔刑の青年を前に怪しげな男たちやドラァグクイーンを従えつつ、軍服で歌う(一人で歌われてる場面もありますが)アリカさん、の主に3つの場面からなる構成です。前2つに関しては、あまり変化はありませんが、3つ目は何か物語がある雰囲気……磔刑されている青年が気になります(笑)。
『月蝕~』のライブ映像は、2003年11月23日の『AVENGER LIVE』でのもの。
 アリカさんの衣装が2種類なのは、アンコールで衣装替えされた後にも、歌われているからですね。
 会場がスタパ(吉祥寺のライブハウス・スターパインズカフェ)でちょっと懐かしかったり(笑)。
 昔のアリプロライブは、たいてい椅子があって座れたのですが、この頃くらいにはオールスタンディングになっていたような気が(この会場は、オールスタンディングになっても、2F最前列のみ椅子があったのですが、この時はその辺で見ていた記憶が……)。
 演奏中、片倉さんがカメラ目線で合図するところが、お茶目で素敵です(笑)。