ハニエルは3歳1勝クラスへ芝からダートに転じて、2020.1から11戦を要して2021.4.17に勝利して二勝クラスへ昇級した。因みにこのレースは阪神の不良馬場。その前の3.11の阪神も重馬場で二着。ここまで書くと、何を言いたいか、つまり道悪の鬼ではないかという事。昔は水かきが付いているなど言っていたけど。今回、勝ったも同然の二着だったが、またも不良馬場、特筆すべきは道中の位置取りも後ろで追い込んできたが、なんと上がり34.9秒と芝並みのスピードで迫ってきて鼻差の惜敗。道悪になったら次走は格好の狙い目になるだろう。
切れ味抜群のシャフリヤールが悪化した馬場に苦戦した。主戦の福永騎手のコメントを見ると一流馬はこのような馬場でも勝ち切る力が必要と聞こえた。但し、馬場が良馬場であれば実力を十分発揮できるとの事だつた。これから菊花賞に向かうのか?エフフォーリアは天皇賞に向かうローティションなので、選択肢は限られてくるのだろう。キングストンボーイも道悪に泣いた口で、代わりにレッドゼネシス、ステラベローチェはスタミナ勝負で良いところだったろう。これでステラベローチェは菊花賞は一番人気なりそうだけど、須貝調教師の「精神面がこちらが納得するまで来ていない」のコメントは意味深で長丁場の菊花賞には不安があるのではなかろうか??
忘れな草賞で逃げ粘った二着、藻岩山でも逃げ粘ったが4着が盲点となったのが今回のレース12番人気は気楽に逃げられる。エイシンヒテン楽して行かせたら、警戒が必要な馬だった。セントライト記念の逆バージョンの典型的な穴をあけるパターンだった。正に盲点を突かれた逃げだった。これをきっちり差し切ったアンドヴァラナウトは実力をいかんなく発揮したいと思う。本番の秋華賞はソダシという中心馬がいるが、今回の激走は本番への期待を抱かせる内容だった。
一番人気のタイトルホルダーにノースブリッジ、ワールドリバイバル、ルペルカーリア入れ代わり立ち代わり前目の位置取りで競り合う形でストレスのたまる展開になった。4角を回るころには馬群が固まりごチャつく展開になり、タイトルホルダーはなすすべなく後退の一途となった。これは騎手が馬に負担をかけるのを止めたのだろう。勝ったアサマノイタズラはここまでの先行勢の競り合いになるとは予期していなかったのだろうが、絶好の展開になった。乗り替わりの田辺騎手が前目の位置取りを選択しなかったのが大正解だった。しかし上がり34.6秒の鬼足で差せるとは想定外だったろう。典型的な前崩れの人気薄の追い込み場が穴をあけるレースとなった。今回が9番人気で1着、スプリングSが12番人気で二着。穴馬は忘れたころにまた穴をあけるのセオリーが出たれレース。
サマースプリントの優勝に可能性があったのはピクシーナイトとカレンモエこの二頭はここに全力投球する意味合いがあった。名誉というより獲得賞金に魅力があったのだろう。馬券的にはこの二頭は軸にしたいところだった。レースはシャンデリアムーンが鼻を譲らずレシステンシアは競らずに二番手、同列にジャスティン。結果、競り合った二頭はどん尻とブービーに大敗した。このレース展開で今後、レシステンシアに競りかけると潰れという先入観が各騎手に刷り込まれるので有利な展開にあるのでは思える。特筆はジャンダルム、一頭、異次元の差し足は凄み十分。中山の最後の坂上からの怒涛の追い込みが決まるシーンが目に浮かぶ。