ホウオウピースフルは勝ち馬テルツェットから０．２秒差の５着、道中の位置取りやレース運びを見ていると、勝ちパターンかと思ったが、弾けなかった。札幌の重い芝が合わない感じだった。画面からしか分からないけど、位置取りは良かったけど、終始重苦しい走りに見えた。洋芝の重たさに合っていないのかもしれない。前が詰まりかけたところを内をすくったテルツェットは内側、一頭分が空くという運も味方した。外のサトノセシルの伸びが良かっただけに、一二着は変わっていたような展開だった。勝負には運も必要という事か。
下馬評は快足を飛ばして、快勝かと思いきや、スタートは上手く出たけど、ダッシュが付かず外埒にも行けず、内側から追走の形となったが、終始、ついていけない感じだった。福永騎手のレース後のコメントでも「スタートが良くて自分が思っていた位置を取れたけど、終始左に逃げていた。それで外に行けず、切り替えて内に行ったけど、進路があったのに馬が入っていかなかった。バラけてから伸びていたけど。力がある馬だけど、今日は馬を気にするところが出てしまった感じ」コメントを総合すると千直に適性がないという事か。逆に１４番人気と低評価だったロードベイリーフは適性があったという事と西村騎手との手があっているという事か。馬券的には勝ったビリーブを軸馬候補から直前で外してしまったことに悔いが残る。
外枠から強引に先行したベレヌスに対して絶好の一枠を引いたベステンダンクが喧嘩せず逃げを許した段階で、ベレヌスには有利な展開になった。これを追走するように好位につけたファルコニアは交わせなかった分、物足りなさが残る。先行勢が競る形を予想して後ろにつけたカデナについてはとても厳しい展開になった。上がり最速の３３．９秒で追い上げてもどん尻からでは苦しい。前半の千鳥争いで隊列が決したことが追い込み勢には厳しい競馬になった。
レパードステークス勝ちの実力馬だけど、芝の実力は未知数だったハヤヤッコだったが、勝ち方は鮮やかなものだった。出走馬の中には重馬場を苦にしない馬もいたが、全く走れていない馬もいた。勝ちタイムが2:03.6だから、力のいる馬場になっていたのは間違いない。二着に負けたマイネルウイルトスは如何にも位置取りが後ろ過ぎたが、勝ったも同然位の怒涛の追い込みだった。あまりにも展開が向かない乗り方だったような気がする。次走は札幌記念だそうだが、こんなに条件が整うとは考えずらいので、次走は？？でもある。
エヒトは調教過程が抜群で、狙い目充分だった。外枠スタートだったが、すっと好位置につけて無駄のないレースだった。2000mの持ち時計を2秒3も短縮し、次走以降も期待できるのではないか。二着のヒートオンビートは善戦ホースの印象が強いが、この馬も自己ベストを同じく２．３秒短縮している。どこかでチャンスがあっても驚けない。びっくりしたのは直線で何が伸びて来たのかと思ったら１３番人気のエバーガーデン、ハンデも軽かったけど、侮れない一頭になってきた。夏場にどこかで激走があるかもしれない。
