今年は二冠のかかるイスラボニータと蛯名の夢が走る。内枠が強い現在の東京では１枠の二頭が怖い存在。そして忘れてならないダービーラッキーＮｏ10のベルキャニオン共同通信杯の1/4/1差なら本命馬と大きな差はないと思う。一角崩れれば波乱の目もありか。桜花賞から早々にダービーに矛先を向けたレッドリビエールは全くイメージが湧かない。走られればしょうがないと目をつぶるしかなさそうだ。
「競馬に絶対はない」の格言が再現された。言い換えれば何とか２着を確保した。レース後に判明した落鉄寸前の影響は分からないけど、今後は予定通り札幌記念→凱旋門賞らしい。戦前に早々にレッドリビエールがダービーに矛先を変えて益々、ハープスター絶対ムードになった。印象が強烈だった新潟二歳Ｓはダービー本命のイスラボニータを３馬身差で下している。頭固けりゃ紐ゆるいの格言からすれば逃げ馬の人気薄かどん尻強襲の追い込み馬になる。結果的に選択したのはブビー人気のニシノアカツキだった。前走のフローラステークス二着でタイム差なし。サングレアルの人気からすれば、狙いは立つとの算段だった。向かった直線では本当に夢を見た。久々の大勝が頭をよぎったが、４着ではゼロ回答だ。皐月賞からのローテイションからきたバウンスシャッセは実力を示したのではないかと思う。
時の流れが速いので、賞味期限切れの回顧かも知れないが、終わってみればヴェルシーナの逃げ切り勝ち。前の週のミッキーアイルの再現だったけど勝ちタイムは1.32.3だった。惜しいレースをしたのが距離不安をささやかれたストレートガール。昨夏から本当に強くなっている。鞍上の心理状態が後藤ショックで強引な競馬をやりにくかったことを併せ考えると、どうも勝ち馬はこの馬だったような気がする。上り３３．２秒を使ったもう一頭の実力馬、デニムアンドルビーこれからのローテェイションは分からないが、次走は格好の狙い目だと思う。メイショウマンボは絶好調ではなかったと思うが好走したのではないか。狙いのエクセラントカーブは、0.6秒差の１０着、回復具合に？？がついた。
ミッキーアイルの持ち時計は未勝利勝ちの衝撃の1.32.3だった。ここから快進撃が始まったのだけど、今回の勝ちタイムは1.33.2だった。カレンブラックヒルが逃げ切った２０１２年が1.34.5なので早いといえるが、過去の勝ちタイムと比較しても早いものではない。事実、差し差しで決まった昨年のマイネルホウオウは1.32.7。ひつこいがもう少し、タイムが早ければ絵にかいたようなロサギガンティアの差しが追い込みが決まっていたかものシーンが目に浮かぶ。それにしても、これからの進化でミッキーアイルがサイレンススズカのようになるのか興味深い。
終わってみればミッキーアイルの完勝だった。ニッポーティオー並みの強さと実感した。相手は差し馬と読んでロサギガンティア、サトノルパンで勝負したが前者はスタートで後手を踏み、三馬身くらいのロス。直線では大外をぶん回してぎりぎり４着で馬券内も確保できずだった。勝負事なのでこれも仕方がないのだけど歯がゆい思いをした。３３．２秒のいい脚を使っているだけにコース取り次第ではもっといいところがあったと思うだけに残念だった。ミッキーアイルにはもっと強くなってもらい秋にはまたマイルのＧＩを制してもらいたいものだ。
