天皇賞の衝撃的な走破時計とレース展開を考えるとイクイノックスの負ける要素を探すのが難しいレースだった。これに三冠牝馬のリバティーアイランド。今組み合わせの馬連配当は二倍程度。最も波乱要素の少ないレースに思えた。飛ぶなら牝馬だと思ったが、こちらの役者が違う走りぶりだった。リバティーアイランドはソダシ同様に次のレース選択が難しいが来年のビクトリアマイルか安田記念あたりが目標になるのだと思う。イクイノックスの次走も分からないけど、中三週でジャパンカップを制したので、有馬記念はきついローティションになると思う。本命レースの頭攻勢はすんなり決まらないとの格言があるが、今回は決まってしまった。タラレバだけどイクイノックスがいなければ、リバティーアイランドにもう一つ勲章が付いていたかもしれない。それぐらい強い馬だと思う。
2021年の安田記念が3着、2022年が2着、2023年が3着のシュネルマイスター。2021年のマイルチャンピオンシップが2着、2022年が5着、2023年が7着。NHKマイルを勝ったのが2021年で常にマイルGIの上位をにぎわしてきたが、成績を見ると勝ち切れないもろさもある。今回のマイルチャンピオンシップではゲートで立ち上がり大きく出遅れてしまった。さすがに乗りに乗っているルメールといえども御しきれなかったのだろう。狙いのジャスティンカフェはあわや勝つかという勢いだったが、ナミュールの勢いに飲まれた。昨年がセリフォスから0.4秒差の6着で前が詰まったこともあり、スムースならこれぐらいは走れたのだと思う。シュネルマイスターの種牡馬入りのニュースが流れ、この辺でキングマンの血統を残すとの仕事もあるので潮時かもしれない。