玉川を死体のフリをして下るというゲームをしていた少年たち。しかしその姿を警察に見咎められ、その実況をする為に橋で待機していた仲間二人に連絡をとるが、彼らは何者かにより殺害されていて……歌野晶午『玉川上死』、
水難救助隊の隊員である瀬古卓巳は、長良川から引き上げた軽トラックの他に、軽自動車とジープが沈んでいるのを発見する。しかもそれぞれの車に乗っていたのは、婚約者同士であったことが明らかとなるが……黒田研二『水底の連鎖』、
枕木岳で遭難した高野。そんな彼を救う為、捜索に協力を申し出た山岳団体の緑山会のメンバー。しかしその中で一人、体調がすぐれず小屋に居残ったはずの白井が、何故か沢に転落し亡くなった。長野県警特別山岳警備隊の松山らは……大倉崇裕『捜索者』、
会社を行方不明の自分の兄・三平太を継がせたいと言い出した父・大。大学に入学したばかりだというのに、そんな伯父を世界中探し歩く羽目になった“僕”。彼に関わりの合った人々を訪ねて回るが……佳多山大地『この世でいちばん珍しい水死人』、
推理小説家である“私”は、ある日、早朝の散歩の最中に、川に死体が浮かんでいるのを発見する。それは奇しくも、彼が悪霊祓いを見学した際にいた、“*****”に憑かれた女性だった……綾辻行人『悪霊憑き』、
江神部長の友人で、英都大学の推理小説研究会の設立時のメンバーであった石黒が彼等の元を訪れた。同郷の友人・穂積が9年年前に亡くなった美少女の死に顔を写した写真を持っており、その件について相談に来たのだが……有栖川有栖『桜川のオフィーリア』の6編収録のアンソロジー。
タイトル通り、川と死体がテーマの物語です。
『桜川~』は、待望の学生シリーズの長編新作に関連しているのだとか。楽しみです~♪
<06/7/10>